QRコード活用でインバウンド対応
決済ゲートウェイ企業のネットスターズは23日、羽田空港第3ターミナル内の一部店舗で米ドル建てステーブルコイン「USDC」による支払いの実証実験を近日開始すると発表した。
羽田空港という国際的な玄関口でのステーブルコイン決済導入により、インバウンド旅行客の利便性向上を目指す。
本実証では、インバウンド旅行客向けにQRコードを活用した決済の仕組みを提供する。利用者は、ネットスターズが提携するWEA JAPAN社開発のステーブルコイン決済用QRコードを店舗で提示し、自身のウォレットからUSDCで支払いを行う。

出典:ネットスターズ プレスリリース
本プロジェクトの担当弁護士である清水音輝氏は、本スキームについて「国内法規制の適用関係を上手く整理して、特に資金決済に関する法律を遵守した形でサービス実証を開始できる」と確認している。
今回の実証で決済用QRコードの開発を担うWEA JAPAN社は、金融やサプライチェーンなどの分野で企業向けにブロックチェーン関連サービスを提供している。
代表者コメントと今後の展開
「世界的に注目されるステーブルコインの実店舗決済を、日本空港ビルデング様と共に羽田空港で実現できることを大変光栄に思います。今回のサービス実証を第一歩として、決済ゲートウェイの提供を通じてWeb3とリアル社会をつなぎ、新しい価値を届けていきたいと考えています。」
— ネットスターズ 代表取締役社長CEO 李剛氏
ネットスターズは今後、実証実験の結果を踏まえ、他空港や商業施設への展開も視野に入れ、ステーブルコインの社会実装を推進していく方針である。同社は2009年の創業以来ゲートウェイ事業を展開し、2015年にはQRコード決済「WeChat Pay」を日本に初めて導入。現在は国内外30種類以上のキャッシュレス決済に対応するマルチ決済ソリューション「StarPay」を提供している。
米国では2025年7月にステーブルコイン関連法「ジーニアス法(Genius Act)」が成立し、ステーブルコインを活用した決済への注目が高まっている。国内でも円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォームが10月にサービスを開始し、累計発行額は5億円を突破。店舗決済への活用も進んでおり、今後はUSDCに加えてJPYCなど国内発行のステーブルコインも決済対象として広がる可能性がある。
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ステーブルコイン市場では、SBIホールディングスとスターテイルが信託型円建てステーブルコインの共同開発を発表したほか、3メガバンクによる円建てステーブルコインの共同発行も報じられており、国内でのステーブルコイン決済インフラ整備が加速している。
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