はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ナスダック技術提供の仮想通貨取引所が7社へ拡大 審査プロセスも判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ナスダック、一部の仮想通貨取引所に市場監視技術を提供
株式市場のナスダックが、独自の市場監視技術を、SBIバーチャル・カレンシーズやジェミナイを含む7つの仮想通貨取引所に提供していることや、取引所の信頼性を判断する審査プロセスの詳細を公表した。

ナスダックが取引所の判断基準を公開

世界的な株式市場であるナスダックが独自の市場監視技術を仮想通貨取引所に対して提供する際、取引所を判断する監査プロセスが関係者の話から明らかになった

ナスダックの取引・監査部門のディレクターであるTony Sio氏がメディアに向けて同社の審査プロセスを以下のように説明している。

歴史的には、我々の顧客は知名度の高い企業が多かったため、大掛かりな審査プロセスは必要なかった。しかし、スタートアップなどと連携するなかで、確立された確認プロセスの必要性が明確になった。

仮想通貨はこれから伸びる資産クラスだと見ているからこそ、今私たちは、仮想通貨に技術提供などの形で携わっている。

我々の顧客(仮想通貨取引所)が、マッチングや監視などを通して市場規模の拡大を提供することができるよう、我々のSMARTS技術を提供している。

仮想通貨取引所への技術提供

ナスダックの市場監視技術を利用していることを公表している仮想通貨取引所は、昨夏時点でSBIVCとジェミニをふくめた5社であったが、今回新たに7社に増えていることが明らかになった。

なお、公開されている取引所名としては2社、昨年4月時点にウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所ジェミニがNASDAQ独自の市場監視技術SMARTSを活用していることがナスダックCEOの話から判明していた点。

また6月には日本のSBIバーチャルカレンシーズもSMARTSを導入していることが明らかになっている。

またナスダック側が仮想通貨に独自の市場監視技術を提供するか判断する際の監査基準が好評され、主に以下のような点が挙げられている。

  • 取引所のビジネスモデル
  • KYC/AMLの確認
  • 取引所のガバナンスと管理権限
  • 取引されている銘柄の評判
  • 取引所の組織構造
  • 創設者の職務履歴(技術系、金融系など)
  • 仮想通貨上場基準の有無

仮想通貨関連への投資

短期目線での現物取引の実現は低いとしているナスダック社だが、仮想通貨に対しては2015年にChain社に3000万ドル(約32億円)を出資。先週24日には、Citi・グループなどと共にニューヨークに拠点を置くブロックチェーン企業Symbiont.ioに2000万ドルの出資(約21億円)を行なっている。

VanEck社との提携

また最注目の動きが、11月に発表されたVan Eck社と提携して先物取引商品の公開を目指している点だ。

VanEckのインデックスとナスダックがインデックス技術分野が提携し、仮想通貨市場に向けて、透明性があり、規制に準拠したビットコイン先物取引などのデジタル・アセット商品の取引を提供する予定している。と発表されており、BitcoinETFは取り下げする形で一時的に認可までの日数が伸びている状況ではあるが、新たな先物取引として、Bakktとならんで注目を集めている。

仮想通貨相場の下落要因としても見られていたため、市場からは消極的な見方もつよい先物取引だが、仮想通貨市場の安定化要因としては、デリバティブ取引の充実は最重要課題であり、実現すれば長期的には市場を大きく後押しするだろう。

大手企業のトップとしては珍しく仮想通貨に対して前向きな姿勢を持つAdena FriedmanをCEOに有するナスダック社の今後の仮想通貨関連の動向は引き続き注目していきたいところだ。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

ナスダックや大手投資グループ、新ブロックチェーン企業に約21億円の出資を発表
ビットコイン相場の下落トレンドを好機と見る 大手ファンドなどが目論む仮想通貨戦略
仮想通貨市場は昨年から下落トレンドが続いているが、その中でも機関投資家の参入や関連サービスを拡大する動きが着実に進み、大手機関の動向も明らかになりつつある。 投資ファンドの現状から、ファンド関係者がみる戦略、また機関投資家関連の最新動向を追った。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/23 土曜日
11:45
仮想通貨スイ発ゲーム機「SuiPlay0x1」にトランプ関税が直撃
仮想通貨スイ発のポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」に高額関税が課せられる事例が報告されている。米トランプ政権による関税引き上げの影響を受けている形だ。
10:50
香港上場のチャイナルネッサンス、1億ドルのBNB専用配分投資を発表
香港上場のチャイナルネッサンスがYZi Labsとの戦略提携でBNB資産に約1億ドル投資。香港初のBNB専用デジタル資産配分を目指し規制取引所上場も推進。
10:30
ビットワイズら7社、XRP現物ETFの修正書を一斉提出 SECとの協議が進捗か
ビットワイズなど7社が仮想通貨XRP現物ETFの申請で修正書を提出した。米証券取引委員会との協議進展を示唆しており、年内の承認に向けて期待が高まっている。
09:35
トランプ関連WLFI、9月1日にイーサリアムで取引開始へ
トランプ一族関連のワールドリバティファイナンシャルのWLFIトークンが米時間9月1日午前8時から取引可能に。早期支援者の20%がアンロック対象、残り80%はコミュニティ投票で決定。
08:10
EU、デジタルユーロ開発加速でイーサリアムやソラナの利用を検討
欧州中央銀行が米国ステーブルコイン法成立を受けデジタルユーロ開発を加速。イーサリアムやソラナなど公開ブロックチェーンの活用を検討し、ユーロの競争力維持を目指す。
07:50
フィリピンでビットコイン準備金創設法案が提出
フィリピン議会の下院で、仮想通貨ビットコインの準備金創設の法案が提出されている。合計1,710億円相当を保有することを求めるなど、その内容が明らかになった。
06:50
VanEck、ジトSOL現物ETFを米SECに申請
バンエックが世界初のリキッドステーキングトークンETFとなるジトSOL ETFを米SECに申請。SECが8月にリキッドステーキングの証券法適用除外を明確化したことが追い風。
06:30
7年間休眠のビットコインクジラ投資家、イーサリアムに乗り換え
7年間休眠していた大口投資家が約10万BTCを売却してイーサリアムに投資。23日にETHが4,878ドルの史上最高値を突破し、仮想通貨市場全体が急騰している。
06:05
ETHトレジャリー企業シャープリンク、15億ドルの自社株買いプログラム承認
No.2のイーサリアム保有企業シャープリンクが15億ドルの自社株買いプログラムを発表。ビットマインに続く動きで、株価が純資産価値を下回る際の希薄化防止策として導入。
05:50
仮想通貨全体時価総額が4兆ドル回復、パウエル議長の利下げ示唆で大幅反発
仮想通貨市場の時価総額が4兆ドル水準を回復。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で9月の利下げを強く示唆し、ビットコインやイーサリアムなど主要銘柄が全面高となった。
08/22 金曜日
21:24
片山さつき議員「トランプ政権の暗号資産推進が日本市場に影響」円ステーブルコイン普及へ規制緩和議論|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
WebX大阪で開催されたトークセッションで、片山さつき議員(自民党金融調査会長)とJPYC社外取締役の三根公博氏が日本のステーブルコイン市場について議論。片山議員はトランプ政権の仮想通貨推進政策が日本市場に与える影響を説明し、円ステーブルコインを「国際金融都市への新デバイス」と評価した。
19:06
『日本から世界の中で注目されるものを』平デジタル大臣、Web3規制よりも成長重視の方針示す|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
平将明デジタル大臣が22日、WebX大阪で暗号資産の譲渡所得課税問題について「資金決済法から金商法への転換で分離課税20%を実現」と発表。年末の税制大綱で方針決定し、来年の通常国会で法案提出予定。円建てステーブルコインの本格普及やWeb3・AI分野での日本独自路線についても言及した。
19:00
Bakkt・堀田丸正(8105)のビットコイン戦略とは?「bitcoin.jp」への転換を解説
2025年8月、米仮想通貨企業Bakktが堀田丸正の筆頭株主に。10億ドル調達戦略の第一歩として日本進出を果たし、社名をbitcoin.jpに変更予定。株価は19日時点で10倍に急騰。ビットコイン財務戦略の詳細を解説。
15:36
リミックスポイント、マイニング事業者向け電力小売プラン開発へ
リミックスポイントがマイニング事業者向けの電力小売プラン開発に着手。暗号資産価格連動プランや再エネ活用など革新的なサービスを2026年開始予定。207億円のBTC保有企業が業界初参入。
15:07
日本のステーブルコイン市場、規制環境と事業機会を議論|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
三井住友FG磯和氏、Progmat齊藤氏、Circle榊原氏がステーブルコインの現状と展望を討論。100万円制限の課題、企業向けCMSでの活用、AIとの連携など、日本市場での実装に向けた戦略を議論。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧