はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン一時1200万円割れ、世界同時株安が波及|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(4/4 AM8時)

仮想通貨ビットコイン(BTC)は前日比で60万円下落し、一時1,200万円を下回った。トランプ政権による相互関税の詳細発表を受け、世界の株式市場では主要株価指数が全面安となり、その影響がビットコイン市場にも波及した。米ISM非製造業景気指数が市場予想を下回ったことも下落に拍車をかけた。

出典:Tradingview

関連:CryptoQuant分析、仮想通貨市場はトランプ大統領の相互関税発表後も弱気相場継続

4月3〜4日相場状況

オプション市場においては、プットコールレシオ(PCR)が上昇し(下画像黄矢印)、投資家は弱気に傾いている。未決済建玉は8万ドル以下の価格帯で増加しており(下画像赤枠)、特に7~6万ドル台の建玉が目立って増加している。市場参加者の下目線が急速に広がっている状況である。

一方、4日午前3時頃には、主要取引所の現物市場から3,500BTCを超える大型出庫が観測された(下画像青枠)。取引所からの出庫は、ビットコインが売却されて法定通貨に転換されるリスクが低下したことを示唆しており、ビットコイン価格もこのタイミングを境に反発している。今後、この動きが本格的に市場へ波及するかどうか、注視が必要である。

関連:ビットコイン価格下落の要因 企業の大量購入も長期保有者は2兆円規模の大量売り(CryptoQuant分析)

現状分析(4/4日 AM8時)

トランプ大統領による相互関税の詳細発表を受けて世界同時株安が発生しており、このような市場環境下では、ビットコインが株価指数と高い相関関係を持っていることから、下落を余儀なくされている。特に機関投資家は、市場に大きな変動が生じた際、リスク管理の観点からボラティリティの高い資産から優先的に売却する傾向があるため、仮想通貨は売りの対象となりやすい。

下落が継続する場合、過去にビットコインの大量購入を公表した企業の中には、平均取得価格を下回る水準まで価格が下落しているケースも見受けられる。これにより、一部企業による現物売却の連鎖が発生するリスクに警戒が必要となっている。

関連:アーサー・ヘイズ氏、ビットコイン年末25万ドル到達の強気予想を維持 米FRBの金融緩和策に期待

今後の重要な日程

  • 4/4日 米雇用統計
  • 4/10日 米FOMC議事録公開
  • 4/10日 米CPI
  • 速報プラットフォーム:CoinPost Terminal

    過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

    寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
    X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    11/09 日曜日
    14:00
    今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルの770億円調達やジーキャッシュ高騰の背景分析など
    前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
    11:30
    週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
    今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
    11:00
    週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
    今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
    11/08 土曜日
    13:55
    JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
    JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
    13:30
    イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
    仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
    11:30
    「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
    CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
    11:20
    ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
    ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
    10:12
    ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
    仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
    09:50
    トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
    トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
    09:35
    カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
    カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
    08:25
    XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
    仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
    07:20
    片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
    片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
    07:10
    米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
    米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
    06:20
    コインベース、Asterなど上場検討
    米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
    05:55
    ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
    プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧