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米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨保有を正式承認

米財務省通貨監督庁(OCC)は19日、国法銀行がブロックチェーンネットワークの手数料を支払うために仮想通貨を保有し使用することを正式に承認した。銀行が「許可された活動」を促進するためにガス代と呼ばれるネットワーク手数料を支払い、合理的に予見可能な必要性のある手数料支払いに必要な量の仮想通貨をバランスシート上に保有できることを確認した。

OCCは国法銀行が内部開発または仮想通貨関連プラットフォームのテストに必要な量の仮想通貨を保有することも認めた。OCCの上級副監督官兼主席顧問のアダム・コーエン氏は書簡で「銀行が提案された活動に従事することで、第三者から必要な仮想通貨を取得することに伴うリソース消費や運用・取引先リスクへの露出(エクスポジャー)なしに、既存の許可された活動を拡大できる」と説明した。

OCCはイーサリアムを例に挙げ、イーサリアムネットワークでは取引がETH建てで行われる必要があると指摘した。「このようなユーザーは別のETHアカウントを維持するか、取引前に仮想通貨取引所で現物取引を実施してETHを取得するか、第三者のネットワーク手数料プロバイダーと契約する必要がある」と説明し、このプロセスは運用の複雑性、資産価格の変動、取引の遅延に関連するコストと大きなリスクを追加すると述べた。

バイデン政権下でOCCは仮想通貨に対してより慎重なアプローチを取り、国法銀行はほとんどの仮想通貨関連活動に従事する前に規制当局から承認を得る必要があった。連邦預金保険公社などの銀行規制当局もイーサリアムのようなパブリック・ブロックチェーンへの関与を含む、リスクが高いと見なされる一部の仮想通貨活動を連邦認可銀行に控えるよう促していた。

トランプ政権は今年、こうした政策の撤廃に動いた。OCCは3月にバイデン時代の承認要件を撤廃し、大手銀行が顧客のために仮想通貨を保管し、特定のステーブルコイン関連活動に従事することを承認した。今回の発表により、米国最大の銀行が従来の銀行機能をオンチェーンに移行し、仮想通貨セクターへの直接関与を増やす能力が一歩近づいた。

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