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UBS、プライベートバンキング顧客向けに仮想通貨取引サービスを検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CEOが決算説明会で表明

スイスの金融大手UBSグループは5日の2025年第4四半期決算説明会で、プライベートバンキング顧客向けに仮想通貨市場への直接アクセスを提供する計画を検討していることを明らかにした。セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は、これをトークン化資産インフラ構築に向けた多年戦略の一環と位置付けた。

エルモッティ氏は決算説明会で「コアインフラを構築し、個人顧客向けの仮想通貨アクセスから法人向けのトークン化預金ソリューションまで、ターゲットを絞った提供内容を検討している」と述べた。同氏はUBSのトークン化資産における役割を「ファストフォロワー」と表現し、展開計画は3~5年にわたり既存のウェルスマネジメントおよび法人銀行サービスと並行して進めるとした。

UBSは2017年当時、ポール・ドノバン国際チーフエコノミストを含む幹部がビットコインを批判し、通貨や価値保存手段としての機能に疑問を呈するなど仮想通貨に懐疑的な立場を示していた。その後、同行は現物の仮想通貨取引ではなくトークン化とブロックチェーンベースのインフラに焦点を移し、イーサリアム上でのトークン化マネーマーケットファンドやファンド発行・決済のブロックチェーンパイロットを展開してきた。

1月初旬のブルームバーグ報道では、UBSがスイスの一部顧客向けにビットコインとイーサリアムへの投資アクセスを提供するため、パートナー選定を進めていると報じられていた。また同行は2023年に香港の一部富裕層顧客に対し、仮想通貨先物ベースの上場投資信託(ETF)の取引を許可し、デジタル資産を直接保有せずにエクスポージャーを提供している。

関連:金融大手UBS、富裕層顧客向けに仮想通貨取引提供を準備か

エルモッティ氏は「デジタル資産が金融システムのより重要な部分となるにつれ、顧客主導の焦点を絞ったアプローチを取っている」と説明した。さらに「次世代の投資家はシームレスな技術体験を期待しており、デジタル資産とトークン化の出現は我々の事業運営を根本的に変える機会を生み出している」と述べた。

2025年度通期決算によると、UBSの純利益は前年比53%増の78億ドルとなり、12月31日終了の第4四半期は前年同期比56%増の12億ドルを記録した。運用資産は前年比15%増加し、同行史上初めて7兆ドルの水準を突破した。

同氏は「顧客は真のグローバル接続性、革新的商品へのアクセス、シームレスな国境を越えたソリューションを提供できる信頼されるアドバイザーをますます重視するだろう」と指摘した。

UBSは既存の金融サービスと並行してデジタル資産分野での提供内容を段階的に拡大する方針だ。エルモッティ氏は「UBSはこれらのトレンドをより強い収益性と長期的な価値創造に転換する独自の立場にある」と強調し、慎重ながらも戦略的にデジタル資産市場への参入を進める姿勢を示した。

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