仮想通貨ETFの市況
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。
最新データが確認できる17日時点で、ビットコイン現物ETFは4日連続、イーサリアム現物ETFは5日連続で資金が純流出。この点について、新たに取引が開始された他のアルトコインの現物ETFに資金が循環している可能性が指摘されている。
例えば、以下はビットコイン現物ETFの半年間の資金フロー。直近の17日には約2.5億ドル(約395億円)が純流出した。また、同日にイーサリアムの現物ETFからは約1.8億ドル(約284億円)が純流出している。

出典:SoSoValue
この状況について、LVRGリサーチのディレクターであるニック・ラック氏は「The Block」に対し、機関投資家の警戒感が高まっていることを強く示しているとの見方を示し、財政面の先行きや金利などのマクロ経済の逆風が広く影響していると述べている。
そして、この逆風がビットコインとイーサリアムの「価値の保存手段」としての魅力を減少させていると指摘した。
一方、最近取引を開始したアルトコインの現物ETFは相対的に好調であるとの見方が広がっている。例えば、以下はソラナ(SOL)の現物ETFの資金フローで、上場から15日連続で純流入を維持していることがわかる。また、XRPの現物ETFも好調さが指摘されている。

出典:SoSoValue
関連:米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録
ビットコインとイーサリアムのETFとの資金フローの差についてラック氏は、アルトコインのETFに資金が循環していることの初期の兆候であると指摘。アルトコインの規制の明確化が進んだことと時価総額の伸びが期待されていることが背景にあるとの見方を示した。
そして、アルトコインETFの承認が短期的に進んでいけば、ポートフォリオの多様化戦略が加速しうるとも分析している。
関連:グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
現物価格の下落
本日は反発しているようだが、ビットコインとイーサリアムは最近、現物の価格が下落基調を継続していた。
この傾向についてラック氏は、仮想通貨市場が成熟しつつも投資家のリスク回避姿勢が強まっていることを示しているとし、ビットコインとイーサリアムは株価に連れ安しやすいと見られるようになってきていると指摘した。
そして、今後も資金が抜けていけばビットコインとイーサリアムにはさらに強い下落圧力がかかる可能性があり、その後に広範なアルトコインや市場全体の流動性に影響を与えうるとの見方も示している。



はじめての仮想通貨
TOP
新着一覧
チャート
学習-運用
WebX


















































