はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アルトコインは上昇一服で全面安、ビットコインの下目線強まる中で攻防が激化|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
心理的節目に到達したアルトの循環物色も一巡し、ビットコインも利確売りに押されやすい水準にある。先行き不透明感のあるファンダも確認される中、アセンディングトライアングルの抜ける方向に投資家の注目が集まっている。

金融市場と仮想通貨

本日の東京株式市場は、前日比40円高の2万1802円と小幅反発。英EU離脱問題の期限となる4月12日を前に、ブレグジット関連の動きには注視したい。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、ビットコイン一服の影響もあり、全体的に落ち着いた値動きで推移した。

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

仮想通貨市場は一服。

BTCは60万円を抜けきれず、利確売りを中心としたアルトコイン全面安の影響もあり、上値の重い展開が続いている。

直近相場を先導していたイーサリアム(ETH)は、心理的節目である20,000円に到達し、10,000円に到達したライトコイン(LTC)とともに、利確売りの出やすい水準にある。

現在の相場では、高値圏で”アセンディングトライアングル”を形成(青三角)しており、短期足では激しい攻防が行われている。下目線が増える中、どちらに抜けるのか注視されている状態だ。

国内外を問わず意識されやすいのは、やはり5,000ドル(55万円:オレンジ破線)だ。直近数日間で推移している、5000〜5400ドル(60万円)までのレンジを下抜けた場合、200MAの52万円付近まで調整を挟む可能性が考えられる。

逆に、何度か跳ね返されている60万円付近のレジスタンスラインを上抜けできれば、ショートカバーを伴い、昨年11月中旬の急落直後に揉んだ価格帯であり、週足50SMA(単純移動平均線)の62〜63万円付近まで飛んでもおかしくはない。

トレンドは上向きに変わりつつあるが、この後、中・長期的な大相場に突入するにせよ、どこかのタイミングで大きく調整する可能性は否めず、警戒しておくに越したことはない。

いずれにせよ、現在の価格推移は、仮想通貨市場の「局面」だと言えるだろう。

ビットコイン週足チャート

海外の仮想通貨情報サイトBitcoinistの分析によれば、ビットコイン価格チャートは、週足で7週連続の陽線、出来高は2019年での最高を記録した。

MACDは依然として強気相場を示唆、急速にポジティブな方向へ向かっている。

価格帯別の出来高を示す可視範囲出来高(VPVR)では、未だに出来高における急落がみえるが、これはビットコイン価格のさらなる上昇の余地ともとれる。

日足チャート

今週月曜日の日足をみると、ビットコイン価格はさらなる上昇を試みるも、日足チャートにおいて形成されつつある、上値抵抗線に跳ね返された様子が伺える。

MACDは0ラインより上で推移するものの、上昇サインは弱くなっていく。出来高も急騰前の水準に戻りつつあり、一般的にはそれは弱気なサインだとされる。

もしもBTC/USDが短期間での価格推移を繰り返すなら、4355ドルのフィボナッチ比率では50%のところが、強気相場の範囲として重要となるだろう。

そこを破った場合は、61.8%、4120ドルが次のターゲットなることが考えられる。

1時間毎のオーダーブック(板)分析

オーダーブックをみると、200MA付近にある4800ドル(53.5万円)周辺での多くの買いがみれる。またより低い時間軸では、まだ価格推移における上昇トライアングルがみられる。

ファンダ要因

なお、ファンダ要因としては、ビットコイン市場のシェアの大勢を握っていた中国Bitmainなどのマイニング事業に関して、中国政府が「淘汰事業」へのリスト入りを検討していることが報じられ、段階的な縮小を示唆している。

中国の産業改革に関する、2019年版目次書のドラフトでは、3段階の「推薦・制限・淘汰」の中に450種類の産業・ビジネスが仕分けられており、仮想通貨マイニング事業は、淘汰に分類されているという。

5月7日まで”パブリックコメント”を募集中だが、淘汰産業については「資源を浪費、または環境を汚染するもの。法律の規定に準拠しない産業」と規定しており、先行き不透明さは拭えない。

中国政府、ビットコイン・仮想通貨マイニングを「淘汰産業」として検討
中国政府は、産業改革に関する2019年版目次書のドラフトを公開した。3カテゴリー「推薦・制限・淘汰」の中に450種類の産業・ビジネスがリストされ、仮想通貨マイニング業務は「淘汰」に分類されている。

これにより、中国マイナーによる市場の偏在が是正されるのであれば、中・長期的には市場健全化につながると考えられるが、短期的な影響は読みにくい側面もあり、続報には注視したい。

なお直近では、再びチャイナマネーが仮想通貨に流れ込んでおり、BTC高騰に伴いOTC取引経由の通貨取引量が増加、4%ものプラス乖離を生み出している。

4月の月初に見られた仮想通貨市場の高騰を受け、OTC取引を通して取引を行う中国人投資家が殺到したことで、同国内のOTC取引で多く利用されるUSDT価格にプレミアが発生した。

仮想通貨取引所bitfinex、新規口座のミニマム資金規定を廃止

多くの大口トレーダーが利用する海外仮想通貨取引所bitfinexは9日、1万ドル(約110万円)との最低資金の規定を廃止したことを公表した。

これにより、ユーザーは大口が持つような資金がなくてもbitfinexを利用することができるようになった。

bitFinexは2018年1月より、ユーザーが取引などの口座機能を使うため、最低1万ドルの資金を持つ必要が設けられていた。

1万ドルの資金は、最初に口座をアクティベートするためのミニマム規定であり、口座を一度フル稼働させると、資金のミニマム条件は適用しなくなるという。

bitfinexは、「半年前より多くのユーザーがミニマムをなくすように要請していた」ことを理由に、1万ドルのファンディング条件を廃止したと伝えている。

これまで大口投資家やある程度の資産を持つユーザーしか利用できなかったが、この規定変更により、流動性の高いbitfinexは、より様々なトレーダーに利用されていく可能性がある。

CoinPostの関連記事

ビットコイン高騰で中国人投資家が仮想通貨取引に殺到、中国元が多く流入する銘柄も分析 
中国市況で仮想通貨取引が急伸している。BTC高騰に伴いOTC取引経由の通貨取引量が増加、4%ものプラス乖離を生み出している。今回は中国国内の取引状況を考察、中国投資家に好まれる銘柄も分析した。
三菱UFJ 「MUFGコイン」を2019年内に実利用へ|銀行初の仮想通貨技術応用事例となるか
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、開発を進めているデジタル通貨「coin(コイン)=MUFGコイン」を2019年後半に実装する方針であることがわかった。銀行初の仮想通貨技術の応用モデルとなるか注目が集まる。
▶️本日の速報をチェック

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧