- NYタイムズ、ブロックチェーン基盤の報道プラットフォームに着手か
- 米国の大手報道機関NYタイムズが、ブロックチェーンを基盤とする報道プラットフォームに着手する可能性が浮上した。米国の求人サイトに同社が求人を掲載したことで明らかになった。
NYタイムズ、ブロックチェーン基盤の報道プラットフォームに着手か
米国の大手報道機関NYタイムズが、報道業界におけるブロックチェーン活用に着目しているようだ。
これは、米国の求人サイトIndeedにNYタイムズが求人を掲載、その内容がブロックチェーンベースの報道プラットフォームの開発へ向けた内容であったことで、明らかになった。
しかし、Indeedの内容では、12ヶ月以内の「temporary position(臨時雇用)」であるとの掲載しているため、現段階ではプロジェクトベースにあると見られている。
なお、すでにこの求人の応募は締め切られている。
NYタイムズが、ニュース出版社が活用できるブロックチェーン・ベースのプロジェクトを牽引する人材として、求人募集している概要は以下の通りだ。
- 1年程度の短期雇用となる「ブロックチェーン調査」部門
- ブロックチェーンを活用したプロジェクトのビジョンを成文化してステークホルダーなどにビジョンを共有
- プロジェクトのブランディングとCI(コーポレート・アイデンティティ)、並びにアセットの作成
またNYタイムズが求める人事はメディア団体、技術系企業、またはクリエイティブ系の企業で様々な新技術を活用した経験が求められている。
ジャーナリズムにおけるブロックチェーンのプロジェクトとしては、Civil Media Companyが提供する報道ブロックチェーンプラットフォームがあり、世界的な通信網を持つ米大手通信社であるAP通信、ビジネス誌の発行やウェブメディアの運営を行うForbes紙もCilvilとの協業を公式に発表していた。
Civilは、ブロックチェーンを活用したプラットフォームであり、スマートコントラクトや独自トークンCVLの発行機能を備えているほか、トークンを利用することで、読者はジャーナリストを支援したり、不適切なコンテンツには異議を唱えたりするなど、メディア運営に参加できるようになるとしている。
このメディアに透明性をもたらす動きを、大手メディアが続々に評価、Forbesの製品・技術シニアバイスプレジデントSalah Zalatimo氏も「協業が上手くいけば、Forbesは全記事のメタデータをCivilプラットフォームへ載せ替える用意がある」と発言するなど、ジャーナリズムにおけるブロックチェーンの活用が今注目されている。
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