- CMEビットコイン先物の未決済建玉30%増
- 3日の米レイバー・デー後、CMEビットコイン先物の未決済建玉(OI)が約30%増加したことが分かった。下落基調だった8月を経て、機関投資家マネーの流入も注目されている。
CMEビットコイン先物の未決済建玉30%増
米「レイバー・デー」で、米NY証券市場や世界最大級の金融先物取引所「CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)」のビットコイン先物取引が休場となった3日。その翌日の仮想通貨市場では、CMEビットコイン先物の未決済建玉(OI)に、約30%の増加が確認された。
8月中旬以降のビットコイン(BTC)下落に伴い減少し続けていたCME未決済建玉は、8月28日に約1.9億ドルまで低下、6月下旬以来の水準を見せていた。しかし、レイバー・デーに1万ドル水準を回復したビットコイン(BTC)価格上昇を背景に、CME再開時のBTC先物の未決済建玉も増加し、約2.5億ドルに達している。
Holidays are over! CME open interest up 30% yesterday pic.twitter.com/olxg1tpphD
— skew (@skew_markets) September 4, 2019
CMEの利用顧客は大半が機関投資家であり、未決済建玉増加は、機関マネーの流入を示す重要指標とされている。
今回、未決済建玉の増加と価格の高騰における関連性について、著名経済アナリストAlex Kruger氏は、BTCの高騰はCME取引時間終了後(9月2日)に発生したと指摘。下図のように、CMEのビットコインチャートにおける「ギャップ(窓開け)」を指摘した。
Large Labor Day CME gap. $BTC pump started right when the CME closed. pic.twitter.com/klDPOb12fL
— Alex Krüger (@krugermacro) September 2, 2019
5〜6月の強気相場では、CMEチャートで計3回の大きなギャップが生じた。
当時、多くのアナリストはギャップを埋める理由として、8,500ドル、7200ドルにまで価格調整する可能性があると指摘していたが、現時点ではギャップを埋めたのは先週(8月27〜29日)の急落のみで、9,500まで一時下落したに過ぎない。