はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

自民党のweb3PT、仮想通貨関連企業の会計監査に関する新たなガイドライン公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

web3企業の会計監査

自民党のweb3プロジェクトチーム(web3PT)は6日、web3企業の暗号資産(仮想通貨)の会計監査に関する新たなガイドラインを公開した。

資料を公開する前に、web3PTは同日に日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)と日本公認会計士協会(JICPA)と勉強会を開催。現在、会計監査の問題は、企業がweb3事業へ参入する際の障壁になっていると指摘されている。web3PT事務局長の塩崎議員は今回の資料について「web3ビジネスの監査のハードルを下げ、裾野を広げる新たなガイドライン」と表現した。

会計監査とは

企業等が作成した財務諸表などの会計に関わる書類を、外部の第三者が間違いがないかどうかをチェックすること。

▶️仮想通貨用語集

ガイドラインを公開したページには、JCBAとJICPAの資料が掲載されている。今回の勉強会の後には、JCBAもプレスリリースを公開した。プレスリリースでは、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と共同で、トークンを発行するweb3事業者の会計処理を後押しするためのレポートを公表したと説明している。

JCBAとJVCEAが作成した「暗号資産発行者の会計処理検討にあたり考慮すべき事項」というレポートでは、冒頭で現状の課題を指摘。課題の1つとして、日本では2021年に最初のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)が開始されて以降、実施が数例に留まっていると述べている。

関連仮想通貨の新たな資金調達法、IEOとは|ICOとの違いやメリットを解説

数例に留まっている理由については、税制や法制など複数あると指摘。その中の1つとして「暗号資産を発行した際の会計処理またその前提となる経済実態について不透明な点があり、主に会計監査を受ける上場企業等において、実施が困難となっていることがしばしば指摘される」とした。

また、監査人側からみても「暗号資産を利用した新たな取引の理解が必ずしも進んでおらず、その結果、発行者と共通認識を醸成できず、このことが事実上の制約となっていると考えられる」と主張した。

このレポートの目的は「暗号資産の発行に関連する会計上の取扱いを考えるにあたって理解が求められる取引の実態を、日本の規制環境も踏まえて明らかにすること」である。

JCBAとJVCEAは監査環境が改善するよう努めるとともに、引き続き、暗号資産発行時の会計処理そのものが明確化されることを要望すると述べた。

関連法律事務所パートナーが指摘する、国内仮想通貨関連法のメリットと課題点|WebXインタビュー

IEO以外の事例も

web3企業の会計監査の問題については、2023年夏までにガイドラインが公表される予定であることが以前から明らかになっていた。

関連なぜ日本政府は「Web3政策」を推進し始めたのか?重要ポイントと関連ニュースまとめ

塩崎議員は今回の勉強会について「昨年の当PTの提言からスタートした」と説明。そして、「いよいよ本日、各団体より、web3監査のハードルを下げ裾野を広げる新たなガイドラインが発表されました」とX(旧ツイッター)に投稿した。

一方でJCBAとJVCEAは、上述したレポートはIEOに関する制度に着目したと説明。事業者が暗号資産を保有する事例には「株式投資などネットワークに対する金銭的な貢献が認められるベンチャーキャピタルに暗号資産を付与する場合」など、他にも様々な場面が想定されるとした。

そして、web3事業の会計監査の問題は他にも検討・議論が必要であると述べている。

関連「暗号資産法人税制のさらなる改正を」金融庁が令和6年度税制改正要望を公開

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
07:20
JPモルガン、イーサリアム上でトークン化MMFをローンチ
JPモルガンは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で同社初のトークン化したマネー・マーケット・ファンドをローンチ。適格投資家に利回りを得る機会を提供する。
06:35
リップル、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムレイヤー2に拡大
リップルが15日、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムのレイヤー2群に拡大すると発表した。ワームホールと提携し、オプティミズム、ベース、インク、ユニチェーンでテストを開始。
06:05
イーサリアム保有企業ビットマイン、先週10万ETH超を追加購入
米上場企業ビットマインが15日、先週10万2259イーサリアムを購入したと発表した。総保有量は397万枚に達し、ETH供給量の3.2%を占める。
05:45
ストラテジー、2週連続で1万BTC超を購入
ビットコイン保有企業ストラテジーが16日、12月8日から14日の間に1万645BTCを約10億ドルで追加購入したと発表。2週連続で1万BTC超の購入となり、総保有量は67万1268BTCに達した。
05:30
米CME、XRPとソラナの現物建て先物を開始
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが15日、XRPとソラナの現物建て先物取引を開始した。新商品で仮想通貨先物の選択肢を拡大。
12/15 月曜日
19:10
CoinDesk JAPAN運営のN.Avenue、独自ブランド「NADA NEWS」へのリブランディングを発表
N.Avenue運営のWeb3メディア「CoinDesk JAPAN」が2026年より独自ブランド「NADA NEWS」へリブランディング。メディア・コミュニティ・暗号資産インデックスを統合し、日本のデジタル資産市場向け情報基盤を構築する。12月下旬グランドオープン予定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧