小規模実験から段階的に拡大
ブルームバーグが24日に報じたところによると、仮想通貨投資企業ギャラクシー・デジタルのマイク・ノボグラッツ最高経営責任者(CEO)は、予測市場プラットフォームのポリマーケットおよびカルシと流動性提供について協議中であることを明らかにした。
予測市場は近年、選挙結果、スポーツ、経済指標などの実世界のイベントに対する取引需要が急増しており、個人投資家だけでなくウォール街からの関心も高まっている。ギャラクシー・デジタルの参入は、この新興市場に機関投資家レベルの流動性がもたらされることを意味する。
ノボグラッツ氏はインタビューで「予測市場でのマーケットメイキングについて小規模な実験を行っているが、最終的にはより広範な流動性を提供することになるだろう」と述べた。同社は、これらのプラットフォームでマーケットメイカーとして定期的な売買を提供し、取引の流動性を向上させる役割を担う。
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なぜマーケットメイカーが重要
予測市場はピアツーピア方式で運営されており、従来のブックメーカーのようにプラットフォーム自体が顧客の反対側に立つのではなく、ユーザー同士が直接取引する仕組みとなっている。
このため、「イエス」を購入したいトレーダーには、対応する「ノー」のポジションを保有する相手が必要となる。
マーケットメイカーは常に売買両方の価格を提示することで、注文をスムーズに約定させ、スプレッド(売買価格差)を狭く保つ役割を果たす。特に大口注文でも価格が大きく変動しないよう市場の安定性を高めるため、流動性提供者の存在が不可欠となる。
ギャラクシー・デジタルは運用資産額約70億ドル(約1兆1000億円)を有する大手仮想通貨投資企業であり、機関投資家向けに取引、融資、資産運用サービスを提供している。
同社の予測市場への参入は、機関投資家のこの分野への関心の高まりを示すものとなる。大手企業による流動性提供は取引環境の改善だけでなく、他の機関投資家の参入を促し、予測市場が金融市場の一部として定着する可能性を高めると見られている。
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