はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テレグラムの独自仮想通貨Gram、7月10日に国内大手QUOINEが運営する海外Liquidで販売開始|関連銘柄QASHが高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Telegramトークン、Liquidで販売へ
巨額の資金調達で話題をさらったTelegramの独自仮想通貨Gramが、海外の大手取引所Liquidで7月に売り出されることが判明した。関連銘柄のQASHも前日比20%以上高騰している。

Telegramトークン、Liquidで販売へ

昨年、2回にわたるICOで17億ドル(約1845億円)という巨額の資金調達に成功したことで話題をさらった、メッセージアプリTelegramの独自仮想通貨Gramが初めて一般市場で売り出されることが判明した。

2億人のユーザーを抱えるTelegramだが、全てのメッセージが暗号化され、二段階認証を導入するなど、プライバシーとセキュリティの面で優れているのに加え、データ制限もなく最大20万人のグループを作成できることから、仮想通貨の情報発信や公開チャンネルとしても広く活用されている。

7月10日に開始されるトークンセールは、Telegramが開催するものではなく、アジアにおけるGramの最大保有者「Gram Asia」保有のトークンを、QUOIN株式会社(本社:東京)が運営する、海外の仮想通貨取引所Liquidが販売する形となることを発表している。なお、現時点ではトークンの価格および販売量は公表されていない。

Liquid銘柄のQASHが高騰

また、国内大手取引所「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」は、独自の国産仮想通貨トークン「QASH」を取り扱っていることでも知られており、今回のニュースを好感して、前日比20%高(6/12 11:30時点)と急騰を見せた。

海外Liquidの公式サイトによれば、「QASHの保有者がどのように恩恵を受けるかを含め、トークンセールに関する詳細を近日発表予定。QASHの保有者は、QASHがトークンの購入代金を払い戻す権利がある。保有割合が多いほど、割引額は大きくなる」としている。(海外居住者限定)

仮想通貨「QASH」とは

仮想通貨「QASH」は、2つの主要な機能を有している。

  • Liquid社のすべてのプラットフォーム上でユーザーがサービス対価の決済に利用できるクリプト・トークン
  • 公開市場で取引可能なクリプト・トークン

QASHは、金融業界およびその他の業界すべてにおいて利用可能となる。ホワイトペーパーの情報によれば、QUOINEは、QASHの利用方法を制限せず、QASHをビジネスに利用したいと考える企業を制限していない。

つまり、すべての企業や組織、あるいは個人が、ビットコインやイーサリアムにおけるETHおよびリップルのXRPなどと同様に、クリプト・トークンとしてQASHを利用することができるものとしている。

また、「LIQUIDプラットフォーム」に対する需要が高まるにつれ、QASHの有用性が拡大し、QASH保有者は、その価値をQUOINEおよびそのパートナーが提供するすべてのサービスおよび機能の「対価の決済」に利用することができるようになると説明する。

Liquidは、参加者が非中央集権型プラットフォームに移行するにつれ、QASHは、幅広い金融業界により提供されるすべてのサービスの対価の決済に使用される、推奨スタンダード・トークンになりうると期待を込めている。

また同取引所は4月3日、シリーズCラウンドでの資金調達を実施し、評価額が10億米ドル(約1,110億円)を超えたことを発表。CoinPostの取材に対し、代表取締役Head of CEO Officeの紺野氏は「グローバルでの仮想通貨取引所の横展開を加速する。STO市場でプライマリーからセカンダリーまで含めて、Security Tokenの統合プラットフォームを提供していく。(ベースは今Liquidで提供しているICO Platform)

他の新規ビジネスも考えてはいるが、タイミングを見計らっている。」などと抱負を語るなど、世界的な戦略展開を加速している。

Gramの販売条件は

また、技術系メディアの TechCrunchの報道によると、今回のセールで購入者は、実際にGramトークンを受け取るのではなく、10月に予定されている正式なトークン発行まで待たなくてはならないという。

Gramの購入は米ドルもしくは米ドルと連動したステーブルコインUSDCで可能だが、アメリカ、カナダ、日本そして韓国といった世界の仮想通貨取引高を牽引する主要国をはじめ、50カ国以上への販売が制限されている。各国の規制に配慮したものと思われる。

このようなGramトークンの販売条件に対し、シンガポールのファンドマネージャーThree Arrows Capital 社のSu Zhu氏は、今回のセールは単にGram Asiaの保有トークンをLiquidが販売するものだという意見をツィートしたところ、このような販売形式は、SAFT (Simple Agreement for Future Tokens=仮想通貨トークン投資契約の一種)であり、「証券」と分類される可能性があるといった返答がなされている。

QUOIN株式会社 CEO 栢森 加里矢氏からの説明

このような独特の販売形式に対して、Liquidを運営するQUOIN株式会社の共同設立者でCEOの栢森 加里矢氏は、TechCrunchとのインタビューに答え、次のように説明している。

Telegramが公式に行うセールではないことに対して:

「残念ながら、それがTelegramのやり方で、初めからそうなっていた。」

Liquidを介してのGram Asiaから提供されるトークンセールは、Telegram Open Network(TON)プロジェクトの全体的な戦略の一部であると語った。

「パブリックセールは、テストネットの立ち上げからメインネットの立ち上げまでの期間に、前々から計画されていたことだ。 彼ら(Telegram)は、10月に完全に上場される前に、規制に準拠した取引所と協力して様子を見たいと考えている。」

「テレグラムには、開発者、そして初期のトークン購入者、そしてTONベンチャーといったエコシステムがあり、既にコミュニティが構築されている。このようなコミュニティ内での議論に基づいて、Gram Asiaは今回のパブリックセールを行うという、最善の一歩を踏み出した。」

また、栢森氏は、日本やアメリカといった仮想通貨取引主要国に販売が制限されてはいるものの、世界でのGramに対する需要は大きいと確信していると述べている。

CoinPostの関連記事

仮想通貨QASHを発行するLiquid、メルカリに続く「国内2例目」のユニコーン企業に
投資ラウンドは、米Ripple等の仮想通貨部門をポートフォリオに持つ「IDG」がリード、Bitmain Technologiesも参加する。CoinPostの取材に対し、代表取締役Head of CEO Officeの紺野氏は「グローバルでの仮想通貨取引所の横展開を加速する」などと言及した。
日本発の仮想通貨QASHが『Liquid Coin (LQC)』にリブランディング、変更理由と今後の方針は
QUOINEの柏森CEOは、「仮想通貨QASHを最大限に活用するため、QASHトークンをLiquidプラットフォームに完全統合する。トークンの実用性はプラットフォームとともに拡大することが重要。」などと述べ、『金融の民主化』というLiquidのビジョンを反映していると言及した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。
06:45
ソラナ保有企業フォワード・インダストリーズ、10億ドルの自社株買いプログラム承認
仮想通貨ソラナを財務資産とするフォワード・インダストリーズが10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。2027年9月まで有効で、同社のSOL戦略への確信を示すものとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧