はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マイナー損益ラインとチャートから見るビットコイン価格考察|仮想通貨市況(寄稿:響)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン市況(寄稿:響)
ビットコイン市場におけるマイナー損益ラインとチャートから、仮想通貨の著名トレーダー「響」氏が独自考察。BTCオプションや個人のポジション動向と併せて、今後の展望を探る。

ビットコイン(BTC)価格考察

拡大可

ビットコインは、サポートとして機能していた9000$(約97万円)を一気に割り込み、7800$(84.1万円)まで大きく下落した。前回の寄稿の際に書いたように、出来高の少ない真空地帯を1000$(10.8万円)幅以上の下落で一気に通過する形となった。

短期はトレンド転換したと思って見ていくが、出来高の少ないゾーンを一気に落ちたという事は、同じように出来高の少ないゾーンを作った事となり、「再び勢いがつけば9500$(102.5万円)付近までの戻り」を一つの可能性として今後の動きを見ていきたい。

拡大可

サポートとして幻想のように意識される「BTCマイナーの損益ライン(採掘原価ライン)」は、画像のように何度か機能して支えられていた形となり、このラインを短期で意識してトレードに活かす事は有用性が高いと考えられるが、9/14の難易度調整で10500$(約113万円)前後まで損益ラインが上がると、今度はそちらがレジスタンスラインとして機能してくるように感じた。

今回の大きな下落はそちらが如実に現れた感じとなるが、同時に、「損益ラインが維持できそうに無い」と判断したマイナーは、CME先物等でヘッジポジションを組んで下落に備えるのではないかとも推測する。「採掘原価レベルで割に合わない」というマイナーが出てくると、BTCのさらなる下落に拍車がかかる可能性も今後視野に入れたい。

※マイナー損益ラインについては、計算方法によっても正確な数字を出す事は難しい、著者も参考にさせて頂いているが、Twitterでも活躍されている佐々木さん「Toru Sasaki(@CocostaGeekend )」が、マイナー損益ラインとして計算されている数字を参考にさせて頂いたので紹介しておきたい。

ビットコイン(BTC)今後の展望

相場の予測として、7800$より再び下落が始まった場合の下限目安をチャートから考えていくと、個人的には7500$(80.9万円)を一旦の目途として見ていきたい。

7500$のラインは、今年6月の大きな上昇の起点となっており、このラインで下げ止まってから年初来高値の13700$まで一気に上昇した。トレンドラインに対して平行ラインとも重なる位置で、大衆から意識されるラインになってくると予想する。

ただし、このラインを抜けてしまうと、再び画像のように5400$(58.2万円)付近までが出来高の真空地帯となり、大暴落シナリオのトリガーになる可能性も否めないが、そこまでの下落はすぐには考えにくいとも思う。

BTCオプションのポジション動向

大口のポジション動向を参考にする為にも確認しておきたい、「Deribit」のBTCオプションデータを見ると、8000$と9000$に大きなポジションがあり、オプション動向的には現在はこのレンジが意識されるかと思う。

早々に10000$回復のシナリオを考えるのは難しいように思うが、9000$を早々に回復してサポートと出来れば9000$~10000$までのレンジにスライドできる可能性もあり、引き続きオプションのポジション動向を見ていきたい。

個人のポジション動向も見ておきたいが、参考として一つTAOTAOさんが出してくれている「建玉表」を見ると、100万円台のロングポジションが損切り出来ずに捕まっているように感じる。

9/30日→10/1日の変動枚数を見ると以下のようになっているが、下落後の85万円台90万円台は早々に見切りをつけられているように感じる、下落前の個人の買いポジションが残っており、短期的には今後BTC上昇の重荷となってくるのではないだろうか。

30日→10月1日AM7時の主な変動枚数

80万円台:買 +10 / 売 +9

85万円台:買 -24 / 売 +38

90万円台:買 -47 / 売 +1

寄稿者:@Whiskey_bonbon_
日本株に始まり投資投機の経験は20年、幅広く分散投資を心掛ける。生涯を見据えた長期の投資も行うが、仮想通貨はFXを使った投機を好み積極的に行う。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:53
ビットコイン準備金とは | 米国・各州の法案動向まとめ
米国のトランプ大統領が「押収したビットコインを含む国家的なBTC準備金を創設する」構想に関する大統領令に署名。アリゾナやテキサスなど複数の州政府もビットコインを“戦略的準備資産”と位置づける法案を審議。連邦と州の両レベルで進むこれら2つの動向に注目が集まっています。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧