はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

いつ価格はMOONするのか:LedgerX、BitMEX、Grayscaleの三社が仮想通貨の今後を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨業界には、元々金融界で働いていた経歴を持っている方々が数多くいます。

株取引やデリバティブ(金融派生商品)等、既存のスキームを仮想通貨という新しいプラットフォームに持ってくることが可能なものもあります。

米NYで開催された世界最大級のカンファレンスである「コンセンサス」では、ブロックチェーン企業3社の代表者を招き、『When Moon?(いつムーンするのか)』と題したパネルディスカッションが行なわれ、今後の仮想通貨市場に対する予測を語り合いました。

LedgerXからはJuthica Chou氏が、BitMEXからはCEOのArthur Hayes氏が、そしてGrayscaleからはMichael Sonnenschein氏が参加しました。彼ら自身、仮想通貨取引や投資しており、金融業界での経歴を持つ方々です。

LedgerXは、アメリカ政府のCFTC(商品先物取引委員会)から仮想通貨関連のスワップやその他のオプションを売る許可をもらっている「取引・決済プラットフォーム」であり、BitMEXは、最大レバレッジ100倍でビットコインを取引できる取引所です。

そしてGrayscale Investmentsは、Coin Deskの親会社である「Digital Currency Group」の投資会社で、ビットコインやXRPなど仮想通貨の投資比率に重きを置いています。

パネルの内容

仮想通貨業界に参入するきっかけ

-Judith Chou氏(LedgerX)

LedgerXは2013年の11月に始まりました。旦那が社長だったのでタイミングの問題でしたね。

-Arthur Bayes氏(BitMEX)

会社をクビになり、かなり初期から投資をしていたこともあり、仮想通貨の派生商品(デリバティブ)を売ろうと考えました。

熱心になれるものを探し、それができているので幸運だったと思います。

-Michael Sonnenschein氏(Grayscale)

バークレイズやJPモルガンといった有名な投資銀行で働いていたのですが、企業が多すぎて自分自身の仕事の成果が見えづらく、やり甲斐に欠けていました。

仮想通貨業界は大変な反面、自分がやったことの直接的な因果関係が見えやすく、その分楽しいです。

課題の一つである人材不足に対するチャレンジは

-Sonnenschein氏

それでも確実に人材が寄って来やすい環境になりつつあります。

アセット・マネジャーをやっていると、ライバル企業でも繋がりがあるケースが多いので、転職する場合やクビになったらウチで採用します。

流れとして、ウォール街から離脱して仮想通貨業界に参入する同僚も少なくありません。

金融界のレジェンドはビットコインを無視している

-Chou氏

私自身も初めはビットコインに対して懐疑的でした。言える事は、そういう人ほど意見が変わった際に、ビットコインの強い支持者になりやすいということです。

Ledgerでは、コールやプットするオプションがあるので本当に仮想通貨が下落する自信があるなら、そういう方々にはプットして欲しいですね。

バフェット氏が主張を変える可能性は

-Bayes氏

彼はお金にならなければ投資しないでしょうし、お金になるなら投資するでしょう。

BTCの先物取引が始まった。これから一年でどのような発展を予測しているか

-Bayes氏

ゴールドマンサックスもビットコインの先物取引を始めるでしょう。

自社の利益面を考えて、他の企業がお金を稼いでいるのに、のんきに眺めていられる企業ではありません。

-Sonnenschein氏

さきほどCircleの社長が登壇していましたが、2015年にゴールドマンサックスに投資したのが、大手企業の仮想通貨へのはじめの一歩でした。

1つの世界的銀行が参入すれば、全ての競合相手の銀行も参入するリスクが生じます。

-Chou氏

多くの企業が顧客主導ですが、大手銀行を動かすには顧客が変化を要求しなければなりません。

そして顧客は、仮想通貨への価格変動リスクに晒される投資比率(エクスポージャー)の拡大を求めています。

Ledgerでは現物決済型の仮想通貨派生商品のライセンスを取得することにより、ビットコインのスワップが可能となります。

また現金からビットコインへのプット・コールも可能になります。

-Bayes氏

多くのICOは、本物か偽物か証明する必要性があります。

また人々は暇つぶしを求めているので、今後も現在のようなボラテリティーは続くでしょう。

価格が1日に何10%も動く方が、毎日1日1%で伸びるより楽しいですからね。

-Sonnenschein氏

さらに投資会社や銀行の積極的な参加が見られるでしょう。

決済などのカストディ・サービスの発展も進むでしょう。

時間はかかるでしょうが、これが基盤となります。

まだまだ(仮想通貨は)初期の段階にあると言えます。

この資産クラスにとって最大の妨げとなる要因は

-Chou氏

一番は価格の上昇がちゃんと新しい技術に裏付けられているかだと思います。

技術に紐づいているのであれば価格の上下は悪いことではありません。

金融界から仮想通貨界に参入する方々へのアドバイス

-Chou氏

柔軟な考え方を保つ事に尽きます。

既存の金融システムに適用にしたグラフやデータが、必ずしもビットコインの精神に合わないかもしれません。

-Sonnenschein氏

今から参加しようとしている人は、失っても良い金額だけしか投資しないことをオススメします。

ボラティリティが高いので、リスクは高いですが、その分成功した時のリターンも高いです。

参加が見られるのは良いことですが、自分で設定した失っても良い額を上回らないよう気をつけてください。

仮想通貨系企業における採用のポイントは

余談ですが、BitMEX社の社長であるアーサー氏は、ランボルギーニ好きである事で有名です。

コンセンサス2018のホテル会場にも、お気に入りのランボルギーニに乗って登場しました。

BitMEXの社員の方々は、皆さんランボルギーニを運転されているのですか?

-Bayes氏

ランボルギーニを運転しているのは私だけですね(笑)

まず第一に金持ちになりたい!という”貪欲なハングリー精神”が大事です。

また。仮想通貨に対しての熱意が必要だと思います。

最後に、自分で情報収集できる能力です。

-Sonnenschein氏

やはり”情熱”がカギだと思います。

元ゴールドマンサックスに勤めていた方が、新卒レベルの年収でも仮想通貨系の企業に転職しています。

ポジションに関わらず、意欲的な方には様々なチャンスがあると思います。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧