はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

急騰により続伸したビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

急騰により続伸したビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
4時間足のダイバージェンスを解消し、強い上昇トレンドを継続したビットコインは約10ヶ月ぶりとなる90万円台に返り咲き、超長期的な上昇トレンドへ転換の足がかりを作った。

前回記事から強い上昇トレンドを継続したビットコインは92万円まで値を伸ばし、2018年7月以来、約10ヶ月ぶりに90万円台に返り咲いた。ダイバージェンスを解消しながら健全な上昇を続けていたが、92万円から急落し、2時間足200日単純移動平均線(以下、200SMA)にヒゲをつけて反発し80万円台を推移している。

例のごとく今回の記事でもマルチタイムフレーム(MTF)分析を採用する。MTF分析の注意点については2019年4月7日の記事を参考にされたい。

現在の値動きと価格水準

MACD観測

3日足以上の時間足MACDを引きずらず、4時間足以下のMACDダイバージェンスを 解消した上昇となり、長期〜超長期的なトレンド転換が起きた可能性が高い

MACDダイバージェンス

ダイバージェンス(Divergence)とは、「相違、乖離、逸脱」の意味で、値動きとMACDラインの推移が逆行している現象のことを指す。

日足〜3日足レベルでもダイバージェンスが確認できるわけではないので、不健全な買い入れが入っているとはまだ断定できる状況ではない。天井狙いで積極的にショートを仕掛けるというよりは、まだ買い方向の方がエッジがある状況だと言えよう。

ただし、ここ数日の上げによってボラティリティが増大している状況であるので、後述するがかなり深い調整も常に念頭に置いておきたい。

OBV観測

まず、4時間足OBVトレンドラインに接近しているためここで反発確認ができるかが中期的な値動きの手がかりになるであろう。ただし、5月8日からの比較的短期的なサポートラインはブレイクしているため、短期的な調整局面である可能性が高い。また、日足レベルでのOBVもトレンドラインからの乖離が埋まる場合は注視したい。

OBV(オンバランスボリューム)

出来高系インジケーターのひとつ。出来高を指数化して、その方向性と資金の流れを捉えるための指標。

なお、3日足OBVについては前回記事で触れているように、2017年12月6日、および2018年3月2日から続くレジスタンスラインをブレイクしており、その後の上昇から鑑みるに長期〜超長期的なトレンド転換がなされている可能性が高いというのは上で述べた通りである。

今後のシナリオ

上昇継続シナリオ

このまま続伸する場合は、やはり直近最高値の92万円〜94万円がターゲットになるであろう。94万円は2017年11月21日や、2018年7月25日の最高値など過去に意識されたレートである。

大きな調整が入る場合は直近の下ヒゲになっている73万6000円程度まで見積もっておくべきである。

レンジ入りシナリオ

レンジ入りシナリオの場合も、天底は上昇トレンド継続でも述べた94万〜74万が一旦の枠組みとして想定されうる。調整下げが上述の価格よりも深い場合は200SMAの水準レートである70万程度まで警戒するべきであろう。

総括

この二週間は長期的なトレンドが上昇トレンドの方向に固まったといえるような力強い上昇相場であった。ボラティリティもかなり増大してきているため、読者の皆さんには特に資金(枚数)管理に気をつけていただきたい。

自身の時間足に合ったトレードを十分に心がけ、適切な資金管理下でのストップ設定のもと、今後の値動きに注目されたい。

Twitter:(@crypto_kitsune

CoinPost関連記事

ビットコインは長期的なトレンド転換の局面に、中期以下で上昇トレンドを継続|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
4時間足レベルのMACDダイバージェンスを一旦解消し再び続伸した仮想通貨ビットコインは、日足レベルの逆行を起こしつつ、長期〜超長期のトレンド転換局面に突入している。クリプトキツネが独自考察。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧