はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SECゲンスラー委員長、議会証言で仮想通貨に言及 証券法に関する質問にも回答

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に言及

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は29日、米下院歳出小委員会で証言を行い、暗号資産(仮想通貨)についても言及した。

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略で、株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。公正な取引の確保と投資家保護等を目的としている。

▶️仮想通貨用語集

ゲンスラー氏が小委員会に参加した理由は、予算の要求を行うためであり、仮想通貨に特化して発言するためではない。前置きとして同氏は、今回の証言は個人の意見であり、SECを代表した意見ではないと述べている。

仮想通貨については主に、市場の成長や変化に関する証言で言及した。金融市場全体で投資家が増え、数年前では利用できなかったツールや技術が現在は利用されていると指摘。そして、これまでと同様に、仮想通貨を19世紀の西部開拓時代を意味する「ワイルド・ウェスト」に例えて、仮想通貨業界はコンプライアンス対応が不十分だと主張している。

関連米SECゲンスラー委員長、仮想通貨の発展は規制の枠組みの中でこそ可能

また、現在の仮想通貨市場で投資家は、資産の投機性が高いというリスクにさらされていると説明。急速に市場が変化すると犯罪も増えるため、SEC自体も成長しなくてはいけないとし、ミッションに応じた資金やリソースが必要だと証言した。

現代の変化としては、オンライン取引やクラウド、AI(人工知能)や予測データ分析などが普及していると指摘。また、Redditや著名人の発言など、投資家のコミュニケーションツールも多様化しているとした。

ゲンスラー氏は、SECはこういった変化についていくために予算やリソースを増やし、米国民を保護していきたいとまとめている。

関連米SEC、証券法違反の疑いでコインベースを調査 ウェルズ通知を送付

証券法の適用について

今回の証言については質疑応答も行われた。仮想通貨に対する証券法の適用基準が不明確であることを指摘されたゲンスラー氏は、これまでと同様に、仮想通貨の大半が有価証券に該当するとし、証券法が定められているため、すでに仮想通貨の規制は明確だと回答している。

そして、一般の消費者から資金を集める時は誰でも情報開示の義務があると説明。仮想通貨の多くに、ツイッターアカウントやWebサイトなどを持つ起業家の集団がおり、分散型で管理者がいないとは言えないと指摘している。

なお、上述したように、ゲンスラー氏は以前から仮想通貨の大半が有価証券に該当すると主張してきた。昨年9月には、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を基盤とする仮想通貨は、すべて証券である可能性が高いとの考えを示したことも明らかになっている。

関連米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧