はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアムのネットワーク使用率が飽和間近、ヴィタリックが改善案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHのネットワーク使用率が飽和間近
仮想通貨イーサリアムのネットワーク使用率が初めて90%台にまで到達したことで、トランザクションコストに起因する懸念が高まっている。テザー(USDT)が供給の一部をイーサリアムに移行したことも一因と見られる。

ETHのネットワーク使用率が飽和間近

イーサリアム(ETH)のネットワーク使用率が、初めて90%に達した。Bloombergの報道によれば、ステーブルコインのテザー(USDT)がビットコインベースのOMNIネットワークから、供給の一部をイーサリアムブロックチェーンに移行したことも一因にある。

参照元:ブルームバーグ

イーサリアムを送金したり、スマートコイントラクトを実装するなどの際にかかる手数料、ガス(GAS)の基準を参照できる「EthGasStation」によると、先週、イーサリアムのオープン・ネットワーク容量のうち、テザーによるスマート・コントラクトは、ブロックチェーンゲーム黎明期の大ヒット作「CryptoKitties」が支払ったコストの17.5倍以上、IDEX(イーサリアムをベースとする分散型取引所)の6倍以上もの割合を占めた。

関連USDTが、イーサリアムネットワーク容量の3割を占めている

イーサリアム共同創立者のヴィタリックは、ブロックチェーンへの負担を軽減するために、イーサリアム・コミュニティがTwitterやReddit(掲示板サイト)などのソーシャルメディアを活用して、ガス制限の引き上げを求めるキャンペーンをすべきだと主張している。制限が引き上げられれば、送金手数料が上がることに繋がる。そうすれば、ネットワークは必要以上に利用されないようになると見られる。

なお、ヴィタリックは開発者らが現在レイヤー1と2で高い手数料の問題に取り掛かっており、次期大型アップグレード「イスタンブール」が実装されれば、同じガスの制限でも、より多くの送金を処理することができると説明している。

ETH相場には現時点で影響見られず

現在イーサリアムは、およそ19,000円(約180ドル)で取引されており、今年の年初最高値(364ドル)から半減している。ビットコインドミナンスなどBTC一辺倒の相場で、ETHやXRPなどメジャーアルトが活気を見せていないことへの懸念も散見される。

しかし著名な仮想通貨アナリストのNik Patel氏は、複数の取引ペアや時間枠で観測した時に、統一した予測が立てづらいものの、ETHが短期的には強気相場へ向かう準備をしている可能性があると語った

また、仮想通貨業界のコメンテーターであるPatrick McCorry氏も、最近のツイートでイーサリアムの将来性に言及した。

「現在、イーサリアムは2015年にビットコインが置かれていた状況と似た位置にいるように感じられる。」、「価格は大幅に下落したが、新たな開発者は常に参入し続けており、スタートアップ企業の一群も作られている只中だ。」と前向きな意見を述べた。

またcrypto assets(暗号資産)という言葉を産み出したことでも知られるChris Burniske氏も、イーサリアムを2014年から2015年にビットコインが置かれていた状況に比較し、ファンダメンタルズに注目すると、弱気相場にある価格の裏で、イーサリアム・ネットワークの構築は盛んな状態で推移していることを示唆した。

尚、「イーサリアム2.0」のアップグレード時には「シャーディング」という拡張機能が予定されている。「シャーディング」を導入すると、ブロックチェーン上のストレージが分割され、トランザクションの並行処理が可能となるため、取引を処理する能力が大幅向上し、拡張性の問題の解決が見込まれている。

関連イーサリアムの次期アップグレード、延期の可能性も

参考:ヴィタリックの発言

CoinPostの注目記事

仮想通貨テザー(USDT)、イーサリアムネットワーク容量の3割に達していることが判明
イーサリアム版のテザー(USDT)が、ネットワーク容量の3割を占めているとのデータが判明。多くのプロジェクトが利用しているイーサリアムのネットワークに高い負担をかけていることがわかった。
ヴィタリックが示すイーサリアム最大の課題 企業採用には「拡張性」の改善が急務
ヴィタリック氏はイーサリアム・ブロックチェーンの容量は限界に向かいつつあると指摘した。企業が採用する際に直面する最大な課題とその解決案を語る。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/12 火曜日
20:03
米ウォーレン議員、仮想通貨規制強化を求めトランプ政権の影響に懸念
米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は米国には強力な仮想通貨規制が必要であると主張し、共和党主導の規制は業界への便宜供与であるだけでなく、トランプ大統領の腐敗を助長すると警告した。
17:54
ビットフライヤー、イーサリアムのステーキングサービスを開始
仮想通貨取引所ビットフライヤーがイーサリアム(ETH)ステーキングサービスを開始。年利2.03%で毎週報酬付与、資産ロック不要でいつでも売却・送付可能となっている。
17:00
「Web3決済の社会実装へ」UPCXのCEOが語る実用化戦略|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、UPCX中野誠CEOの独占インタビュー。2016年からブロックチェーン開発に従事し、日本の暗号資産取引所への上場を実現。WebX 2025での展示内容や決済分野でのWeb3実装について聞く。
15:05
CEAが240億円相当のBNB購入 IPトークンの仮想通貨トレジャリー企業も登場
CEAが仮想通貨BNBトークンを240億円相当購入し、BNB財務戦略を進めている。一方、ヘリテージはストーリープロトコルのIPトークンを120億円相当購入する計画だ。
13:02
メタプラネット、約90億円でビットコインを追加購入
株式会社メタプラネットは2025年8月12日、仮想通貨ビットコインのトレジャリー事業の一環として518BTCを追加購入。保有量は18,113BTCに達し、戦略的な財務運用が続いています。
11:00
ビットマインのイーサリアム保有量7000億円突破 「5%の錬金術」戦略進める
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が7,350億円相当を突破。100万ETH超を保有する初のトレジャリー企業になった。シャープリンクも新たに資金調達しETH蓄積を進める。
09:51
ジェフ・ベゾス氏のブルーオリジン、仮想通貨決済を導入
Shift4は、ジェフ・ベゾス氏の米宇宙開発会社ブルーオリジンのニューシェパードへの搭乗に仮想通貨決済を導入したことを発表。ビットコインやイーサリアムなど対応銘柄の例も挙げた。
08:57
トランプ一族関連のWLFIトークンの財務戦略、仮想通貨企業ALT5が開始へ
トランプ一族関連のWLFIトークンの財務戦略を開始することを仮想通貨フィンテック企業ALT5が発表。資金調達を行い、総供給量の約7.5%を保有する計画だと述べている。
08:52
ビットコイン最高値圏から反落、米CPI発表を前に警戒感強まる|仮想NISHI
アナリスト仮想NISHIのビットコイン最新相場分析。過去最高値から反落の背景と今後の展望。米CPI発表前の市場心理、イーサリアムとの連動性、オプション市場動向を専門アナリストが解説した。
08/11 月曜日
19:45
エルサルバドル、新法可決でビットコイン投資銀行実現へ
エルサルバドルが投資銀行法を可決し、機関投資家向けビットコイン投資サービスが解禁となる。投資銀行の設立条件は、最低資本金5000万ドルで、25万ドル以上の資産保有者がサービスの対象となる。
18:45
トランプ政権、仮想通貨評議会高官が退任 民間復帰へ
米ホワイトハウス仮想通貨評議会のボー・ハインズ事務局長が退任し民間復帰する予定だ。同氏はトランプ政権の仮想通貨政策報告書作成をデビッド・サックス氏と共に主導していた。
09:30
アーサー・ヘイズ、先週売却のイーサリアム買い戻し 予想外の相場上昇で方針転換か
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は先週売却したイーサリアムなどの銘柄を買い戻した。短期下落予想が外れ、ETHは4,200ドルを突破して7日間で約20%上昇している。
08/10 日曜日
12:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップル裁判終結やイーサリアム関連の投資根拠分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1730万円台回復、利下げ期待で反発も来週CPI警戒|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場はFRB人事のハト派傾斜や利下げ期待で1730万円まで回復。雇用統計下振れによる景気後退懸念から一時1660万円まで下落したが、トランプ政権の仮想通貨政策やETF資金流入回復で持ち直し。来週のCPI発表がカギ。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米401k仮想通貨投資解禁の大統領令に高い関心
今週は、アーサー・ヘイズ氏と金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン下落可能性の指摘、トランプ大統領による米401k仮想通貨投資解禁の大統領令への署名に関するニュースが最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧