UNIトークンリリース
大手暗号資産(仮想通貨)分散型取引所のUniswapが独自のガバナンストークン「UNI」をローンチした。現在大盛況となるガバナンストークンの流動性マイニングのトレンドに乗る形となった。
公式ブログによると、トークンの発行上限は、10億UNIで、今後4年間に渡ってリリースされる。具体的なトークンアロケーションは以下のようになる。
- 600,000,000 UNIがコミュニティメンバーへ
- 215,101,000 UNIが4年間のロックアップでチームへ
- 178,000,000 UNIが4年間のロックアップでUniswapの投資家へ
- 6,899,000 UNIが4年間のロックアップでUniswapのアドバイザーへ
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UniswapのUNI流動性マイニングは日本時間9月18日21時より開始し、最初のマイニング期間は今年の11月17日21時までと設定。マイニングできる流動性プールは以下の4ペアで提供される。
- ETH/USDT
- ETH/USDC
- ETH/DAI
- ETH/WBTC
マイニングプールへのトークン配当の内訳は以下の通りだ。
- 合計5,000,000 UNIがプールに充てられる
- 1日あたり、1つのプールに83,333.33 UNIが充てられる
- 1ブロックあたり、54 UNIが充てられる
流動性マイニングはイールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されることを指す。
UNIトークンはUniswapがコミュニティ主導のプロトコルとなるためにリリースされたため、今後保有者はUNIトークンを持って、マイニングできるプールの増設や、ガバナンスイニシアチブ、他のプロジェクトへの支援金付与など、幅広い提案の投票で利用できる。
さらに、4900万UNIトークンはこれまで流動性を提供していたユーザーに割り当て、すでに一部のユーザーは該当するUNIトークンが付与されたことをSNSで報告している。
Uniswapが独自のガバナンストークンをリリースことはこれまでコミュニティに期待されていた。Uniswapのフォーク版DEXである「SushiSwap」や、その他の「食べ物シリーズ」の流動性プロトコルもここ2ヵ月で続々とガバナンストークンをリリースしていたため、DeFiセクターは活気に満ちていた。しかし、スマートコントラクトが監査されずにローンチされたDEXも一因にもなり、一部のプロジェクトで出口詐欺などの不正を働き、ユーザーの資金を盗み出す事例も報告されている。
関連:TRONのDeFiプロジェクトで出口詐欺の疑い、ロックされた資産1.4億円がアクセス不能に
バイナンスの上場も実現
最大手仮想通貨取引所バイナンスは、UNIトークンのリリースを受け、新規上場を発表した。
上場時間は、日本時間17日12時で、取引ペアは、UNI/BTC、UNI/BNB、UNI/BUSD、UNI/USDTの4つとなる。
#Binance Lists @UniswapProtocol $UNIhttps://t.co/uL26LGnbam
— Binance (@binance) September 17, 2020
さらに、コインベースProもUNIの上場を急がせた。
Uniswapがリリースした独自ガバナンストークン「UNI」、米最大手仮想通貨取引所コインベースProも新規上場を発表。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト-【iOS版アプリリリース】 (@coin_post) September 17, 2020
・取引は17日より開始予定
・取引ペアは、UNI/USD
・コインベースカストディもUNI対応
・他に、バイナンスやFTXにも上場https://t.co/0Wml1G0lk5
参考:Uniswap公式