- イーサリアムを移植した「Athereum」がローンチ
- Avalancheコンセンサスを利用したイーサリアム「Athereum」がローンチされた。イーサリアムの開発者向けカンファレンスDevcon 5で登壇したAVA labs CEOの発言により明らかとなった。
イーサリアムを移植した「Athereum」がローンチ
Avalancheコンセンサスを利用したイーサリアム「Athereum」のテストネットサブネットワークがローンチされた。
AVA labsのCEOであるEmin Gün Sirer氏が、Devcon5の登壇で公表を行った。
#Athereum is born! A spoon (friendly fork) of #Ethereum that is 99% ETH and 1% AVA.
— AVA Labs (@avalabsofficial) October 11, 2019
Using the same keys, EVM, and tooling as Ethereum. Yet fast, highly secure, and scalable today. https://t.co/vnzxChQ8ZL pic.twitter.com/3Ns2oaeje9
Avalancheとは、匿名で発表されたホワイトペーパー「Alpine Snowstorm」のコンセプトを基に開発されたコンセンサスアルゴリズムだ。
その仕組みは、ネットワーク参加者が無作為にサンプルを取得した際に、その結果が必ず一つの結果に帰結するといった特性を元にデザインされていると説明する。
Emin Gün Sirer氏によれば、このアルゴリズムはビットコインなどで用いられるコンセンサス・アルゴリズム「PoW」よりも、スケーリングされ、処理速度が大幅に向上しているだけでなく、分散性やセキュリティにも改善がみられるという。
Athereumは、イーサリアムをフレンドリーフォークしたもので、上述した仕組み「Avalancheコンセンサス・プロトコル」が導入されており、RemixやMetamask,Web3jsといったツールも問題なく、そのプラットフォーム上で動作するとのことだ。
フレンドリーフォークとは
このフレンドリーフォークとは、ハードフォークのように対立が生まれやすいフォークとは一線を画し、イーサリアムのステートを移植する形を取るものだ。フレンドリーフォークという概念は、一部業界の著名人からも好意的な反応が示されている。
Glad to see the concept of a “friendly fork” (https://t.co/w1OaSl8tEX) being used: https://t.co/M7qbDqQCud
— zooko (@zooko) October 11, 2019