
FRBの金融政策に注目
暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは1日、ビットコイン(BTC)は現在、主に米ドルなど法定通貨の供給量増加への期待をもとに取引されているとの見方を示した。
その上で、米連邦準備理事会(FRB)が量的引き締め(QT)から量的緩和(QE)に大きく転じるという自身の分析が正しければ、ビットコインは先月の7万6,500ドル(約1,140万円)を底値にして、2025年末には25万ドル(約3,740万円)まで上昇しうると改めて予想している。
QEとは
「Quantitative Easing」の略で、中央銀行が市場に供給する資金の量を増やすこと。金融市場の安定や景気の下支えを目的とした政策である。
ヘイズ氏は以前から、同様の価格予想を維持してきた。例えば今年1月には、米国債の金利上昇などによって小規模な金融危機が起こる可能性があるが、その後は金融緩和政策によって通貨の供給量が増え、ビットコイン価格は2025年末までに25万ドルまで上昇するとの見方を示している。
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先月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の会合では、年内2回の利下げ見通しが据え置かれ、QTのペースを4月から減速することを決定した。ヘイズ氏は先月のFOMC会合の後、「QTは基本的に4月1日で終了する。次に本当に強気になるためには、補完的レバレッジ比率(SLR)免除かQEの再開が必要だ」とコメントしていた。
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今回の分析では、ビットコインの価値は技術と法定通貨の供給量に連動すると主張。技術については現在安定して機能しており、近く大きな変化が起きないとみられるため、法定通貨の供給量に価値が依存しているというのが今回の見立てだ。
一方、今後も予測できない事態が起きる可能性はあるとも述べた。しかし、価格上昇を続けるゴールド(金)の例にならえば、ビットコインは今後7万6,500ドルに下落するよりも先に、11万ドル(1,640万円)まで上昇するだろうとも予想している。
弱気な見方も
ヘイズ氏は他にも、米株式相場がトランプ関税や決算の影響、また海外投資家の需要減少から下落してもビットコインは上昇を続けていくとも述べているが、全ての市場参加者が強気予想をしているわけではない。
例えば、分散型予測市場「ポリマーケット」では、ビットコインが2025年末に25万ドルに到達する可能性はわずか9%。他には、11万ドル到達の可能性が64%、7万ドル(約1,050万円)到達の可能性が62%となっている。
また、トランプ関税でインフレが助長されればFRBが再利上げをする可能性などもあるため、米国の金融政策は今後も注視していく必要があるとの見方もある。
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