- ALIS(アリス)プロジェクトが立ち上がったきっかけ
- A.「情報格差や資本格差をなくすという共通テーマ」の元、出来上がったプロジェクトがALISです。
- 価値の可視化を形成するロジックとは?
- A.「信頼できる人が信頼できるといったものは信頼できる」というロジックです。
トークンを報酬として利用することにより従来にはない方法で「質の高い記事」や「信頼できる個人」に素早くリーチできることを実現するのがALISチームの目指す次世代ソーシャルメディアです。
世の中は情報量で溢れており、人が消費できる情報量に限界があります。
そこでALISはユーザーからの情報の価値の可視化の実現を目指します。
今回は、ALIS、CEO/安 昌浩氏、CMO/水澤 貴氏へのインタビュー記事を掲載いたします。長時間のインタビューにご協力頂いた安氏、水澤氏に御礼申し上げます。
※インタビューは2017年12月27日に行われたものです。
次世代ソーシャルメディアALISとは?
チームALISに聞く:46の質問
ALISの立ち上げについて
安氏
ALIS CEOの安と申します。
もともとはリクルートで商品企画や新規事業を行っていましたが、2017年3月くらいにブロックチェーンの勉強会に参加して、真髄に触れた気がして、すぐにブロックチェーン業界に飛びこもうと思い、ALISを立ち上げました。
水澤氏
ALISでCMOをしている水澤です。
主にマーケティングと事業開発を担当しています。
リクルートに勤務していた時、安と石井と共同でALISを立ち上げました。
学生時代からベンチャー企業を立ち上げ、その後ベネッセで高校生向けのSNSを作り、新規事業をしながら自分でユーザーを集めるといったような経験をしてきました。
安氏
CTOの石井が4月に辞めたのがきっかけなんですが、5月には僕と水澤はブロックチェーンにのめり込んでいました。
ブロックチェーンで何かをするときに一番大事になるエンジニアの候補として、4月に辞めたCTOの石井がいたので、5月に彼を誘ってみたら、やりましょうということになりました。
水澤氏
その時、僕は実は別のプロジェクトに参画中だったのですが、ALISプロジェクトの方が絶対に楽しいなということになり、3人でALISを立ち上げました。
安氏
情報格差や資本格差をなくすというのが3人の共通テーマとしてありました。
人と人とのつながりは、そういった格差を埋める役割を果たすと思いました。また、当時の日本のWebメディアは酷くて、詐欺コインの記事がGoogle検索のトップに出てくるといったことがあったので、これはWebメディアのあり方としておかしいと思い、6月1、2週目くらいにはソーシャルメディアをやろうと決めていました。
水澤氏
トークンの設計をどうするのかといった議論に時間をかけました。
ALISのコミュニティ
水澤氏
透明性と誠実さの徹底です。
みんなが知りたいと思っているような情報が出ていないプロジェクトが多いので、我々はそういった当たり前のことをやるだけで差別化になると考えていました。
事業開発をやっていて、起こったことをすぐにslackでシェアすることなどは当たり前の文化としてチームに根付いていたのでALISチームは情報をオープンにすることに抵抗がなかったというのも大きいかもしれません。
安氏
ICOを思い立った去年の5月当時、多くの仮想通貨界隈のプレイヤーは情報を隠す、コミュニケーションをとらない、一方通行といったような旧態然とした企業のやり方がすごく多かったと記憶しております。
しかし、一部のプレイヤーはP2Pやオープンソース文化を活かしたとても素晴らしいコミュニケーションを取っており非常に刺激をいただいた結果、僕達自身が投資家としてみても一番良いと思うプロジェクトを体現するようにしています。
全部で200近くのプロジェクトを分析しながら、どういうコミュニティを運営しているのかを見て、ユーザーとして歯がゆいと感じる部分を潰していった結果、ALISの運営の方針を固めました。
水澤氏
マーケティング観点では、ソーシャルメディアマーケティングやCRMの分野ですでに成功事例は数多く出ていましたので、特別なことをやったとは思っていません。
ただ、チームとして良いプロダクトを作るために良質なフィードバックをくれるコミュニティの存在はALISが成長するために重要だという点は、チーム全員で共通認識を持てるように徹底していました。
ALISプロジェクトの今後の展開
安氏
最初は仮想通貨の分野から始めようと思います。次は、レストラン、美容、旅行など、口コミが生きる分野に広げていきたいです。
安氏
2018年10月です。
水澤氏
4月以降です。すでに幾つかの取引所には上場していますが、大手の取引所にはプロダクトが完成してから適切なタイミングで上場していきたいと思っています。
安氏
ALISでは展開していかないと思います。アダルト分野で信頼できる人がどれだけ必要かということが見えていないので。あと、法律の問題もあります。
水澤氏
マーケティンングの観点では魅力的ですが、ALISの思想に合っているかどうかが判断基準になっています。
みなさんが求めているものを把握して、良いメディアを作っていくことにフォーカスしたいと思っています。
価値の可視化
安氏
価値があるものをどう見出すかという方法は複数ありますが、我々が信じているのは、「信頼できる人が信頼できるといったものは信頼できる」というロジックです。
僕たちはもともと人のつながりについて研究してきました。例えば、人材採用では、広告サイトなどで100人集めて選考するよりも、従業員に100人紹介してもらった方が圧倒的に選考通過率が高いです。
したがって、従業員を信頼できる人と見立てると、彼らが選んできた人たちもまた信頼できるということになります。
これをALISプロジェクトの根本思想に据えていて、信頼できる記事を書ける人と、そういう記事を見つけ出せる人が信頼できる記事を見つけ出し、それを全員が閲覧するという構造を実現しようと考えています。
水澤氏
あとは、所属するコミュニティによって信頼度のバランスをどうとっていくかということをテストしていかなければならないと思っています。
仮説はありますが、実際に試さないと明らかにならない部分も多いので、クローズドβ版をリリースした後に複数ロジックの組み合わせをテストしながら磨いていく予定です。
STEEMについて
安氏
STEEMでは、コミュニティが英語圏で醸成されてしまっているので、日本人が入りづらいと思います。
また、STEEMのトークンは3種類あるので、今後拡大していくときに、リテラシーが低いユーザーが参加するメディアではなくなると思います。
水澤氏
STEEMの場合はすでに認知されていてユーザーも多くいるので、日本人ユーザーが今から参入してゲームのルールを変えるほどの影響力を簡単には持てないと感じます。
しかし、メディアとしては素晴らしいと思います。
安氏
STEEMは、仮想通貨界隈で最もリアルな世界にブロックチェーンを導入しているプレイヤーであると思います。
ALISの今後
安氏
ALISを用いて信頼の可視化ロジックを皆さんが納得できるものに仕立てることです。もう一つは、日本のブロックチェーン業界を盛り上げることです。
水澤氏
ALISの場合、まだプロダクトがないので、僕たちが今語っていることが実証されていません。
それを実現して、ALISを応援してくれている方々が良かったと思ってもらえるようには最低限していきたいです。
安氏
トークン価格に影響が及びそうな内容ですので、大変申し訳ございませんが言及を控えさせてください。
しかし、プロジェクトとしてはもちろん全力投球する一年にする所存です。