はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

現職米国大統領初、トランプが仮想通貨カンファレンスで講演予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

トランプ大統領による講演

ドナルド・トランプ大統領が米時間20日に、ニューヨークで開催されるデジタル資産サミット(DAS)で講演することが明らかになった。トランプ氏は、暗号資産(仮想通貨)カンファレンスで講演する初の現職米国大統領として歴史に名を残すことになる。

フォックス・ビジネスの記者が確認したところによると、現地時間午前10時40分(日本時間20日夜11時40分)から録画によるスピーチが行われる予定だ。

トランプ大統領の参加発表は、18日に同サミットのパネルディスカッションに登壇した、大統領デジタル資産諮問委員会のボー・ハインズ事務局長の発言に続くものだ。ハインズ氏は「予算に影響を与えない方法(予算中立)」で、戦略的ビットコイン準備金のために、積極的にビットコインを取得する計画を進めていることを明らかにした。

大統領が米国民のために資産を蓄積し始めるべき時が来た。トランプ大統領は資産を奪うのではなく、資産を蓄積している。

ハインズ氏は、このサミットに先立ち、先週の業界円卓会議で「可能な限り多くのビットコインを取得したい」と発言したと伝えられている。

関連:トランプ政権、予算中立のビットコイン取得計画進行中か 高官発言

戦略的ビットコイン準備金設立の大統領令

トランプ大統領は7日、戦略的ビットコイン準備金を設立する大統領令に署名。選挙公約を果たした。

政府は、準備金に預け入れられたビットコインを一切売却せず、価値保存手段として保持する方針で、米国の金塊保管庫であるフォートノックスにちなんで、「デジタル・フォートノックス」と呼ばれる。

ただし、この準備金は、これまで米国政府が民事または刑事事件の資産没収手続きを通じて取得したビットコインを「戦略的準備金」として活用することを指示したもので、政府が積極的にビットコインを購入する具体的な計画には触れられていない。

バイロン・ドナルズ下院議員(フロリダ州・共和党)は14日、この大統領令に法的拘束力を持たせ、将来の政権による撤廃を防ぐ目的で、新たな法案を下院に提出した。大統領令は、政策の方向性を示すことはできるが、恒久的な法律ではないため、この法案が可決成立することで、ビットコイン準備金政策は強固なものとなる。

また上院では、ビットコイン推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員(ワイオミング州・共和党)が11日、100万BTCを目標とする戦略的ビットコイン準備金計画を法制化するための法案を再提出した。ルミス議員は、「大統領の先見的な行政措置を永続的な法律に変えることで、国家債務に対処しながら世界経済における競争力を維持するため、デジタル革新の可能性を最大限に活用できる」と述べている。

規制状況の劇的な変化

トランプ政権発足後、米国の規制アプローチは劇的な変化を見せている。

トランプ大統領は就任直後に、「デジタル金融技術におけるアメリカのリーダーシップ強化」に関する大統領令に署名。仮想通貨市場に関する大統領作業部会が設立され、戦略的ビットコイン準備金創設や中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行禁止などが盛り込まれた。

また、前バイデン政権の「デジタル資産の責任ある開発に関する大統領令(EO 14067)」を破棄し、規制による締め付けを緩和する姿勢を示した。

証券取引委員会(SEC)でも「執行による規制」から「規制の明確化と協力」へと舵が切られ、仮想通貨業界に対する敵対的な姿勢は改善されている。1月22日には、仮想通貨タスクフォースが新設され、その翌日には、仮想通貨カストディ事業の壁となることが懸念されていた職員会計公報121号(SAB121)が撤回された。

ゲンスラー前委員長の時代から、SECの仮想通貨規制に対する姿勢を批判してきたマーク・ウエダ委員長代行のリーダーシップのもと、仮想通貨企業に対する提訴取り下げや調査終了も相次いでいる。

直近では、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが19日、XアカウントでSECとの法廷闘争が終結したことを宣言。「待ち望んでいた瞬間だ」と喜びをあらわにした。

今月、大手取引所コインベースやクラーケンへの提訴が取り下げられ、先月は、ジェミニや分散型取引所のユニスワップ、ロビンフッド(投資アプリ)対する調査も終了が告げられた。

関連:SECとリップル社の法廷闘争終結へ ガーリングハウスCEOが「勝利宣言」

特集:米国の仮想通貨「準備金」構想:トランプ政権・各州の注目点

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:46
ビットコイン大台の10万ドル奪還、低迷していたイーサリアム高騰の背景は?
ビットコインは3ヶ月ぶりに10万ドルの大台を回復し、イーサリアムが高騰した。背景には複数の好材料が挙げられる。ビットコインETFへの資金流入も加速し、直近2週間で約6200億円が流入した。機関投資家の動きも活発化する中、アルトコイン市場への波及効果も期待される。
11:15
仮想通貨時価総額、34兆円急増
仮想通貨市場の時価総額が一日で34兆円増加。イーサリアムは「ペクトラ」アップグレード実装で20%高騰、ドージコインとエイダも12%超え。米国の仮想通貨法案可決と米英貿易協定が追い風に。
10:50
まずはソラナ上で株取引サービスを開始へ Superstateが発表
RWAトークン化企業Superstateは、株を発行できるプラットフォームOpening Bellを発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、その後はイーサリアムに拡大する。
10:25
コインベース1~3月期決算報告 収益は事前予想下回る
米仮想通貨取引所コインベースの2025年1-3月期決算を発表。収益は予想を下回る20億ドルとなった。一方、ステーブルコインUSDCは好調であり、デリビット買収で成長戦略を加速している。
09:20
ビットコイン10万ドル復帰でより強気な予測に、6月までに12万ドル超の可能性
ビットコインが心理的節目の10万ドルを突破。スタンダード・チャータード銀行のアナリストは第2四半期で12万ドル超、2028年には50万ドルに達する強気予測を示す。実需資金流入とトランプ大統領の仮想通貨政策が価格上昇を後押しへ。
08:15
ビットコイン10万ドル突破 米各州で仮想通貨法案が次々と成立|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、米ニューハンプシャー州におけるビットコイン準備金法案の成立を皮切りに、アリゾナ州、ミズーリ州と続けて仮想通貨に対して好意的な法案が次々に可決・成立したことを受け急騰した。
07:40
コインベース、デリビット買収合意 時価総額1兆ドルへ成長の可能性
仮想通貨取引所コインベースは、デリバティブ大手Deribitの買収で合意したと発表。買収金額、今後の目標、デリビットCEOのコメントなどを公表した。
07:25
米SEC、証券のトークン化促進に向け規制緩和を検討
米SECのパース委員がブロックチェーンを活用した証券の発行・取引・決済を可能にする規制免除命令を検討中と発表。企業がトークン化証券のための革新的取引システムを利用できる環境整備を目指す。
06:35
米GENIUS法案が否決、ステーブルコイン規制の先行き不透明に
米上院のステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」が手続き投票で否決。民主党議員の支持撤回の背景にトランプ家の仮想通貨関与による利益相反懸念。他の仮想通貨法案にも影響の恐れが浮上。
06:15
ザッカーバーグのメタ社、ステーブルコイン導入で国際決済市場に再参入か=報道
メタが仮想通貨企業と連携し、インスタグラムのクリエイターへのコスト効率の高い国際決済にステーブルコインを活用する構想を模索。Libraプロジェクト廃止以来の動きとなる。
05:50
リップルとSEC、XRP訴訟で和解合意
リップル社とSECが和解合意に達し、1億2500万ドルのエスクロー資金解除を求める共同申立書を提出。最終的に5000万ドルを支払う条件で3年半続いた法的争いに終止符が打たれる見通し。
05:40
仮想通貨利益も非課税に ミズーリ州、米国初のキャピタルゲイン税廃止へ 
ミズーリ州議会が下院法案594を可決し、米国初となるキャピタルゲイン税廃止が知事の署名待ちに。成立すれば株式・仮想通貨・不動産の売却益に対する州税が撤廃され、投資家にとって大きな税制優遇となる。
05/08 木曜日
18:00
Oasys × SBI VC Tradeトップ対談 NFTからトークンへの戦略シフト、その背景は?
Oasysの松原代表とSBIVCの近藤代表が語る、Web2からWeb3への進化と今後の展望。NFTの限界を超えるトークンの可能性、日本の規制環境を活かした独自戦略、そしてSBIグループとの協業による新たな価値創造の取り組みとは。
17:00
AI駆動の次世代ステーキング「ZENMEV」とは 少額から始められる新たな投資体験
ZENMEVは革新的なAI駆動のMEVステーキングプラットフォーム。これまで専門家だけが活用できたMEV戦略の利益を、専門知識不要で一般ユーザーにも開放。低い参入障壁、高い安全性、国際認証取得で信頼性も確保。ETH、SOL、USDTなどに対応し、誰でも簡単に次世代ステーキング体験を始められる。
16:04
『Binanceの秘密に迫る』バイナンスジャパンCEO×あたらしい経済編集長対談|Spring College 2025
「Binance Japan Spring College 2025」で行われた特別対談。バイナンスジャパンCEO千野剛司氏とあたらしい経済編集長設楽悠介氏が暗号資産市場の展望、バイナンスの強み、日本における課題などを議論。両氏の業界参入の経緯からBinance Payによる決済展望まで幅広く語られた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧