はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ゴールドマン・サックスも出資する機関投資家向けカストディ企業が「仮想通貨保険」を開始|英ロイズとの提携で実現

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手カストディ企業、110億円相当の仮想通貨保険を発表
ゴールドマン・サックスなどから出資を受けている機関投資家向けカストディ企業のBitGoが、英最大手保険企業ロイズを通じて、110億円相当の保険サービス提供を発表した。業界の信頼度向上つながる動きだと言える。

米仮想通貨カストディ企業BitGo、110億円分の保険を提供へ

機関投資家などの大企業向けのウォレットやカストディサービスを展開するBitGoが、英国の保険会社ロイズ・オブ・ロンドンを通じて、最大110億円の保険を提供することが発表された。

BitGo社は、ビットコインなど100以上の仮想通貨銘柄に関するサービスを提供しており、20億ドル(約2200億円)以上の資産を保管する。保険が適用されるのは、以下のケースだという。

  • 第三者による秘密鍵のハッキング・盗難
  • 従業員など内部関係者による秘密鍵の盗難
  • 秘密鍵の物理的損傷、又は損失

昨年9月、米サウスダコタ州の銀行部門(Division of Banking)からカストディ提供企業として認可されるBitGo社が総合保険を開始したことは、仮想通貨のセキュリティ面を懸念する機関投資家の信頼度向上につながる動きだ。

今回の保険について、BitGo社のCEOであるMike Belshe氏は、以下のようにコメントしている。

仮想通貨業界で最も完成された保険だと自負している。

これまでは、どのような状況で、どれだけの補償が出るのか不明瞭なことが課題だったが、弊社では、他のどの企業よりも補償内容に関する項目を明確にした。

現在、米国の大手仮想通貨取引所コインベースも、カストディサービスの保険を取得しているが、適用範囲はホットウォレットのみとなる。

ホットウォレットはインターネットに繋がっていることから即座の取引には向いているが、その分ハッキング被害のリスクに遭いやすく、今回のようにコールドウォレットの保険提供は珍しい。

保険を提供する、英ロイズ社Fine Art & Specie部門のNicholas Edwards氏は、以下のように言及した。

我々は、目紛しく変化を続ける新たな(仮想通貨)業界にある、BitGo社に適した保険商品の提供に向けて努力してきた。

BitGo社のセキュリティや管理能力について徹底した審査を行なった結果として、カストディ事業の信頼性とセキュリティ向上に貢献できることを光栄に思う。

また、上記の保険と並び、カストディ下のアカウント以外でも、ビジネス用ウォレットに対しても秘密鍵の復帰を可能とする補償サービスの提供も開始される。

こちらは、英FCA(金融行動監視機構)の監視下にあるDigital Asset Services社が、以下の保険も提供する予定だ。

  • 役員賠償責任保険
  • 専門職業賠償責任保険
  • サイバー盗難
  • 企業保険

仮想通貨市場の課題とされるカストディを提供する大手企業の「保険適用」が開始されることは、業界全体のスタンダードを高めることにつながるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

機関投資家が70%を占めるビットコイン投資信託、今回の仮想通貨高騰を契機に36%のプラス乖離を記録|その意味とは
BTC高騰を契機に、Grayscaleが提供するGBTC投資信託が、36%のプレミア価格まで上昇した事がわかった。 専門家は機関投資家関心の指標として注目している。
ゴールドマンサックスが仮想通貨90種類以上対応のカストディ・サービスに出資を敢行
ウォール街メガバンクゴールドマンサックスが仮想通貨90種類以上対応のカストディ・サービスに出資を敢行。 この出資の背景にはゴールドマンがカストディ事業へ本格参入の第一歩として話題となっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧