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ドイツ銀行が「法定通貨の終焉」は近いと予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

法定通貨の終焉への序章到来、代替通貨の可能性
ドイツ銀行戦略担当責任者である レイド氏は、今後法定通貨が代替される可能性を示唆しました。しかし、その代替される通貨はビットコインではないとの考えを述べました。

ドイツ銀行の戦略担当責任者は、私たちは「法定通貨の終焉への序章」にいるのかも知れないと予想しています。

ビットコインはもともと、政府により管理される通貨やインフレによる資産の融解を避けるため、P2P(Peer to Peer)用の電子通貨システムとして開発されました。この劇的な高騰が起こっている中、未だメインストリームにいる金融分析者は、ビットコインに対して懐疑的であり、メインストリームでは、少なくとも日常取引される通貨にはなり得ないとしています。

しかし、ドイツ銀行の戦略担当のJim Reid(以下、レイド氏)は、ビジネスインサイダーによるレポートで、今後10年ほどで既存の法定通貨システムは侵食され、代替通貨システムが新たに構築されると言及しました。

レイド氏は、先日この衝撃的な主張を研究論文にまとめました。彼は、既存の法定通貨システムは、アメリカのリチャード・ニクソン元大統領が金から通貨を分離させた1971年に始まり、それを「本質的に不安定で、高いインフレを引き起こすもの」と表現しています。

インフレによる腐食効果は、主に中国の著しい経済成長及び国際的な労働人口の増加によって上手く覆い隠されているのです。彼は、このような要因が中央銀行が外的にインフレをコントロールし、給料の急激な増加を抑える状況を作り出してしまったと語りました。

インフレは、もはや刺激や信用を生み出すだけという単純なものではないのです。しかし、この外的なインフレ抑制要因が法定通貨を”守った”とも言えるでしょう。

彼は、もしこの人口統計や発展サイクルが今後伸び悩むのであれば、「法定通貨システムに問題が起きることになり、国際的な法定通貨の終焉の幕開けとなり得る」と言及しました。

代替通貨の可能性

レイド氏は、今後10年間の内に、中央銀行は、軽視された金本位制推進論者を擁護し、メインストリームの金融業者に嘲笑われながらも、商品担保通貨システムへの移行を検討するであろうと予想しています。

しかし、現代の経済は、1971年とはほとんど違ったものであり、多くのビットコイン信者達は、デジタル時代にはデジタル通貨が必要であると考えています。この傾向を考慮した上で、レイド氏は、仮想通貨や、その他の仲介を代替し得るものが次第に紙幣に取って代わるであろうと述べました。しかし、その新たなシステムがビットコイン基盤であることは考えにくいと付け加えました。

さらにレイド氏は「仮想通貨の投機要因はブロックチェーン技術に対してのものであり、紙幣の代替では無いようです。しかし、今後、より国際的に使われる直接的に紙幣の代替となるものが登場すると考えています。」と言及しました。

Deutsche Bank: ‘End of Fiat Money’ May Be Near

Nov 11, 2017 by Josiah Wilmoth

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

世界の国々で紙幣廃止やデジタル通貨が進んでいます。ビットコインの価格が80万を超え、政府の対応も早まっているようにも感じるのが今の現状です。

今回のドイツ銀行のようにビットコインは使わずに代替通貨発行を考えている国が多く、過去にインドでも中央銀行かビットコイン、仮想通貨の禁止を示唆し独自通貨やデジタル通貨の発行を目指す声明も発表されました。

今後は日本を含め、さらにキャッシュレス化が進む世界へと変わりつつあるでしょう。代替通貨としてビットコインが使われることも多くの小国では考えられており、ビットコインが今後法廷通貨として取り扱われる国も出てくる可能性は十分考えられるでしょう。

 
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インドは、資金洗浄や詐欺等の誤った用途を危惧し、ビットコイン及び仮想通貨の送金と決済の禁止を発表しました。しかし、国際送金や国際決済、その他のプロセスをより良くする可能性があるブロックチェーン技術については、肯定的であるようです。
世界銀行総裁はビットコイン否定派か? 
JPモルガンCEOを始め、ビットコインに対して将来性がないという意見をもつ要人は多数存在します。世界銀行総裁のキム氏はJPモルガンCEO同様に否定派の一人なのかもしれません。
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