はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本政府、景気一致指数を「悪化」に下方修正|ビットコイン市場への資金流入の可能性も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

内閣府発表、景気一致指数を「悪化」に下方修正
内閣府が3月の景気動向指数を発表。景気後退局面を示す「悪化」に下方修正した。リセッション懸念で国際株式市場が中・長期下落トレンドに突入した場合、先進国でもビットコインを資金逃避先とする動きが加速する可能性もある。

内閣府発表、景気一致指数を「悪化」に下方修正

内閣府は13日、3月の景気動向指数(CI、2015年=100)速報値を発表。

景況感を示す指数は、前月比0.9%減の99.6となり、景気後退局面を示す「悪化を示している」に下方修正された。

景気動向指数とは
生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

以前、内閣府が発表した2019年1月の「景気動向指数」速報値では、前月比2.7ポイント低下の97.9(CI、2015年=100)だった。これに伴い、基調判断を「足踏み」から「下方への局面変化」に下方修正したばかりだ。ただし、これは一致指数から一定の計算式で機械的に算出するものとなるため、政府発表の公式な景気判断と必ずしも一致するものではない。

Lv1. 改善 景気拡張の可能性が高い
Lv2. 足踏み 景気拡張の動きが足踏み状態になっている可能性が高いことを示す
Lv3. 局面変化(上方) 事後的に判定される景気の谷が、それ以前の数か月にあった可能性が高いことを示す
Lv4. 局面変化(下方) 事後的に判定される景気の山が、それ以前の数か月にあった可能性が高いことを示す
Lv5. 悪化 景気後退の可能性が高いことを示す
Lv6. 下げ止まり 景気後退の動きが下げ止まっている可能性が高いことを示す

各国の景気指数の下方修正には米中通商協議が難航している影響が指摘されており、半導体や自動車産業など、中国及びアジア向けの出荷減が響いたという。米国でも、経済指標のISM製造業景況指数やISM非製造業景況指数などが減速傾向にあり、貿易戦争が激化する様相を呈していることから予断を許さない状況にある。

出典:内閣府資料

一方で、このような状況は、金(ゴールド)や日本円などと同様、ある種の「避難資産(デジタル・ゴールド)」としての側面もあるビットコインなど仮想通貨市場にとって追い風と見る向きもある。昨年10月と今年4月には、ダウ平均株価(30種)が史上最高値付近まで高騰、日経平均株価もバブル崩壊後の最高値である2万4000円を付ける場面も見られ、保有資産が膨らんだ投資家も少なくない。

年末年始に記録的な暴落を経たことで個人投資家の資金余力は大幅に毀損したが、株式市場など相場の不確実性が強まっている現状において、2018年に仮想通貨を利確後の資金が株式市場に向いたのと反対に、ポートフォリオ縮小した投資家の資金逃避先、あるいはリスクヘッジの一環で新たな投資先の一つとして、株式市場から仮想通貨市場への資金流入が増加し得るとの見方もある。

政府は、20日発表の月例経済報告で、1-3月の国内総生産(GDP)1次速報や株式市場など総合的に勘案して景気判断を示すことになる。景気後退局面であるリセッションが深刻化すると不況から恐慌に陥るとされる。

世界経済の減速懸念が高まる中、今年10月に消費増税率10%への引き上げを控えている日本であるが、2014年に消費税率を8%まで引き上げた際には、自動車や住宅販売が落ち込みを見せた。消費増税を見据えて推し進める「キャッシュレス促進」などの景気刺激策や令和6年(2024年上期)に予定される新紙幣発行も、仮想通貨業界の動向とは無縁ではない。

安倍政権は今後どのような見解を示すのか、国内外から関心が高まっている。

CoinPostの関連記事

国内景気は不況を示唆する「リセッション」にあるのか?内閣府が基調判断を下方修正|仮想通貨ビットコイン市場への影響を探る
日本政府が発表した「景気動向指数」が、3ヶ月連続で悪化した。リセッションが深刻化すると恐慌に陥るとされるが、世界的金融危機など地合い悪化時の仮想通貨市場への影響を探る。
日本政府が「令和6年」に新紙幣発行を発表、キャッシュレス社会と仮想通貨決済への影響は
日銀は、20年ぶりとなる新紙幣を「令和6年」に発行・福沢諭吉などの肖像も刷新する。暗号資産XRP(リップル)の分散型元帳技術を搭載したSBIのマネータップや、三菱UFJフィナンシャル・グループのデジタル通貨を始め、キャッシュレス社会および仮想通貨決済への影響にも関心が集まる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧