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ビットコイン創設者「サトシ・ナカモト」に関する記録は存在か 弁護士が米国土安全保障省を提訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国土安全保障省は知っていた?

米国土安全保障省(DHS)がビットコイン創設者サトシ・ナカモトの素性を知っているとして、仮想通貨弁護士のジェームズ・マーフィー氏が情報公開法(FOIA)に基づく訴訟を提起した。マーフィー氏は4月7日、連邦地方裁判所に訴状を提出し、DHSに対してナカモトの身元に関する文書開示を求めている。

訴訟の背景には、2019年の「金融情報・調査に関するオフショア・アラート会議」でDHSの上級捜査官ラナ・サウド氏が行った発言がある。サウド氏はこの会議で、DHSがカリフォルニア州でナカモトにインタビューしたと主張していたとされる。マーフィー氏は自身のSNSアカウントで、「DHSの捜査官によると、カリフォルニアには実際にビットコイン創設に関わった3人の人物がいて、捜査官はサトシを含む4人全員と面会してビットコインの仕組みと作成理由について議論した」と説明している。

1966年7月に制定された情報公開法(FOIA)は、連邦政府機関の記録への一般アクセスを可能にする制度で、透明性と説明責任を促進することを目的としている。マーフィー氏はFOIA請求により、サウド氏の2019年会議での発言の記録や、サトシと思われる人物とのインタビュー関連文書の開示を求めている。

ビットコインは2008年10月、「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン:ピアツーピア電子現金システム)」と題した白書で発表され、銀行などの仲介者を必要としない画期的な分散型金融システムとして提案された。創設者のサトシ・ナカモトは仮名とされ、その正体は長年にわたり謎のままだ。これまでハル・フィニー氏、ギャビン・アンドレセン氏、ニック・サボ氏、アダム・バック氏、そして最近ではピーター・トッド氏など多数の人物が疑われてきたが、いずれも否定されるか主張に疑問が呈されている。

関連:サトシ・ナカモトめぐる新仮説、2010年のクジラウォレット所有者の可能性が浮上

マーフィー氏は「DHSの捜査官が間違っており、実際には本物のサトシにインタビューしていなかった可能性も十分ある」としながらも、「DHSが情報開示に抵抗するなら、この謎を解くためにこの訴訟を最後まで追求する」と強調している。また、トランプ大統領が任命したDHSのクリスティ・ノーム長官に対し、ナカモトの身元に関する情報を自主的に開示するよう促している。

また、マーフィー氏の弁護士は訴訟で「ビットコインへの大規模な公的・私的投資を考慮すると、ビットコイン創設に責任を持つ人物について連邦政府が何を知っているかを、マーフィー氏と一般市民が理解することは重要だ」と主張し、「過去1年間に現物ビットコインETFに数十億ドルが流入し、米国や各州がビットコイン準備金の創設を検討している中、これらの記録は重要だ」と指摘している。トランプ大統領は先月、連邦政府が没収したビットコインで構成される戦略的ビットコイン準備金を設立する大統領令に署名した。

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