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イーサリアム、ブロックチェーン「トリレンマ」解決=ヴィタリック主張

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ブロックチェーンのトリレンマ解決」

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は4日、イーサリアムがブロックチェーンの分散化、セキュリティ、スケーラビリティの「トリレンマ」の問題を解決したと述べた。

「トリレンマ」とは、3つの望ましい目標のうち、同時に満たせるのは2つまでで、1つは必ず犠牲になるという状況のことだ。ブテリン氏は、PeerDASとZK-EVMによりトリレンマが解決するとして、次のように述べている。

トリレンマは実際に実行されるコードによって解決した。その半分(PeerDAS)は現在メインネット上で展開されており、もう半分(ZK-EVM)は現在プロダクションレベルのパフォーマンスをあげている。残るのは安全性だけだ。

PeerDAS(データ可用性サンプリング)は、すべてのノードが全データを保存・検証しなくても、データ可用性(DA)を安全に保証する仕組みのことだ。

バリデータの計算負荷やストレージ負荷を軽減し、ノード運用のハードルを下げ、イーサリアムのスループットを大幅に向上させると期待されている。昨年12月初旬の「フサカ」アップグレードで導入されており、今年中に1秒あたり最大12,000トランザクションの処理能力を目指している。

関連:イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?

ZK-EVM(ゼロ知識イーサリアム仮想マシン)は、イーサリアムの計算(EVM実行)を、ゼロ知識証明(ZK証明)で正しいと証明できる仕組みのことで、安全・高速なL2(レイヤー2)を実現する。

ブテリン氏によると、実運用できる完成度に達しており、2026年にはネットワークの一部で利用される予定だ。

関連:イーサリアム、「世界最大のZKアプリ」に メインネットにゼロ知識証明を導入へ

分散型ブロック構築が次の目標

ブテリン氏は、次の目標は分散型ブロック構築だとも表明し、次のように説明している。

長期的な究極の目標は、ブロック全体が1か所で構築されることが決してない未来を実現することだ。このことは当分の間必要ではないが、少なくともそれを実現する能力を持っているという点で、努力する価値があると考えている。

また、その目標を達成する以前でも、ブロック構築における重要な権限を可能な限り分散化したいとも続けた。これは、イーサリアム本体のプロトコル内で行うことも、分散型ビルダーマーケットプレイスを用いてプロトコル外で行うことも可能だと指摘する。

一般的に、ブロック構築は、取引(トランザクション)をどの順番でブロックに入れるかを決定し処理することだ。

ブテリン氏は、ブロック構築の分散化により、リアルタイム・トランザクションの取り込みにおいて一部の中央集権的な主体の影響が大きくなるリスクが軽減され、地理的により公平な環境が実現すると述べた。

イーサリアムでは、2026年から2028年の間にガス(取引手数料)価格の見直し、ステート構造の更新、引き上げられたガスリミットをより安全にするために実行ペイロードをデータブロブに移行することなど、さらなる変更が計画されているところだ。

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