コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始　上場審査不要で即時売買

オンチェーン取引を従来のUIで実現

米仮想通貨取引所大手コインベースは11日、アプリ内でソラナ（（SOL））系トークンを分散型取引所（DEX）経由で直接取引できる新機能を発表した。

アラブ首長国連邦アブダビで開催中のソラナ・ブレークポイント2025カンファレンスで明らかにした。

従来の上場審査プロセスを経ずに、ソラナブロックチェーン上で発行される数百万種類のトークンに即座にアクセスできる。

同機能は来週から早期アクセスを開始し、段階的に展開される予定で、世界で1億2,000万人の月間アクティブユーザーが利用可能になる。

コインベースのソラナプロダクト責任者アンドリュー・アレン氏は「日々、数百万の資産がオンチェーン上で立ち上げられており、これらを全ユーザーがすぐに利用できるようにすべきだ」と述べた。

同氏は、ユーザーはコインベース上でこれらのトークンを即座に取引でき、発行者は上場プロセスを経ずにグローバルなユーザー基盤に直接アクセスできると説明した。

取引インターフェースはコインベースの従来の中央集権型取引画面に似ているが、注文執行、ルーティング、スリッページ管理などの中核機能はソラナブロックチェーン上で直接処理される。

ユーザーは独立したウォレットを管理する必要がなく、使い慣れたコインベースのアカウント構造内でオンチェーンの流動性にアクセスできる。

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ベクター買収とソラナ生態系の拡大

今回のDEX統合は、コインベースが11月に発表したソラナネイティブ取引プラットフォーム「ベクター（Vector）」の買収計画に続くものだ。

年内に完了予定のこの買収により、ベクターの技術がコインベースのDEX取引基盤に統合される。ベクターは新規発行されたソラナ資産をオンチェーン上やローンチパッドから瞬時に検出する機能に特化しており、これによりコインベースはスピード、流動性、資産発見機能の向上を見込んでいる。

ソラナのDEX取引高は2025年に累計1.4兆ドル（約215兆円）を突破しており、同ネットワークの急速な成長を裏付けている。

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