はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ラジオNIKKEIアンケートでリブラへの関心ー女性キャスター叶内文子氏の意見は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ラジオNIKKEIが個人投資家に「リブラ」についてのアンケート
株式マーケット・投資などの番組を、短波放送やインターネットなどで提供するラジオNIKKEIが、フェイスブックが発行を計画している仮想通貨「リブラ」についてのアンケートを行なっている。

リブラへの関心の有無は拮抗

株式マーケット・投資などの番組を、短波放送やインターネットなどで提供する日本経済新聞系の放送局・ラジオNIKKEI。投資系番組のリスナーは、ほとんどが投資に関心のある人たちだ。平均年齢は51.8歳、男性が84%を占め、保有金融資産は3000万円以上が約3割、1億円以上が6.6%を占めるという(同社の「メディア・インフォメーション」から)。

ラジオNIKKEIは、人気番組のひとつ「マーケットプレス」のサイトを通じて、リスナーにフェイスブックが計画する仮想通貨リブラについてのアンケートを実施した。8月5日時点で、471人から回答がある。

ラジオNIKKEI

この番組でキャスターを務めるフリー・アナウンサーの叶内文子氏によると、今までのところ「大いに関心あり」という回答がもっとも多く約37%、「まったく関心なし」も約35%と意見は大きく割れ、「どちらかといえば関心がある」「どちらかといえば関心がない」という消極的な回答を大きく上回っている。

「それぞれのコメントも興味深い」と叶内氏は話す。

「大いに関心あり」のとしたリスナーからは、以下のような意見が寄せられている。

  • これだけ世界的に注目されて各国政府・中銀が気にしているものに関心がないわけはない。リブラが認可された場合、従来の通貨のあり方そのものを根底を崩す事になる可能性が高いと考えている。
  • 自国経済や通貨の安定しない国では劇的に広がるだろうし、現在の金融機関の構造を根本的に変えてしまいかねないと思っている。

一方、「まったく関心なし」と答えたリスナーから寄せらているのは、以下のような懸念の声が目立つという。

  • 流出や盗難が心配だ。
  • フェイスブックは怖い。やっぱり個人データが心配となる。

叶内氏は、「その他のコメントを見ると、ビットコインなどの仮想通貨に関しては、値動きが大きすぎること、流出問題などがあったことで、投資対象としては不適当という判断を下している方が多いようだ」と現時点での回答をまとめた。

通貨としての地位は徐々に固めていくかもしれない

叶内氏は、同局でアナウンサーとして活躍したほか、記者としての取材活動も行い、その他のメディアでも金融関連の番組に出演するなどでマーケットに深く関わっている。株式、FXなどの番組にも出演は多いが、仮想通貨についてはどのように考えているのだろうか。

叶内文子氏:GOLDNEWS提供

「現在、新興国などでは銀行口座を持っていない人は多く、近くに銀行がない人もいる。仮想通貨は便利だし安いので、ある程度普及し、決算手段として使われていくのではないかと考えている。何より銀行の手数料は高い」

それでも仮想通貨の普及は簡単ではないだろうと叶内氏は話す。

「ブロックチェーンの技術は非常に有望で、金融やその他の幅広い分野で活用されるだろう。ただ、仮想通貨そのものの普及は一筋縄ではいかないのではないかと考えている。中央銀行の金融政策が効かなくなる恐れがあり、政府や中央銀行は規制していく方向となるのではないか」

ただし、「簡単にドルにとって代わるような通貨になることはないと思うが、ひとつの通貨としての地位は徐々に固めていくかもしれない」と叶内氏は続けた。

また、仮想通貨は機関投資家や個人投資家にとって、資産運用の一部して位置付けられるようになると考えるかという質問に関しては、以下のように答えている。

「資産としての関心は、新興国の富裕層の間ではすでに高いと聞いている。まだ『価値の保全』というところでは不安が残るので、今すぐは無理だとしても、そのうち資産運用のひとつのクラスになる可能性はあるのではないか。少し気は早いが、そうなった時、ゴールドの位置づけがどう変わるのかも非常に興味のあるところだ」

金融当局の反応を見ると「リブラ」は大きな可能性を秘めている

リブラについては、あくまでも個人的な感想だが、金融当局者がそろってこれほど素早く反応したところを見ると、逆に大きな可能性を秘めていると言えそうだ。複数の通貨のバスケットを裏付けとするということ、参加を表明したり関心を持っている企業には多国籍巨大企業があり、金融業も加わっているようで、仕組み作りははうまいなと思う。と一定の評価をした上で、「やはり不安なのは設立を主導したフェイスブックだ。現在でも膨大な個人情報を保有していて、どう使っているのかがまったく見えない。一企業に、率直に言うと、そんなフェイスブックに通貨発行権のような大きな権力を握らせてよいのだろうか、と考えてしまう」と懸念を明らかにした。

CoinPostの関連記事

「米ビットコイン市場、2100万人以上の投資家参入余地がある」グレースケール調査
米仮想通貨ファンド大手グレースケールは、金融商品の投資経験者である25〜64歳の米国人1100人を対象とした「BTC投資」に関する調査結果を発表。ポートフォリオにビットコインを追加した仮定での利益率も計算した。
仮想通貨議論の本質変えた、リブラ台頭で業界の発展3年早まるーBitwise
米仮想通貨インデックスファンド「Bitwise」が、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」の台頭により、仮想通貨業界の発展速度が3年早まったとの見解を示した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/18 金曜日
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。
12:04
重要局面のビットコイン85000ドル付近を維持、3月の関心指数は増加
ビットコイン価格が下降トレンドラインと200日移動平均線の狭間で重要局面を迎える中、「ビッグショート」のスティーブ・アイズマン氏はマクロ市場に警戒感を示す。Google検索データが示す個人投資家の関心回復も相まって、市場は混沌とした展開を見せている。
11:35
イーサリアム、クジラの大量売却が相次ぐ ETHの将来性と課題は?
仮想通貨イーサリアムのクジラが3年ぶりに活動を再開し7億円相当を売却した。フィデリティはイーサリアムの将来の可能性と課題を分析するレポートを発表している。
10:45
ソラナ基盤のRaydium、カスタマイズ性重視のミームコインローンチパッド「LaunchLab」をリリース
ソラナ上のDEX「Raydium」が新トークンローンチパッド「LaunchLab」をリリースした。カスタマイズ性の高さとコミュニティ還元機能を特徴としておりPump.funの競合となる。
09:45
リップル社買収先のHidden Road、米国でブローカーディーラーの認可取得
リップル社が買収する計画のHidden Roadは、完全子会社が米FINRAからブローカーディーラーの認可を取得したと発表。これからサービスと顧客基盤を拡大していく。
09:25
レイヤーゼロ、a16zから約80億円追加投資 価格10%高
価格10%ほど上昇もATHから67%減 大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)傘下の「a16zクリプト」は18日、クロスチェーンインフラLa…
07:50
国内ファッションブランド「ANAP」、ビットコイン約2億円分購入
日本のファッション企業ANAPホールディングスが約2億円相当のビットコイン購入を発表。「デジタルゴールド」としての価値に着目し、子会社ANAPライトニングキャピタルを通じた投資戦略の一環として実施した。
07:15
バイナンスCEO、複数国の仮想通貨準備金創設を支援中と明かす
バイナンスのCEOは、同社が複数の国に対して、ビットコインなどの仮想通貨準備金創設の助言を行なっていると明かした。また、デジタル資産の規制整備も支援していると話している。
06:35
ビットコイン価格安定の背景 機関投資家と企業の買い支え
仮想通貨ビットコイン価格の安定性要因についてブルームバーグのETF専門家が指摘。機関投資家の強いETF買い意欲と、マイクロストラテジーなどの超大口ホルダーの継続的な蓄積が下落相場を支えている。
06:10
ビットコイン、安全資産需要の波に乗れず 金ETFには約3兆円流入──JPモルガン分析
JPモルガンの最新レポートによると、マクロ経済の不確実性の中、金は安全資産として資金流入を集める一方、ビットコインはデジタルゴールドの役割を果たせていない。金ETFが第1四半期に3兆円弱の純流入を記録する中、ビットコインETFは3カ月連続の資金流出を記録。
05:40
トランプ大統領、パウエルFRB議長解任に初言及 「遅すぎる」利下げ判断を批判
トランプ大統領がSNSでパウエルFRB議長を「常に遅すぎて間違っている」と非難し、「解任は早ければ早いほど良い」と初めて明示的に解任に言及。欧州中銀が7回の利下げを実施する中、関税政策効果を活かした利下げを求める発言が再び市場に波紋。
04/17 木曜日
16:03
アークインベストのキャシー・ウッドCEO、トランプ関税を「ショック療法」と評価
アークインベストのキャシー・ウッドCEOがトランプ関税政策を"ショック療法"と評価。アート・ラッファー博士の最新論文に言及し、一見逆進的な増税が自由貿易への道筋となる可能性を示唆した。
15:39
カルビー、ブロックチェーン活用のIP管理「かるれっと」でWeb3展開を加速
カルビーがブロックチェーン技術を活用したIP管理プラットフォーム「かるれっと」を発表。DIDと生体認証を組み合わせた認証システムで契約の透明性を確保し、クリエイターとの協業を促進。過去2年間のNFTキャンペーンやWeb3ゲームとのコラボ経験を活かした新戦略で、食品メーカーによるWeb3活用の先進事例として注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧