
特別発表 アニモカとAntler Ibex
大型Web3カンファレンス「WebX」で26日、アニモカとAntler Ibex(アイベックス・ジャパン)による「スペシャル・発表」というセッションが行われた。日本IPにフォーカスしたWeb3エンタメ投資ファンドが明かされた。
登壇したのは以下のメンバーである。
- Yat Siu(ヤット・シウ)氏:アニモカ・ブランズ共同創業者兼会長
- Keyvan Peymani(ケイヴァン・ペイマニ)氏:アニモカ・ブランズ執行委員会上級顧問
- Sandeep Casi(サンディープ・カシ)氏:アンラー パートナー/アイベックス・ジャパン代表
「WebX」は国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」を運営する株式会社CoinPostが企画し、一般社団法人WebX実行委員会が主催するWeb3カンファレンスで、今年は8月25日と26日に「ザ・プリンスパークタワー東京」で開催されている。
カシ氏は「日本の90%から99%のIPが棚に眠っており、大きな価値を持つ」と指摘。アンラーが22都市で展開し約12億ドルを運用管理、25万人の起業家ネットワークを活用してこれらのIPをグローバル市場に展開する機会が到来したと説明した。
シウ氏はデジタル資産・仮想通貨業界の成長とNFTの復活を背景に、タイミングが最適であることを強調。アニモカは既にABKK(ABKK アニモカ)を通じて日本でのプレゼンス確立を進めており、3社のパートナーシップにより日本IPの世界展開を目指すと述べた。
新ファンドはゲーミング分野に限定せず、フィンテック、ヘルスケア、メドテック(医療系技術)など多様な分野での活用を想定。カシ氏とペイマニ氏が共同ゼネラルパートナーとなり、今後数ヶ月で対象IPや詳細を発表予定で、未活用の日本IPライセンス化による新サービス・製品・市場開発を支援する。
なお、アンラー・アイベックスは、グローバルVCアンラーの企業成長部門として、大手企業とスタートアップを結ぶ役割を担ってきた。今回の新ファンドは、その強みを活かし日本のIPをグローバルに広げる起点になるという。