CoinPostで今最も読まれています

人々の「関心度」から仮想通貨価格を分析するアルゴリズム ヘッジファンドらが着手

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

人々の「関心度」から価格分析が可能なアルゴリズムの開発に注目が集まる
インターネット上のあらゆるSNSから人々の「関心度」を収集し、価格シグナルを突き止めるアルゴリズム開発にヘッジファンドなどからの注目が集まる。「説明できない」価格変動を予測することに多額の投資が集まる見込み。

機関投資家「センチメンタル分析」に注目

ヘッジファンドやアセットマネージャーは今、人々の「関心度」に注目して仮想通貨の値動きを予測するアルゴリズムの開発に乗り出そうとしている。英大手報道機関ロイター通信によると、値動きに起因する要素を突き止めるために、SNSを解析する「センチメンタル分析」を行うアルゴリズムの開発への投資が集まろうとしていることが明らかになった

彼らの目的は、TwitterやTelegram、LINEやインターネット上の掲示板Redditといった様々なSNSの「ノイズ」を収集し分析することで、価格変動の「シグナル」を抽出することを可能にすることである。そのための精緻なアルゴリズムへの注目が高まっている。

このようなシステムを開発するためには人工知能を用いた高度な「自然言語処理(NLP)」という技術が必要になるが、もともと機械学習を含めたコンピューターによる価格予測モデルは多くの投資家が用いている手段であった。

今回注目されているアルゴリズムは価格そのもののデータ分析ではなく、人々の発言から感情の高まりを突き止め、価格に反映する点で従来のコンピューターによるものとは異なる。そしてこれはすでにエクイティや外為には適用されている。

このような注目の背景となったのは、現状の価格分析に対する限界があるとの見方もある。今年に入って急騰した仮想通貨の価格高騰を確固たるロジックを以って説明することは難しい。さらに、フェイスブック社が独自仮想通貨リブラを公式発表した6月18日には、グーグル検索での仮想通貨に関する検索件数が過去3ヶ月の中で最大となった。

従来の手法による急激な価格変動の予測の困難さに加え、センチメンタル分析の有用性に対する注目がアルゴリズム開発への注目に起因している。

一方で、現状は開発コストからその複雑性までハードルやリスクは高い

世界中の全てのSNSを収集するのは簡単なことではない。その数はツイッターにおける「ビットコイン」に関するツイートだけで毎日14,000から32,000に上る。このような技術を開発するエンジニアにも多額の採用コストがかかり、投資会社ブルースカイ・キャピタルのトップAndrea Leccese氏によると、50万ドルから100万ドル(約5000万円から1億円)がかかる。

このような多額の資金を用いても開発の価値があるという見方も多く、今後各社の分析の進捗に注目が集まる。

CoinPostの関連記事

Twitter感情分析、日米市場は仮想通貨ビットコイン(BTC)の肯定派多数
仮想通貨に関するデータを分析する米国のThe TIE社が、Twitterにおける各国の反応について調査結果を発表した。日本や米国市場はビットコイン(BTC)にポジティブ傾向にあるという。
暴落止まらぬビットコイン(BTC)、日米の下落要因が相場の重しに|仮想通貨市況
暴落の続く仮想通貨市場。1万ドルを大きく割り込んだビットコイン(BTC)の下落要因に日米市場の影響も。ETHやリップル(XRP)などのアルトコインも危険水域にあり、10日時点で38.6兆円だった総時価総額は1週間で-29%安の27.6兆円まで激減した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 金曜日
17:08
HSBC銀行がトークン化されたゴールド商品を香港で提供開始
HSBCは香港の個人投資家に向けて、オンラインバンキングとウェブサイトを通じたトークン化されたゴールド商品のアクセスを提供開始した。トークンはHSBC Orionプラットフォームで発行され、リテール向け、HSBCオンラインバンキングおよびHSBC香港モバイルアプリを通じて提供される。
15:30
Filecoinステーキング大手、Glifがポイントプログラム開始
暗号資産(仮想通貨)ファイルコイン(FIL)の、ステーキング・プロトコルGlifがポイントプログラムを開始した。FILトークン保有者は流動性プールにFILを預けることで、Glifのネイティブ・リキッド・リース・トークンである「iFIL」を受け取り、運用できる。
14:34
イーサリアム共同創設者ブテリン氏、Dencun後の改善点を語る
仮想通貨イーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏は、Dencunが完了した今後の技術的な改善点を提案した。
14:11
CoinTradeがソラナ含む4銘柄の取扱い開始、ステーキングサービスにSOL追加
暗号資産(仮想通貨)販売所CoinTradeがソラナを含む4銘柄の取り扱いを開始。ステーキングサービスにSOLを追加した。条件をクリアすることでSOLをプレゼントするキャンペーンを開催中。ジパングコイン(ZPG)など三井物産デジタルコモディティーズも新規で取り扱う。
12:55
日本DAO協会4月1日に立ち上げ 府令改正も同日公布
日本DAO協会が4月1日に設立される。DAOの自主規制や健全なエコシステムづくりを推進していくもので、協会自体の運営もDAOで行う計画だ。
12:24
ビットコイン7万ドル台で高止まり、ブラックロックの新規ファンド好調でRWA関連銘柄買われる
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが7万ドル台新高値をうかがう展開。アルト相場ではブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」絶好調の影響で、ONDOなどのRWA関連銘柄が買われた。
11:30
Googleサーチ、ビットコインやArbitrumなどのアドレスで資産残高を確認可能に
全ての資産を表示するわけではなく、残高は各ネットワークのネイティブトークン(ETHやARB、OPなど)のみを表示。
10:50
5月のローンチ目指す、香港でビットコイン現物ETF申請のVSFG
仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
10:00
FTXのサム前CEOに懲役25年の判決 カリフォルニアで服役へ
米国地方裁判所の判事は28日、破綻した仮想通貨取引所FTXのサム前CEOに対して懲役25年、および最大1.7兆円の資産没収という判決を言い渡した。
08:40
2.6兆円相当のBTC保有数到達、ブラックロックのビットコイン現物ETF
純流入再び加速 ブラックロックのIBIT・ビットコイン現物ETFの運用資産は初めて、250,000 BTC(2.6兆円)を超えた。1月11日の取引開始からわずか11週間で2兆円…
08:10
Wormholeの仮想通貨「W」、取得開始日明かす
Wormholeは、今月7日に、Wトークンのエアドロップアロケーションや適合対象アドレスを公開。ソラナ、EVM系、Sui、Aptos、Osmosis、Injectiveといったネットワークでのユーザーや、ソラナNo.1NFTコレクションである「Mad Lads」のホルダーを対象としている。
07:40
米投資会社、マイクロストラテジーの株はBTCより割高と指摘
マイクロストラテジーの株価から概算する仮想通貨ビットコインの価格は17万ドル超であると米ケリスデールが分析。同社の株は、ビットコインに対し正当ではないプレミアムがついて取引されているとの見方を示した。
07:20
アバランチ財団「Codebase」、最初の支援プロジェクト15社を選出
アバランチではすでに「Colony Lab」という分散型アクセラレーターが活動しているが、今回Codebaseと連携し支援対象への資金提供を拡大し、1プロジェクトにつき、100万ドルを超える金額を提供する可能性がある。
06:45
5月承認の可能性低いもBitwiseらがイーサリアム現物ETFの上場申請行う
イーサリアムETFが現在の多くの申請の最終期限となる5月に承認される見込みは、SECがイーサリアム財団を調査しているとの報道などを受け大幅に後退している。1月には70%あったが、現在は20%程度まで低下してきた模様だ。
05:50
Bybit、ソラナミームコイン「POPCAT」の永久先物提供
ソラナの仮想通貨ミームコインへの需要は未だ高い。代表的な犬系ミームコイン「WIF」は29日過去最高値を更新し、前日比で20%上昇している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
2024/04/09 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
2024/04/13 ~ 2024/04/14
東京 東京都港区
2024/04/13 10:00 ~ 17:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧