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ビットコイン市場の大幅下落要因と忽然と消えた20000BTCの大量ショート|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
6月27日に149万円を記録した仮想通貨ビットコイン(BTC)は、乱高下を繰り返しつつ、本日9時時点で116万円まで急落した。海外取引所bitfinexで240億円分の大量のショートポジションが消滅したことも、さまざまな憶測を呼んでいる。

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

6月27日に149万円を記録したビットコイン(BTC)が、4日後の現在、120万円付近で推移するなど大幅安となっている。

短期間で急騰しすぎたことによる過熱感と、その反動で天井シグナルを発したことが主要因と思われるが、下落要因の一つとしては、29日に大阪で開催された「20カ国・地域(G20)首脳会議」の後に行われた米中首脳会談で、世界経済の懸案事項とされていた米中通商交渉の決裂回避と、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に関する事実上の「禁輸措置」解除などが好感されたことで、世界の株価が大幅高(リスクオフ→一時リスクオン)となったことも挙げられる。

直近数ヶ月では、各国の金融緩和姿勢や、香港の大規模デモ、イランに関する中東情勢など地政学リスクの高まりから、ゴールド(金)やビットコイン(BTC)が避難資産の一環として買われるなど、資金流入していたという見方もあった。

ただし、過去のチャートからも、必ずしも相関するものではなく、直近数ヶ月で「逆相関」の傾向が見受けられたということであり、依然として先行き不透明感の残る国際金融市場の間接的影響は限定的だと考えられる。(*中・長期的なリスクオンが明確になれば、ゴールドやビットコイン市場から株式市場への資金の逆流現象は起こり得る)

ビットコイン(BTC)高騰、テレビ番組でもゴールド価格や日米株式市場との相関性指摘
急騰続くビットコイン。テレビ東京WBSでも世界の金融市場の変化を背景に、金価格同様の性質を有する逃避資産として特集が組まれたほか、米Bitcoin Trust BTCは年初来リターン330%に到達した。

ビットコインテクニカル分析

週末のビットコイン(BTC)は、6月28日の最大40万円幅の大暴落を経て、安値111万円から29日にかけて135万円まで大きなリバウンドを見せるも、戻り売り圧力(②)に屈する形で続落。30日にも再度上値を探る動きを見せたが、12,000ドル(130万円)のレジスタンスに行く手を阻まれ、短期トレンドラインを割り込む形で急落した。

1日9時には、116.5万円まで付ける場面(①)もあったが、12:00時点では120万円付近まで持ち直している。

150万円の直近高値と111万円の直近安値からおよそ半値戻しとなる130万円付近で保ち合いに発展すれば、日柄調整から上昇トレンド継続の目もあったが、大幅続落により、日足・週足・月足共にチャートが大きく崩れたことで、調整入り気配を強めている。下落した場合は、やはり1万ドル近辺(③)がターゲットになりそうだ。

中期的には依然として上昇トレンドにあるが、短期的には下落トレンド転換を見ても良い場面と言え、当面は上値が重くなることが予想される。

また、国内市場の問題点として、通常であれば大幅下落に伴い解消されるはずのbitFlyerのSFDが、SFDbot などシステムトレードの影響で一向に解消されず、SFD発生水準(乖離率5.0%)付近で張り付いている点が上値の重さに拍車をかけているとの指摘もある。

このような状況が続くことで、裁量トレーダーは実質的に売りから入らないと不利なポジションを強いられるほか、SFD徴収分(-0.25%)の「マイナスゼロサムゲーム」を余儀なくされるため、個人投資家の取引意欲減衰を招くおそれがある。直近のレバレッジ大幅規制と相まって出来高が急速に細っている中で、SFDや板の薄さなどが嫌気された海外への資金流出が加速するなど、現物操作リスクを含め、市場環境に不健全な歪みが生じるなどの影響も懸念されている。

消えた20,000BTC

BitfinexのLS比率では、約240億円(1BTC=120万円)に相当する「20,000BTC」が忽然と姿を消したことも話題となった。

同取引所の出来高に反映されていない点から、市場決済ではなく、「現渡し」によるものと思われる。

今回、現渡しで2万BTC近いポジションが清算されたことの真相は不明であるが、ビットコイン(BTC)のRich Listを確認する限り、20,000BTCの保有量は世界40位の規模となる。

ビットコイン(BTC)Rich List

Rich List上位5アドレスは、海外大手取引所Bitfinex、Bitstamp、Huobi、Binanceのコールドウォレットが占めており、あくまで憶測にはなるが、200億円を超えるショートが個人投資家レベルの金額ではないことを踏まえると、大手マイナーなどが売りヘッジで利用していた可能性が高いと見られる。

新規マイナーは、発行される新規通貨を唯一取得できる企業で、大手マイナーでは月間でも大量のビットコインを保有する期間が生じる。 OTCプラットフォームなどを通じて、定期的な売却を行うマイナーも多く存在するが、一定期間先物などで売りヘッジを行い、現物売却までに価格下落による損失回避を図るマイナーがいるのも事実だ。

現物売却時に先物の売りポジションを買い戻し差金決済を行うことで、将来的な売却時の損失リスクをヘッジしている。

今回の場合は、現渡しの取引で行われていることから、取引板上でポジションの清算が行われたわけではないため、実質の板への影響は見られずにポジションの推移のみ大きな変動があったものと予想される。

前回5月16日の大量のショートポジション消滅時(上図:赤矢印)には、翌17日に、Bitstamp発のDumpによるビットコイン(BTC)暴落が起きており、実際の関連性は不明ながらも相場操縦を疑われるようなタイミングで不透明な動きが重なったこともあり、市場から警戒されている。

専門コラムメディア「Nodee by CoinPost」公開

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