はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン価格、「セイラー・サイクル」でさらに100倍上昇の可能性 専門家が議論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「セイラーサイクル」になるか

ビットコイン初期投資家兼専門家であるブラッド・ミルズ氏は16日、「ビットコインサイクルは終了した」と宣言し、従来の放物線的な暴騰と壊滅的な暴落の時代は終わったと主張した。新たに「セイラーサイクル」の始まりにあり、ビットコインの次の100倍上昇に備えるべきだと大胆な予測を披露した。(セイラー=マイケル・セイラー氏のこと)

ミルズ氏は量的緩和(QE)時代の株価指数S&P500構造を例に挙げ、FRBが国債の飽くなき買い手となったことで下落幅が縮小したと分析した。上場企業だけでなく政府によるBTC購入や保有事例が増えており、ビットコインにも希少資産として「飽くなき」需要があるため、AI特異点や第三次世界大戦(のリスク)による債務デフレ時でもセイラーサイクルに従うと予測している。

出典:ミルズ氏

同氏は2023年の分析で、債務デフレ時のビットコイン動向について詳細に論じていた。ビットコインの時価総額5,000億ドルは全人口の1%程度しか保有しておらず、アメリカ人だけで30兆ドル相当の株式を保有している現状(当時のデータ)と比較すると成長余地が大きいと指摘した。

相関関係は一時的であり、Web2技術企業が信用収縮・景気後退時(リーマンショック後)でも大きく成長できたように、ビットコインも脱出速度に達して成長可能だと分析している。デフレの10年間で10兆ドル時価総額に成長し、数億人から数十億人がビットコインを取得・保存すれば、マネーサプライが減少しても価値は上昇すると予測した。

また、ビットコインOGであるアダム・バック氏はミルズ氏の今回の分析に同調し、「パラボリック・ブレイクアウト」への移行期間の可能性が高まっているとの見解を示した。S字カーブが急峻化し、収穫逓減理論やパワーロー、S2Fモデルを無効化する可能性があると述べている。

関連:最大200兆ドル規模になる可能性、セイラー氏のBTC財務戦略が『ハイパービットコイン化』の先駆けに=アダム・バック氏見解

反論も

一方、オンチェーン探偵ZachXBT氏は、小規模な上場企業が短期間で「無謀な」ビットコインやアルトコインの購入手法を開発している現状では持続性が疑問視されていると指摘した。これに対し、ミルズ氏は全世界の「価値保存」プレミアム総額がビットコインのインフレヘッジにおける潜在的価値を表しているとし、現在のビットコイン時価総額はまだ初期段階だと反論している。

関連:相次ぐ小規模企業による大規模な仮想通貨投資発表、VanEck専門家は株価操作の可能性を指摘

保守的予測は?

今回の100倍予測は1,000万ドル到達を意味するが、より保守的な予測も存在する。非営利組織「Satoshi Action Education」のアドバイザーを務める経済学者マレー・A・ラッド氏らは今年1月、強気シナリオで2027年初頭までにビットコインが100万ドルに達する可能性があると論文で発表した。

ラッド氏らの供給・需要均衡モデルによると、ビットコインの発行上限2,100万枚のうち93%以上が既に発行済みで、残り約165万枚の供給制約が価格に大きな影響を与えるとしている。さらに全体の17%は10年以上動いていない長期保有コイン、29%は3-10年動いていないコインで、実際の流動供給は全体の半分程度と推定される。

具体的な価格予測では、需要が変化しない場合2036年に約6.2万ドル、需要が40倍になれば約256万ドルに上昇するとした。毎日2,000ビットコインが市場から撤退する保守的シナリオでは2028年秋に100万ドル到達、機関投資家急増の強気シナリオでは2027年初頭に100万ドル到達の可能性があると分析している。

関連:経済学者らが需給モデルからビットコイン強気予想「2027年初頭までに100万ドルの可能性」

また、最も楽観的なシナリオでは、1日あたり1,000ビットコインを超える流動供給撤退が継続した場合、2031年初頭には500万ドル到達の可能性もあると見ている。

関連:ビットコイン今後の価格シナリオ 2030年までに最大240万ドル到達へ=米ARK

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:30
世界最小島国ナウル、太平洋初の仮想通貨規制当局を設立
太平洋の島国ナウル共和国が仮想通貨規制当局「CRVAA」を設立する法案を可決。気候変動リスクに対する経済的回復力強化と新たな収益源確保が狙い。
13:00
DeFiレンディングのTVLが過去最高8兆円を記録、AAVE・Morpho・Mapleがけん引
DeFiレンディングプロトコルの預かり資産総額が過去最高の8兆円を記録した。AAVE、Morpho、Mapleが牽引しており、SEC委員長のDeFi支持発言も追い風となっている。
11:54
ビットコイン10万4000ドル台で推移、現物市場の需要後退も機関投資家は資金流入継続
ビットコインは前日比+0.2%の104,560ドルで推移。中東情勢の緊迫化とFRBの高金利継続姿勢が重石となる中、現物市場では売り圧力が優勢に。一方でビットコインETFには5日連続で13.9億ドルが流入し、機関投資家の中・長期的な買い姿勢は堅調だ。
11:25
イーサリアムステーキング数が史上最高に、長期保有拡大で供給圧縮
イーサリアムのステーキング量が過去最高の3535万ETHに達し、流通供給量の29%を占める。機関投資家の需要も堅調で、ETF資金流入が19日連続を記録。
10:40
イラン中銀、仮想通貨取引所に営業制限 親イスラエルのサイバー攻撃受け
イラン中央銀行が国内仮想通貨取引所の営業時間を制限した。最大手ノビテックスへの親イスラエルサイバー攻撃で131億円が流出したことを受けた措置である。
09:50
イスラエル・イラン衝突下でもビットコインETFに8日連続資金が純流入
仮想通貨ビットコインの現物ETFは18日、約3.9億ドルの資金が純流入した。イスラエルとイランの軍事衝突で地政学リスクが高まる中、ビットコインの現物ETFは需要を維持している。
09:25
アリゾナ州「ビットコイン準備金」法案が復活、僅差で上院可決 下院審議へ
アリゾナ州でビットコイン準備金法案HB2324が再審議動議により復活。犯罪捜査で押収した仮想通貨による基金創設を目指し、上院16-14僅差で可決後下院へ。
08:15
『アルトシーズン』はもう来ない? ビットコイン偏重の相場に構造変化の兆し=アナリスト
仮想通貨分析企業がアルトコインシーズンの可能性を分析。ETHがBTCとアルト間の橋渡し役となる一方、累積売買差額-360億ドルで投資家離れが深刻化。
07:25
米上場セムラー、3年以内に10万BTC超のビットコイン保有目指す
米医療技術企業セムラーが19日、ビットコイン戦略責任者にジョー・バーネット氏を任命。2027年末105,000BTC保有の3年計画を発表。
07:15
イーロン・マスクのX、投資機能を搭載へ
イーロン・マスク氏のXは、投資機能の搭載を計画していることがわかった。同社のCEOが計画を明かしたことが報じられており、仮想通貨にも対応するのかに注目が集まっている。
06:55
10年以上動かないビットコインが過去最多、需給構造の変化が今後の上昇を後押しか=レポート
フィデリティが2024年半減期後のビットコイン供給動向を分析。10年以上動かない「古代供給量」が日平均566BTCと新規発行450BTCを初めて上回り、希少性が高まっている。
06:10
ビットコイン、10万ドル台を6週維持 イスラエル・イラン情勢下でヘッジ需要拡大か
仮想通貨ビットコインが中東緊張とFRB慎重姿勢の中、5週間以上10万ドル台を維持。機関投資家の継続的買いが下支えし、マクロヘッジ資産としての地位確立と見られている。
05:50
トランプ一族が仮想通貨事業の持分を削減か WLFIで60%から40%に
トランプ大統領関連企業DT Marks DeFi LLCが仮想通貨プロジェクトWorld Liberty Financialの持分を20%削減。民主党議員からの仮想通貨取引への監視強化や利確開始などが背景か。
05:35
マルウェアなどから史上最大級160億件の被害か、アップルやFacebookのログイン情報含む=報道
サイバーセキュリティ研究チームが160億件のログイン認証情報流出を発見。Apple、Google、Telegramなど主要サービスが対象。情報窃取マルウェアによる被害拡大が懸念される。
06/19 木曜日
18:57
MEXC、1億ドル保護基金を設立 外部監査強化で信頼性向上へ
MEXCが包括的なセキュリティ強化イベント「Proof of Trust」を開始。1億ドルのガーディアンファンド設立、Hackenとの監査提携、教育プラットフォーム拡充で透明性向上を図る。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧