- 新フレームワーク発表後にLINKが高騰 協賛にIntelなど
- 仮想通貨Chainlinkが7日から8日にかけて、「trusted computing」の新たなフレームワークを発表した。協賛企業としてIntelやHyperledgerが挙げられ、発表後LINKが急騰した。
新フレームワーク発表後にLINKが高騰
仮想通貨Chainlink(LINK ※LineのLINKトークン(LN)とは異なるトークン)の公式ホームページ及びツイッターで7日から8日にかけて、プライバシーとスケーラビリティの問題を解決する新たな計算フレームワークを発表した。協賛企業にはIntelやHyperledgerの名前も挙げられ、この発表後にLINKの値段が急騰した。
Along with @Intel, @Hyperledger, @EntEthAlliance & others, we're excited to present a new Trusted Computation Framework that leverages public blockchains, Chainlink oracles & trusted computing to drive enterprise blockchain adoption. https://t.co/BSGGZJJfwu
— Chainlink – Official Channel (@chainlink) October 7, 2019
発表されたフレームワークはブロックチェーン上での計算の一部をオフチェーンで実行し、計算結果をChainlink oracleを経由してブロックチェーンに渡すことでパブリックブロックチェーンの課題であるプライバシーとスケーラビリティの問題を解決する、というものだ。これらの課題は今まで企業がブロックチェーンを利用するのを踏み止まる大きな要因となっており、新たな解決策により企業の需要が促進されると見られる。
Hyperledeger Avalon
このフレームワークは3日に発表されたHyperledeger Avalon(以下Avalon)というプロジェクトに関連して開発されたもので、AvalonはHyperledgerのプロジェクトの中でも最多の協賛がついたプロジェクトでもある。IntelやChainlinkの他、IBMやMicrosoft、アリババやバイドゥなどの中国大手IT企業も名を連ねる。
Avalonは、Enterprise Ethereum Alliance(EEA)が今年5月に発表した「trusted computing」と呼ばれる、オフチェーン処理を利用してプライバシー、セキュリティ、処理速度などの企業ニーズを満たす信頼できる計算方法を実現するためのプロジェクトである。
Chainlinkの最近の動向
Chainlinkは4日にも分散型金融(DeFi)のソリューションである「Mixicles」に関する論文とその内容を発表した。Mixiclesはプライバシー保護を目的としたものであり、企業のDeFi利用促進を目指している。