- フェイスブックが企業弁護士を募集へ
- フェイスブックのブロックチェーン・イニシアティブが、企業弁護士を募集を開始。募集要項からブロックチェーン技術導入により生じうる法的問題などについて対策が必要になることが明らかになったほか、パートナーシップや新製品の立ち上げなど、ブロクチェーンに本腰を入れる様子が明らかになった。
フェイスブックが企業弁護士を募集へ
フェイスブックのブロックチェーン・イニシアティブが新たな求人を募集していることが明らかになった。
同社の求人ページでは、現在、企業弁護士を募集しており、同ページでは以下のように記載されている。
ブロックチェーン・イニシアティブに関連したパートナーシップや新製品の立ち上げ、商品の国際的な拡大といった取引の計画や交渉を担当することになる。
このように、顧客へのアドバイスや、法的リスクへの対処、ビジネス戦略など幅広い業務に対応できる人物が求められており、フェイスブックがこれからブロックチェーン関連で本格導入することが明らかになった。
応募資格も、下記のような要項が複数挙げられている。
- 法務博士を取得していること。
- ブロックチェーンや決済技術、そして、それらアプリケーションで生じる法的問題に対応した経験があること。
- 5年以上の法務経験及び、4年以上にわたり技術取引に関する業務経験があること。
- 取引計画や、取引交渉を経験したことがあること。
- モバイル決済や新たな決済技術、電子商取引の業界に強い関心があること。
フェイスブックCEOの発言
以前、フェイスブックのCEOで創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏は、ハーバード大学の法律学教授であるJonathan Zittrain氏と約2時間に及ぶ討論会を実施、暗号学や分散化システムやプライバシーなどの意見を交わしている。
ザッカーバーグ氏はフェイスブックで、以下のような機能の追加を考えていると述べている。
実際にどのような形になるかはまだ分からないが、ブロックチェーンの活用事例として私が一つ考えていたのは(ログイン)認証と情報へのアクセス権限を様々なサービスに与える仕組みだ。
現在のフェイスブック・コネクトのようなシステムではなく、本当の意味で分散化されたものである。
同氏は「自分自身の情報を非中央集権システムに保存することで、仲介者を挟まずにログインをすることが可能になる」とも発言し、
ブロックチェーン技術を駆使したログインシステムは大手企業の介入を好まないソフトウェア開発者などの関心を呼びかけるかもしれない一方で、ザッカーバーグ氏はSNS上でのトラブルを防止する機関が無くなるとデメリットも説明した。
現在フェイスブックが行なっているレベルのコンピューテーションを分散化された手法で行うのは非常に厳しい。
分散化されていて、コンピューテーションの難易度も上昇すると実現は難しくなる。しかし将来的にはこれが実現可能となるリソースができるかもしれない。
世界的な大手SNSサービスであるフェイスブックは昨年5月以来、自社のブロックチェーン開発部門に力を入れ、この新たな技術をどのように駆使できるか模索を続けている。
それと同時に、それら技術導入により生じうる法的問題についても対策を立てているようだ。
本日の速報をチェック