CoinPostで今最も読まれています

ビットコインと高い相関性も、オーバーストック社CEOが株の大量売却について弁明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オーバーストック社のCEOが株の売却について弁明
米eコマース大手のオーバーストック社CEOが自社株を50万株売却していたことが判明した。なお、直近180日間の同社株とビットコインの値動きの相関性は85.5%に及ぶという。

オーバーストック社CEO、自社株50万株を売却

米国eコマースのオーバーストック社でCEOを務めるPatrick Byrne氏(以下、Byrne氏)は、自社株を今週初めに50万株売却していたことが11日のCNBCの報道で明らかになった。

これを受けて、同社の株は2012年以来最低となる前日比21%安を記録した。イーサリアムワールドニュースAWNの報道によると、同社株はビットコインとの相関性が強く、先日同時に下落したことから本人が弱気になっているのではないかという憶測も飛び交っていた。

Byrne氏はこの経緯について、投資家宛の手紙で釈明している。

私は、Medici Land Governanceのようなブロックチェーンプロジェクトに個人的に投資するというコミットメントを果たすために、私の名目給与を株式売り上げで補うだけでなく、慈善誓約を満たす必要があった。

同氏はこのように述べ、今後もブロックチェーンに投資を行うと表明している。株価が下落していることに対しては、

心配しないでほしい。私はまだこのゲームに参加している。我々は既存の体制を倒す。

と語り、強気のコメントを残した。

オーバーストック社、昨年より積極的にブロックチェーン事業に投資

オーバーストック社は、昨年より仮想通貨・ブロックチェーン関連事業に積極的に投資しており、直近180日間のOverstock社株とビットコインの値動きにおける相関性は85.5%に及ぶという。

オーバーストック社の仮想通貨子会社であるtZEROは今年1月に、セキュリティトークンの取引プラットフォームをローンチし、tZEROトークンの取引を開始した。

また、同じく同社の子会社であるMedici Land Governanceは、開発途上国における財産権を保護するためにtZero社のブロックチェーンプラットフォームを使用し、インフラの開発を進めている。

18年8月に同社は、ブロックチェーン(BC)ベースの土地登記が行えるようにザンビアの土地資源省と覚書を締結した。

また、18年11月には同様のMOUをルワンダ政府とも締結。その他、昨年12月に米国で初めてとなるパートナーシップをワイオミング州ティトン郡と、19年2月にはメキシコの地方自治体と締結を果たしている。

Byrne氏は以前、ブロックチェーン事業投資に対して以下のように語っていた。

個人が金銭的に能力を発揮できるようにするポジティブな社会的変化から、国全体の経済発展のための約束に至るまで、ブロックチェーンは開発途上国が多くの課題を克服するのに必要な財産権のインフラを確保する助けとなる。

このように新しい事業に意欲的に取り組んでいるオーバーストック社ではあるが、2019年第1四半期(2019年1~3月)の収益は、前年同期から17%の減少となっている。総純収入では、2018年第1四半期の4億4500万ドル(約490億円)から2019年第1四半期に3億6700万ドル(約400億円)に減少した。

このような経営悪化を受けて、同社の株価は昨年から下落が続いている。

ブロックチェーン事業と株価の衰退で注目を集めているオーバーストック社。CEOの発言通り、経営の立て直しと新興事業による開発で挽回がかれるかどうか、同氏の腕の見せ所となるだろう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
19:10
プライバシー保護特化の「Partisia」、仮想通貨MPCがKuCoinなどに新規上場
Partisiaとは、ユーザーのデータライバシーを重視する新型のブロックチェーンで、MPCトークンはPartisiaの報酬トークンとして使用される。広告業やマッチングマーケット、ゲーミング、ヘルスケア、BTCラッピング、DNA研究などの分野で活用される見込みだ。
16:29
世界最大の機関投資家GPIF、ビットコインや金対象の運用資産多様化について情報提供求める=報道
株式市場のクジラとして知られる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、仮想通貨ビットコインや金を含む「低流動性資産」等に関する情報やアイデア募集を開始した。将来的に分散投資・資産運用の一環でポートフォリオにBTCを組み入れる可能性を示唆した。
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧