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FinCEN、カジノに仮想通貨のマネロン対策を要求 不正の温床化を懸念か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FinCENがカジノ業界に仮想通貨に関するマネロン対策を要求
米FinCENは、カジノ業界に対して仮想通貨を利用した違法行為への対策の必要性を強調した。疑わしい取引の報告義務の徹底などコンプライアンス強化を求めている。

FinCENがカジノ業界に仮想通貨に関するマネロン対策を要求

FinCENはカジノ業界に対して、仮想通貨を利用したマネーロンダリングに対する対策を求める姿勢を示した。FinCENは、金融データの収集や解析を通して、金融システムをマネロンなどの違法な利用から守ることを目的とした米国財務省に属する組織である。

FinCENでディレクターを務めるKenneth Blanco氏は、今月にラスベガスで開催されたマネーロンダリング防止会議で、カジノ店などが「疑わしい活動の報告(SAR)」を行なっていないと指摘。カジノやカードクラブへ対する協力の要請を強調した。

FinCENが今年5月に公開した規制ガイドラインによると、カジノとカードクラブは、制裁回避や違法な資金調達の可能性がある取引については報告の義務があるという。その点について、Blanco氏は次のように発言した。

カジノは、(変換可能な仮想通貨の)疑わしい活動などに遭遇した場合、SAR(疑わしい活動のレポート)を提出する必要がある。また、仮想通貨に関連するポリシーや手順、内部統制、リスク評価を設定する必要がある。

そのように違法とみられる取引の報告義務を強調しつつ、Blanco氏は、カジノゲームの分類についても言及。認可を受けたカジノ及びカードクラブと、送金機としても機能するオンラインゲームとで区別をし、認可を受けているカジノとテーブルカードについては、銀行秘密法(BSA)やマネーサービス事業に関連する法律を順守する必要があるとした。

カジノ業界でのコンプライアンス強化と、規制当局との積極的な情報共有をFinCENは望んでいる。

そもそも、ビットコインを送金してゲームを楽しむオンラインカジノなどでは、不正の温床になっているとの指摘や、カジノの入出金プロセスを利用してミキシングのサービスを併用しているカジノもある可能性も指摘されてきた。一般的に不正に取得した資金などのトラッキングを複雑化するためのミキシングサービスを、おもて上はカジノとして運営するケースだ。

今回は報告の義務付けを要求するものだが、マネロンの温床になっている懸念もその背景にあるとみられる。カジノにおけるビットコインなどの仮想通貨の不正利用が是正されていく流れは、業界の健全化に向けた一歩となりそうだ。

この規制の動きが強まっていくと、銀行秘密法上の登録や報告要件を遵守せずにサービスを継続するオンラインカジノの摘発事例が出てくることが予想される。

TRONやEOSといったブロックチェーンプラットフォームではギャンブル関係のdAppsがトランザクションシェアの多くを有していることから、これらサービスへの影響や業界における影響にも注視したい事例となるだろう。

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