規制は撤回せず
ロイター通信が24日に報じたところによると、中国国内でビットコインマイニング(採掘)活動が静かに復活している。
2021年の全面禁止令以降、ほぼゼロまで落ち込んでいた同国のマイニングシェアは、10月末時点で世界の約14%を占めるまで回復した。中国は世界第3位(1位米国、2位カザフスタン)のマイニング大国に返り咲いたことが明らかになった。
報道によれば、マイニング活動の復活は主に新疆や四川など、電力が豊富で安価な内陸部のエリアで顕著となっている。特に新疆では、他地域に送電できない余剰電力が大量に存在しており、これを仮想通貨マイニングで消費する動きが活発化している。
ある新疆のマイナーは「新疆には送り出せない電力が多く、仮想通貨マイニングという形で消費できる」と述べ、現地では新たなマイニングプロジェクトも建設中だという。
ブロックチェーンデータ分析企業CryptoQuantの推計では、現在世界のビットコインマイニング能力の15〜20%が中国で稼働しているとみられる。
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慎重な姿勢
中国政府は2021年9月、金融安定とエネルギー節約を理由に、すべての仮想通貨取引とマイニング活動を全面的に禁止する措置を打ち出した。
当時世界のビットコインマイニングシェアの60%以上を占めていた中国のマイナーは、北米や中央アジアへの移転を余儀なくされ、中国のシェアはほぼゼロにまで低下した。現在も当局は禁止令を撤回しておらず、厳格な姿勢を維持している。
一方で、香港では2025年8月にステーブルコイン条例が施行され、アリババ傘下のアント・グループやJD.comなどのテック大手が相次いで発行ライセンスの申請準備を進めるなど、規制緩和の兆しも見られた。
中央政府の公式禁止と地方の黙認が共存しているとの見方もある。ビットコインのグローバル需要がこれを後押ししていると見られる。
しかし、フィナンシャル・タイムズの10月報道によると、中国当局が民間企業による通貨発行を懸念し、これらの企業に対しステーブルコイン事業計画の一時停止を指示したという。
デジタル資産に対する中国政府の慎重なスタンスは、基本的には変わっていないことが浮き彫りとなった。
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