はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

『ビットコイン金利ビジネス』中国で7000BTC相当の詐欺行為

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

61億円相当のビットコインを騙し取る、中国人OTCトレーダーの詐欺
中国国営メディアによれば、ビットコインOTC運営者が金利ビジネスを謳った「預金詐欺」を行い、100名以上のOTCトレーダーから60億円相当のBTCを騙し取った。背景には当局の仮想通貨規制がある。

7000以上のBTCを騙し取った「ローン」詐欺

中国人のビットコインOTC事業運営者(2名)が、100名以上のOTCトレーダーから「ローン詐欺」を行い、7000BTC以上(60億円相当)のビットコインを騙し取ったと、中国の国営経済メディア「bjnews.com」が報じた。

ローン詐欺とは、投資家から集めたビットコインに対して金利を配るとするもので、運営するOTC事業を通して資金を集めていたという。4月中旬より20名のOTCトレーダーが警察へ通報、被害が報告された。

詐欺を行ったとされる人物は、中国政府の検閲と監視を迂回するため、人気メッセンジャーアプリWeChat上でビットコインなどのOTC取引を2年以上行い、OTCトレーダーから信頼を得て、ビットコインの預金による「金利ビジネス」を行なっていた。

bjnews.comの解説では、ビットコインを預金に預けた投資家はその金利の配当を予定通りに受けていなかったが、上述の2人は様々な口実で遅延を誤魔化そうとしていたという。事態が悪化しながらも、2人はビジネスを継続させていたが、杭州の警察当局へ通報されたことで、現在は拘留中とのことだ。

このような仮想通貨の金利ビジネスは、中国や米国でも盛んになり始めており、日本人投資家にもリーチするものもあるため、資金を預ける投資家は注意が必要となる。

中国国内で行われる仮想通貨取引

以前でも報じたように、中国国内の仮想通貨トレーダーは、未だ主に中国元やUSDTなどを利用し海外の取引所(VPN経由)や「WeChat」上でP2Pの取引を行うが、現状では中国で仮想通貨の取引や関連事業を全面禁止している中、国内の仮想通貨OTCトレーダー全体にどのような影響を及ぼすか注視する必要があるだろう。

なお、現状では一般的に禁止されている仮想通貨取引であっても、中国の政府当局は全ての取引活動を取り締まることができず、当初WeChatなどのプラットフォームでの関連ビジネスを禁じる方針を発表したものの、今回のような事件はその抜け穴が垣間見える。

さらに先日、英国の「金融行動監視機構(FCA)」が2018・2019年度のイギリス国内における「FX・仮想通貨関連」の詐欺被害総額が約2700万ユーロ(約38億円)に及んだことを明らかにした

FCAによれば、2018年の同国における一人当たりの投資詐欺被害額は、約830万円から200万円へと減少したものの、1800件以上の詐欺被害が告発され、2017年と比較すると報告件数が約4倍に増えた。なお、その告発件数の80%が仮想通貨関連の被害案件だという。

このように仮想通貨に絡んだ投資詐欺は散見されており、日本国内でも金融庁から投資家などへ詐欺に対する注意を呼びかけている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/12 土曜日
13:15
ビットコイン上昇の背景に「大きく美しい法案」=The Kobeissi Letter
アナリストが米トランプ政権の「大きく美しい法案」が仮想通貨ビットコイン上昇の背景にあると分析した。米ドル下落と歩調を合わせてビットコインは過去最高値に到達したと指摘する。
11:32
NYSE上場DDC、アニモカブランズと1億ドル規模ビットコイン戦略提携発表
NYSE上場のDDCエンタープライズがアニモカブランズと1億ドル規模のビットコイン戦略提携を発表。企業の仮想通貨準備金戦略の新たな枠組みを構築し、収益最大化を目指す。
10:40
アーサー・ヘイズがアルトシーズン到来を予想 その背景は?
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がビットコイン史上最高値更新を受けて強気転換。イーサリアム主導のアルトシーズン到来を予想し、投資ファンドで積極投資を再開。
10:10
イーサリアム、「世界最大のZKアプリ」に メインネットにゼロ知識証明を導入へ
イーサリアム財団が1年以内にメインネットへzkEVMを導入するロードマップを発表した。ゼロ知識証明技術でスケーラビリティとプライバシー保護を強化する計画である。
09:40
カリフォルニア州仮想通貨決済法案、ビットコイン除外でステーブルコインに限定
カリフォルニア州のAB1180法案が上院委員会で修正され、ビットコインなど仮想通貨を除外しステーブルコインのみの決済受け入れに変更。可決されれば2029年施行予定となる。
09:00
ATH更新のビットコイン、今後の価格はどうなる?【価格予測まとめ】
ビットコインが史上最高値を更新する中、スタンダード・チャータード銀行、ARKインベストなど主要機関・専門家による2025年末〜2030年の価格予測をまとめた。
08:30
グレースケール、仮想通貨投信のETF申請は「自動承認された」と主張
グレースケールが米SECによる仮想通貨ファンドETF化承認停止に反発。240日期限切れによる自動承認を主張し、投資家への損害を指摘。
07:30
イーサリアム、5カ月ぶりに3000ドル突破
仮想通貨イーサリアムの価格は節目となる3,000ドルを約5カ月ぶりに突破した。価格上昇の要因には、ETFへの資金流入や企業購入の増加などが挙げられる。
07:10
ビットコイン11.8万ドル突破も売り圧力低下、長期保有者は静観か=グラスノード
仮想通貨ビットコインが史上最高値11万8000ドルを更新する中、取引所流入量は2015年以来最低水準に。グラスノードとクリプトクアントが売り圧力減少の実態を分析。
06:20
Upexi、2億ドル調達でソラナ保有量を165万SOLに拡大予定
ナスダック上場のeコマース企業ウペクシが2億ドルの私募調達を発表。ビッグブレイン・ホールディングスが主導し、ソラナ保有量を73万6000枚から165万枚に倍増へ。
05:55
シャープリンク、イーサリアム財団から1万ETH直接購入
ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミングが、イーサリアム財団から1万ETH(約37億円)を直接購入。同社のETH保有量は215,634枚となり、世界第2位の企業保有量を拡大。
07/11 金曜日
18:44
リミックスポイント、第4回無担保社債の20億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントが7月11日、第4回無担保社債の調達資金20億円でビットコイン116.72BTCを取得。総保有量は1,168BTCに増加し、今後も約295億円の追加投資を計画。
18:31
金融庁、「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設 資産運用改革室長など歴任の今泉氏が就任
金融庁が総合政策局に「暗号資産・ブロックチェーン・イノベーション参事官」を新設。今泉宣親氏が就任。従来の規制中心から技術革新促進への政策転換を示唆。暗号資産ETF承認や税制改正への期待が高まる。
18:03
「金持ち父さん」著者がビットコインを選ぶ理由とは?“いまさら聞けない”投資哲学も解説
『金持ち父さん貧乏父さん』著者のロバート・キヨサキ氏が、仮想通貨投資家から大きな注目を集めています。本記事では、キヨサキ氏の主張から仮想通貨投資のポイントや経済的自由を獲得する手段を探ります。
17:06
Byreal(バイリアル):Bybitのソラナ基盤DEXで始める次世代取引
Bybitが手がけるソラナ基盤の次世代DEX「Byreal」の特徴や注目機能、Reset Launch参加方法、開発背景をわかりやすく解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧