4週連続で純流出
米国に上場している暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の現物ETFは、21日までの1週間の資金フローが合計12.2億ドル(約1,914億円)の純流出だった。
以下が、「SoSoValue」が提供している週次の資金フローのデータ。日次で見れば19日と21日は純流入だったが、週次としてはこれで4週間連続で純流出となった。

出典:SoSoValue
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上記の画像は、ビットコイン現物ETFが米国で上場して以降、全週の資金フローを表示している。最も大きかった純流出額は2025年2月28日までの週の26.1億ドル(約4,095億円)だが、最近はそれに次ぐ水準の純流出が続いていることがわかる。
資金の流出が続く背景の1つには、ビットコイン自体の下落がある。ビットコインの価格は10月10日のトランプショック以降、下落基調を鮮明にしており、要因としては過去最長となった米政府閉鎖、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の不確実性、財務企業のビットコイン購入の減速などが挙げられている。
楽観的な見方も
一方で、ビットコイン現物ETFからの資金の流出について、ブルームバーグのETFシニアアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏は、楽観的な見方を示している。
まずは、仮想通貨領域でも著名なウォルター・ブルームバーグ氏が25日に「最大のビットコインETFから記録的な規模の資金が流出している」と全て大文字で書いてXに投稿した。
最大のビットコインETFとは、ブラックロックの「IBIT」のこと。ブルームバーグ氏は、11月は21日までの間、IBITから22億ドルが流出しているとし、ビットコイン価格が下落する中で投資家の警戒感が強まっていると指摘した。
そして、バルチュナス氏はこの投稿をリポストして、記録的な規模の資金が流出しているのは、これまで資金が流出することが少なかったからであると主張。「記録的」と表現されている金額は運用資産残高の3%であると指摘している。
その上で、メディアによる報道は言うまでもなく、全て大文字で記されることのない真実は、ビットコインが35%下落するような相場でも投資家の97%が残っていることだと指摘した。
なお、イーサリアム(ETH)の現物ETFも、21日まで3週連続で資金が純流出。一方で、最近上場したソラナ(SOL)やXRPの現物ETFは純流入する日が続いており、資金が循環している可能性も指摘されている。
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