仮想通貨企業に執行措置
米ニューヨーク州の司法当局は9日、同州で登録せずに事業を行なったとして、暗号資産(仮想通貨)取引所KuCoinを提訴したことを発表した。
KuCoinはイーサリアム(ETH)やLUNA、テラUSDなど、有価証券やコモディティ(商品)に該当する人気銘柄を売買できるサービスを投資家に提供していたと指摘。この説明の後で「イーサリアムは有価証券である」と主張している。KuCoinには、法律を遵守できるまでニューヨーク州での運営を停止し、同州からの同社ウェブサイトへのアクセスをブロックするよう求めた。
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また、司法当局は売買だけでなく、同社のレンディングやステーキングのサービスも未登録有価証券の販売に相当すると主張。ニューヨーク州の法律では、有価証券やコモディティを扱う事業者は事前に州に登録する必要があると指摘している。
さらに、KuCoinは取引所だとしているが、米証券取引委員会(SEC)や米商品先物取引委員会(CFTC)に登録していないことも問題視。他にもカナダやオランダ、セーシェル共和国といった国でも、適切な認可を得ずに運営したことがすでに判明しているとも主張した。
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司法長官のLetitia James氏はプレスリリースの中で、以下のようにコメントしている。
我々は、法律を無視して、投資家のリスクとなっている仮想通貨企業に対し、1社ずつ規制措置を執行している。
ニューヨーク州の人々や企業は全て、州の法律や規制に従う必要があり、KuCoinは事前に事業登録を行うという規則を守らなかった。
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有価証券であるとする根拠
プレスリリースで具体的に名前を挙げた仮想通貨は、上述した3銘柄のみ。そして、以下のように説明している。
LUNAやTerraUSDのように、イーサリアムで得られる利益は、サードパーティの開発者の努力に依存している。
今回、司法当局は実際にKuCoinで、ニューヨーク州のIPアドレスでアカウントを作成。売買やレンディング等のサービスを利用できることを試しており、その際にKuCoinから手数料を徴収されたと指摘した。
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KuCoinの訴訟は、仮想通貨プラットフォームに対する、James氏による8番目の規制執行事例だという。
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