はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)高値更新でドミナンス60%超、過去最大規模のCME先物SQに警戒感も|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨ビットコイン(BTC)が乱高下しつつ直近高値を更新する中、海外アナリストが指摘する「取引高と価格との関係性」を探る。今週末はG20に加え、過去最大規模のCME先物決済日もあり、難しい局面を迎える。

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は、アセンディングトライアングル上抜けで直近最高値を更新。120万円の上値抵抗帯を上回り、121〜122万円付近で推移するも、21時頃に3〜4万円幅の急落を見せた。

22日以降は大きく下がればすかさずロングが入るような状況にあり、買い意欲旺盛と言える。24日に113万円まで下落したのを最後に、下値を切り上げ続けるなど強い形状にあったが、このような急騰・急落は大相場には付き物なので注意したい。

ドミナンスも再び60%を超えるなど、ビットコイン(BTC)に資金が集中している様子がうかがえる。

背景には、イランを巡る中東情勢で軍事的緊張が高まったことで、「金(ゴールド)」価格が急騰した影響もある。

米NY金先物(6/21時点)

日銀の対応が各国中央銀行の金融緩和姿勢に遅れた場合、円高・ドル安が加速するとの見方も強く、世界的な「低金利・通貨安」が進むにつれ、デジタル・ゴールドと呼称されるビットコイン(BTC)にとって追い風となる可能性も指摘されている。

28~29日には、大阪で開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、米トランプ大統領と中国の習近平国家主席とトップ会談を控えており、様子見基調が強まっている。

28日開催のG20首脳会議、仮想通貨も議論か|フェイスブック発表のリブラに強い危機感
28.29日に開催のG20にて、仮想通貨に関する規制面についても議論される見通しであることが分かった。背景には、米フェイスブックが発表した独自仮想通貨リブラを巡る、国際金融市場の強い警戒感がある。

もう一つ直近ファンダとして注目されるのが、日本時間6/29(土)0:00前後に行われる、CMEのビットコイン(BTC)先物決済日だ。

CMEの正式名称はChicago Mercantile Exchangeで、米国にある「シカゴ・マーカンタイル取引所」のこと。金融先物取引所で、農産物・通貨・金利・株価指数等、広い範囲の先物取引・先物オプション取引を行なっており、仮想通貨ビットコイン先物も取り扱っている。

6月17日には、CMEの1日あたりのビットコイン先物の建玉が過去最高を記録した。建玉(たてぎょく)とは、信用取引や先物取引、オプション取引において取引約定後に反対売買されないまま残っている未決済分を指す。

CMEによると、過去最高水準となった建玉は5,311枚で、これは26,000BTC(260億円)に相当する。1年前となる昨年6月の水準と比較すると2倍以上の増加だ。

なお、CMEは建玉の増加について、「機関の関心の高まりを示している」と言及。取引の着実な増加に期待感を表した。その背景には、米大手デリバティブ取引所Cboeが、6月20日付でビットコイン先物提供を取り止めた影響もある。

また、日本経済新聞によれば、金融庁の報告書をきっかけにクローズアップされた「老後2000万円問題」がマスメディアで大きく報じられたことで、個人が資産形成へ動き始めている。

出典:金融庁 資料

報道が相次いだことで将来に対する漠然とした危機感が募り、資産運用の関心が急増したことで、資産運用系セミナーへの参加希望者が殺到。ネット証券では20~40代の若い世代を中心に、運用益が非課税になる「少額投資非課税制度(NISA)」の申し込みも急増しているという。

金融庁は6月3日、最新の報告書「高齢社会における資産形成・管理」 で、老後に備えて金融資産2000万円の貯蓄が必要だとしたが、年金頼みの生活設計が事実上破綻する可能性を示唆したとして大騒動に。政府が「国民の不安を招くような資料内の表現は語弊がある」と言及し、撤回を余儀なくされるなど事態が紛糾していた。

年金だけでは不足、金融庁が老後に2000万円必要とする理由|仮想通貨ビットコインの関心も拡大
金融庁の最新報告書は、「年金制度」が事実上破綻する可能性を示唆した。時代背景から株や仮想通貨(ビットコイン)投資の関心も高まりつつあり、資産運用の重要性が一層高まっていくことが想定される。

給与所得のほかに資産形成・運用といった自助努力を行い、金融庁が推奨していた積立投資などの堅実かつ中・長期運用を中心に2000万円もの金融資産を貯めるのは、現実的には容易ではない。

このような時代背景もあり、伝統金融商品である株式や投資信託に加え、少額資金から運用できる新しい資産クラスの仮想通貨ビットコインにも関心が集まっており、若年層における資産運用需要は将来的にますます高まっていくことが想定される。

ビットコイン(BTC)取引高と価格との関係性

Nodesourceの設立者であるJoe MaCann氏はツイッターにて、現在のビットコイン市場に対する感想を述べている。

このチャートの嫌な部分は、その取引高だ。ただ数日間か数週間、あるいは数年間は急騰し続けるかもしれない。

信じられないなら、S&P 500の過去10年の取引高を見てほしい。(価格は上昇しているのに)取引高は下がり続けている。

そして2018年10月に取引高はピークを迎えている。

急騰する際は、赤いロウソク足の取引高が最も高いことに気づくだろう。

MaCann氏の主張はつまり、出来高の減少と反比例して価格が上昇し続け、一定の範囲まで出来高が減少した際に、価格上昇に歯止めが掛かるというものだ。それを踏まえた上でもう一度、BTC/USDチャートを振り返ると、確かに出来高が減少傾向にあることが見て取れる。

MaCann氏は、惰性速度でビットコイン価格が一定の伸びを見せる可能性を示唆したが、一方で、これを価格がピークに接近している兆候ととらえているようだ。

CoinPostの関連記事

ビットコインはまだ「バブル相場」ではない ヤフー投資アナリストが重要ラインと注目ポイントを解説
ヤフーファイナンスの投資アナリストであるJared Blikre氏が強い上昇トレンドを継続するビットコインは仮想通貨バブルではないと言及。11000ドルを突破した次点の目標価格を解説した。
ゴールドの価格急騰と、1万ドルを突破したビットコイン(BTC)高騰が示すもの
米NY先物市場でゴールドが急騰、2013年以来の高値を記録した。デジタル・ゴールドと呼称されるビットコイン(BTC)もついに最大の心理的節目の1万ドルを突破した。その背景には何があるのか。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧