- 公認の取引所を目指すCoinbase
- サンフランシスコ基盤の世界でも最大手の仮想通貨取引所であるCoinbaseは、仲介企業、そして、取引プラットフォームとして認可されるため、アメリカ証券取引委員会(SEC)に連絡を取ったと報告されました。
- 規制への適応
- SECは、先日ICOに関する公聴会も行ったことから、仮想通貨関連への適切な規制の枠組みの作成を検討しています。Coinbaseは、この規制も見込み、認可を得る事で、自身の強みにしていこうと考えているようです。
Coinbaseが公認業者を目指す
世界でも最大手のサンフランシスコ基盤の仮想通貨取引所であるCoinbaseは、公認の仲介企業及び、取引プラットフォームを目指し、株式などの証券取引を監督・監視する機関である、アメリカ証券取引委員会(以下、SEC)に連絡を取ったと報告されています。
Wall Street Journal(以下、WSJ)によると、取引所や同業界内のプレイヤー達の運営方法についてSECが規制の枠組みに向かって進んでいる中、Coinbaseは、ライセンス取得に向けて規制機関に相談を持ちかけたと報告されています。
SECがICOに関しての公聴会を開き、取引所に対し注目を露わにしていることからも、多くのビットコイン取引所は、最近になってウォール・ストリート規制機関からの圧力が高まっていることを感じています。
SECの代表を務めるJay Clayton氏(以下、Clayton氏)は、先日全てのICOが詐欺ではないと認めてはいるものの、規制機関は未だ、証券トークンの取引は公認の取引所にて行われるべきであるとの考えを明らかにしました。
WSJでは、CoinbaseがSEC公認の取引所になると予想されている一方で、まだ基準が低い証券ブローカー・ディーラーとしての登録も行われるのではないかとされています。
証券規制機関が、売買取引記録に全権のアクセスを所有する事になります。
ライセンスは、アルトコイン取引を促進
現時点で、Coinbaseは、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、そして、ライトコインの取引を扱っています。
WSJは、多くの取引所がライセンスを取得する事で、アメリカ規制機関が証券とみなすアルトコインも含め、全体的なアルトコインの取り扱いを底上げする可能性があると主張しています。
これは、Coinbaseが現時点までリップル社のXRPを始め、多くの通貨を取り扱うのに消極的であることを裏付けています。
以前CCNはリップル社が、XRPを主要取引所であるCoinbaseの取引リストに加えるためなら、喜んで資金を出すことを報告しています。
Coinbase 代表のAsiff Hirji氏は、先日CNBCに対し、以下のように述べました。
「私達は、規制においての正しい立ち位置を理解しています。
規制の見通しがつかないものを取引リストに加える訳にはいきません。
その行為は私達のポリシーに反します。逆に私達が取引リストに追加する仮想通貨は、ある程度規制の見通しがついているのです。
よって、規制が明確に施行された場合には、新しい通貨を取引リストに追加する時となるでしょう。」
もしCoinbaseが、SECによってライセンスが付与されたとすると、他の取引プラットフォームも後に続く事になるでしょう。WSJで、ある弁護士は以下のように述べています。
「業界のリーダー達が、厳格な規制が行われる環境で適応しなければならないと理解し始めた、比較的初期の段階にいます。彼らは、SECに対応していかなければならないのです。」
アメリカ基盤のGemniは、ニューヨーク州金融サービス局によって認可されています。
一方で、日本では、比較的有名で、認可されているビジネスを持つ、マネックスグループがCoincheckを$3350万(約35.5億円)で買収しようと考えています。
Coinbaseによって運営される仮想通貨取引所のGDAXも、直近24時間の取引高の中では、全体の9位に食い込んでいます。
また先月SECは、仮想通貨取引所及び、取引プラットフォームの違いを明確にし、取引所だと主張する取引所は、”投資家達に対し、認可されている、または、国内証券取引の基準を満たしているという間違った認識を与える可能性がある”と言及されています。
Coinbase Engages SEC about Turning into a Regulated Brokerage: Report
Apr 10, 2018 by Gerelyn Terzo
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