はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大手仮想通貨取引所ビットメックス、イーサリアムのノード情報サイトを開設|潜在的なバグの可能性も指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットメックス調査部門、イーサリアムのノード特化サイト開設
大手仮想通貨取引所ビットメックスの調査部門が、イーサリアム・ノードデータの統計サイトを開設した。レポート内では、パリティフルノードに「潜在的なバグ」が含まれている可能性を指摘している。

ビットメックス調査部門、イーサリアムのノード情報サイト開設

仮想通貨デリバティブ取引所最大手のビットメックス(BitMEX)の調査部門は、新たに五つのイーサリアムノードからの主要データ収集に特化したサイトNodestats.orgをオープンした。

イーサリアムネットワークのデータ分析を行うTokenAnalyst社と共同で立ち上げられたこのサイトでは、5秒毎(1時間に720回)にクエリを実行し、それぞれのノードが必要とする演算リソース関連の指標データを公開している。

Nodestats.orgでは、イーサイアムクライアントの中で最も代表的なGethとParityから提供された、CPU使用率、メモリ(RAM)、帯域幅及びストレージに関するデータを、フルノード、ファーストノード、アーカイブノードのパフォーマンスを比較する形で表示している。

出典:nodestats.org

同サイトは、3月1日からデータ収集を開始したばかりで、限られたデータからの分析から確固たる結論を引き出すのは時期尚早だとしながらも、3月12日時点で、パリティフルノードが、依然としてイーサリアムチェーンと完全に同期していないことから、ビットメックスリサーチ側は、パリティフルノードに「潜在的なバグ」が含まれている可能性があることを示唆している。

ビットメックスのレポートによると、クライアントは45万ブロックの後れを取っており、メインチェーンの先端に追いつくのには、2,3日かかるだろうと予測している。

「デュアルコア2.3GHz、14GBのRAM、SSDストレージ、10 Gbpsインターネット接続」 といった仕様のパリティフルノードマシーンにおいても、同期に12日以上かかっていることは、イーサリアムネットワークにとっては懸念となる可能性があると指摘する一方、現時点においては、同期の遅さはネットワークにとって問題にはならないだろうと次のように述べている。

初期同期の遅さは潜在的な問題だが、少なくともこのシステム設定では、同期がブロックチェーンの増殖より速いため、イーサリアムは、まだノードが追いつくことができないポイントには達していない。

しかしレポートでは、パリティフルノードは「チェーンの先端から数十万ブロック遅れているにもかかわらず、同期していると報告することがある」ことから「潜在的なバグ」が含まれている可能性を指摘した。

さらに、ビットメックスは、このバグを悪用した攻撃が起こる状況も考えられると予想しているが、同時にそれが成功する可能性は非常に低いとも説明している。

ビットメックスは、このバグにより、サイトの他のデータの正当性まで懸念が及ぶ可能性があることを認めながらも、今のところ、ノードから提供されたデータをそのまま使用するという。

Nodestats.orgのサイトは、現在構築途上にあり、TokenAnalystと連携しながら、ノードが報告するデータへの依存度を低くし、独自の計算方法を開発することによってデータの完全性を向上させると、ビットメックス側は述べている。

また今後数ヶ月〜数年の間に、下記のような機能を追加する予定だとしている。

  • 長期トレンドを分析するためのチャートとツール
  • データの精度向上
  • フォーク検知システム
  • 他のピア関連データ

イーサリアムは、3月初旬に大型アップデートを終えたばかりであるため、今回ビットメックスがイーサリアムのノードに特化したサイト開設に至ったものと考えられる。

仮想通貨商品取引所ビットメックスの調査部門である「BitMEX Research」は昨年11月、ビットコインキャッシュが大型アップデート(ハードフォーク)を行なった直後にも、同様にビットコインキャッシュのノードを監視するサイトを開設していた。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨商品取引所BitMEXの調査部門、ビットコインキャッシュ等のフォークをモニタリング可能にするサイトを開始
レバレッジ最大100倍を誇るBitMEXがビットコインやビットコインキャッシュのフォークを監視するサイトを開始。また今月15日にはハードフォークが迫るビットコインキャッシュでカギを握るグループ等を解説した。
BitMEX CEO「将来的な価値が疑問視される12の仮想通貨プロジェクト」を公表
香港を拠点とする仮想通貨取引BitMEXのアーサー・ヘイズCEOが、「将来的な価値が疑問視される12のICOプロジェクト」を公表した。 ICOからSTOなどに潮流が移り変わりつつある仮想通貨業界だが、BITMEX CEOは、巨額資金を集めたプロジェクトに疑問を呈している。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧