TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

日米株式市場の急落がビットコインの下落要因に 金融市場のリスクオフの流れが影響|仮想通貨モーニングレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
ビットコインは2日連続で日本時間未明から明朝にかけて急落する場面が見られた。米国株式市場が寄り付きの時間から急落しており、世界の金融マーケットで続くリスクオフの流れも背景に、本日のビットコイン価格にも影響したものと思われる。

マーケット情報

1月4日の仮想通貨マーケット情報

ビットコイン

8時時点のデータは以下の通り。

BTC価格(4日7時)
価格 前日比
現在値 409,590円 2.1%安
日中高値 423,767円
日中安値 406,330円
出来高 5016億円 -12%

ビットコインは4日、日本時間午前1時付近で1万円幅の急落をみせた。bitFlyerのJPY建ペアでは40万円目前に迫っており、再度40万円割れも視野に入る状況に突入している。同時間帯の世界金融市場を確認すると、米国株式市場が寄り付きの時間から急落しており、世界の金融マーケットで続くリスクオフの流れも背景に、本日のビットコイン価格にも影響したものと思われる。

昨日も見られたBTCの急落時も年始で薄商いの中で、ドル円、クロス円が大暴落(その後反発)しており、同タイミングでビットコイン価格も急落している(下図参照)。より金融マーケットとビットコイン市場の相関性の高まりがより顕著になってきている。

TradingViewのBTCJPYチャート(上側のチャートがBTC価格)

更新情報:ビットコイン暴落と株式市場の相関に3度目の再現性

米株式市場の下落に影響されたビットコインだが、東京株式市場の寄り付きの時間にあたる午前9時に2度目の下落が確認された。

メインチャート:BTCJPY(bitfinex5分足)、赤チャート:ダウ平均株価、オレンジチャート:日経平均株価

この米株式市場での大きな売りで急落したビットコインが、東京株式市場の寄り付き時間「9時」に再度大きく売られた事はこれまでも直近で2度あり、再現性のあるチャートの値動きとなる。

一つの事例としては、年間最大規模の暴落を見せた10月12日の株式市場。売り注文が殺到した事で大幅ギャップダウンして寄り付かず、投資家の損失が大方確定する10:00過ぎには、仮想通貨市場も堰を切ったように暴落開始が確認されていたタイミングだ。

2つめの事例としては、12月25日のクリスマス時の株式市場。株式市場における”史上稀に見るリスクオフ”の動きに同調したビットコインは一時前日比4万6000円(9.95%)安を記録、東京株式市場の大引け後に落ち着きを取り戻すなど、極めて高い相関性を見せていた。

ダウ平均株価が急暴落したタイミングでビットコインに相関性が見られた場合、東京株式市場の寄り付き時間9時は、売り仕掛けのタイミングとして今後も見られる可能性があることは以前の仮想通貨市況でも注目ポイントに挙げていたが、3度目の動きが確認されたことでより同パターンの再現性に注目が集まりそうだ。

リスクオフの動き強まる

世界的な金融市場のリスクオフムードを助長させている動きとして、米中貿易摩擦以外にも不安要素が広がっていることが挙げられる。

トランプ米大統領は12月31日、アジア諸国との安全保障や経済面の包括的な協力強化を盛り込んだ「アジア再保証推進法」に署名し、同法が成立した。台湾への防衛装備品の売却推進やインド太平洋地域での定期的な航行の自由作戦を盛り込み、中国をけん制した。これに対し、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は1月2日の演説で米国を念頭に台湾問題への介入に強く反発した。

日本経済新聞

またこの動きに対し、習金平氏は2日の演説にて「一国二制度」「一つの中国」を台湾に迫り「武器の使用は放棄せず、あらゆる必要な措置をとる選択肢を残す」とコメント、有事のリスクも排除できない動きに警戒感が高まっている。

本日のニュース

本日のマーケットに関連するニュースをピックアップ。

ナスダック上場株のERC20トークン化

エストニアのトークンプラットフォーム、「デリバティブ・エクスチェンジ(DX.Exchange)」が来週7日から世界的な証券取引所であるナスダックに上場しているGAFAAなど、主要テック系銘柄をERC20トークン化する計画を発表した。トークンの支払いには法定通貨と仮想通貨の両方で購入が可能となっており、以下の10企業の株式が購入可能となる。

  • アルファベット
  • アップル
  • アマゾン
  • フェイスブック
  • マイクロソフト
  • テスラ
  • ネットフリックス
  • バイドゥ
  • インテル
  • エヌビディア

今回発表された株式のトークンに関して、デリバティブ・エクスチェンジ社のCOOを務めるAmedeo Moscato氏は直接的に株式を購入するわけではなく、株式に1:1の比率で裏付けされたトークンを購入できるものだと説明した。

またデリバティブ・エクスチェンジ社と提携を発表しているMPS社が実際に上記の株式を購入し、イーサリアムのネットワーク上でERC20トークンを発行する予定だ。

米eコマース大手、米企業初のビットコインでの納税を発表

米国の大手eコマース業者であるOverstock.com Incがオハイオ州の営業税をビットコインで支払う事をプレスリリースを通じて発表した。

オハイオ州の財務長官Josh Mandel氏は2018年11月にビットコインを「正当な一種の通貨」とみなし、仮想通貨での一部納税を認める方針を表明していた。

米オハイオ州、初のビットコインによる納税可能へ|「仮想通貨を正当な一種の通貨」と認識
オハイオ州政府が、米国において初めてビットコインを決済方法と見なし、仮想通貨による税金の支払いを可能にすると判明した。弱気市場が続く中、ビットコインを「正当な通貨」として認識したことに注目が集まる。

オハイオ州の財務長官であるMandel氏は今回のOverstock社からの発表に対して以下のように言及した。

我々はOverstock社が米国における大手企業で初めて仮想通貨での納税支払いを表明した事を賞賛する。彼らのブロックチェーン技術に対する姿勢は時代を先駆けている。

ビットコイン誕生から10周年

日本時間、2009年1月4日03:15、ビットコイン最初のブロック(ブロック0)が生成されてから10周年を迎えた。

仮想通貨の誕生だけでなく、ブロックチェーン技術においても歴史的なアニバーサリーとなる。

ジェネシス・ブロックとは

ブロックチェーン上で初めて作られた「block0」のこと。2009年1月3日、「サトシ・ナカモト」を名乗る人物によって、最初のビットコインブロック「Genesis Block」が生成された。その後、同年1月12日にビットコイン世界初の取引がナカモト氏と最も重要なパートナー「Hal Finney」氏の間で記録された。このブロックによる報酬は、使用不可能の50BTC。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

閑散相場を襲った「為替のクラッシュ」がビットコイン価格にも影響、イーサリアムの高騰要因など直近材料をピックアップ|仮想通貨モーニングレポート
朝方発生した為替(ドル円)暴落で、ビットコイン価格と相関性が確認された。そんな中、仮想通貨イーサリアムは前日比+6%と強さを見せており、大幅アップグレードの情報やeToroの著名アナリストの相場観にも注目。
仮想通貨ビットコイン『ジェネシス・ブロック』生誕10周年|英タイムズ紙でBitMEXが祝福
日本時間2019/1/4/3:15、仮想通貨ビットコインの誕生から「10周年」を迎える。海外大手取引所BitMEXはこれを記念し、所縁のある英タイムズ紙一面広告に祝福のメッセージを寄せた。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧