DECOCHARTプロジェクト第3章
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。
今回、TASKALを開発したたすく(@bF_TASK)氏が新たに参画し、目標としていた「発注機能」の実装に向けて大きく前進したことがわかった。
取引所じゃ採用できないインターフェイスがある。
— たすく(秘密結社huga²#1 JK17) (@bF_TASK) October 1, 2019
取引所ではできない表示方法がある。
だからDECOとかTASKALがある。
第三者だからこそできることがある。
TradingViewだってCWだってMT4だって取引所がつくれるものじゃない。
日本発のこういうのができるってワクワクする。
それがモチベーション。
TASKALとは、たすく氏が開発した、iOSプラットフォーム専用の仮想通貨トレード支援アプリケーションである。
早速、DECOCHARTとTASKAL開発陣のえーす(@joetheace107)氏、たすく氏(@bF_TASK)、仮想NISHI(@Nishi8maru)氏とCoinPost編集長の各務(@coinpost_kagami)を交えてインタビューを行なった。
発注機能の導入に道筋
前回実施したインタビューで、DECOCHARTを開発するえーす氏は、「利用者の財産に直結する話なので、技術以外のハードルも極めて高い」と言及していた”発注”機能。TASKALとの提携により、今後の実装に向けて大きく前進したという。
この点について、えーす氏は、
テスト検証・発注機能の検証は、1人でやるには限界があり、時間も掛かる。
発注機能の実績を持つ「TASKAL」さんにノウハウを提供していただけるのは大きなこと。「どの機能までが必要なのか?」という規格段階から進める必要がなく、実績のあるロジックの提供により、検証コストの面でも大幅削減できる。「実績」以上の信頼はない。
と言及。何度も感謝の言葉を口にした。
その上で、「オリジナルで発注機能を作ろうとしている最大の理由は、現状に対してユーザー側の不満がいつまでも解消されないから。」と明かしている。
APIの標準規格を
そもそも、DECOCHARTの開発経緯として、『世界の仮想通貨取引所のAPI開発は、明らかにエンジニア主導であり、もっとトレーダー目線を取り入れるべき』という主張が根底にある。現在の仮想通貨業界はAPI環境自体がバラバラで、数多くの問題が混在している点について懸念しているという。
たすく氏もこれに同調し、「API仕様については、世界最大のデリバティブ取引所であるBitMEXを参考にしつつも、トレーダー目線での強化・拡張(エンハンス)を入れられると良い」と言及。以下のように抱負を語った。
トレーダーと開発者の両方の意見を聞いていく「DECOCHARTプロジェクト」の関係者が活動することにより、取引所APIの標準規格(デファクト・スタンダード)のようなものを作りたい。仮想通貨取引所のインターフェイスは、基本的にトレーダーの欲するそれとは違う。取引所のエンジニアが、内部データにアクセスしやすく作っている、それは内部環境を熟知しているから。
例えば、bot作成者がAPIトレードするにあたり、取引所ごとの特性に注力せざるを得ない。オーダーを受け付けなくなった時の対応が必要となるなど値動きに集中できないなどの弊害もある。インターフェースの統一は、「学習コスト」を下げることにつながる。誤発注の抑止など、トレードに集中できる環境をなんとか整備したい。
TASKALとDECOCHARTの位置付けは、発注機能について「Powered by TASKAL」とし、将来的には各仮想通貨取引所の公式Webアプリにも組み込み可能なものになれば理想。エンジニア専属の人には、トレーダーの気持ちを伝え、お互いの”通訳”することで落とし所を探るといいのでは。
このようなユーザー目線の機能実装は、「DECOCHARTは、日本の仮想通貨の出来高を伸ばすというサイクルを作ることが使命」と語る、企画・監修を行う仮想NISHI氏の方針でもあり、現在も新機能実装に向けた検討を重ねている様子がうかがえる。
DECOCHARTで実装可能か議論中
— 仮想NISHI (@Nishi8maru) October 19, 2019
■OIリアルタイム表示
■BitMEX予測ファンディングレート/先物乖離
■未確認取引数のリアルタイム表示
■IVバンド
■クリプト重要日程カレンダー機能(SWELL他)
■TASKALの注文システム導入
■ガンダム機能
ニュース記事閲覧機能も
9月23日のDECOCHARTアップデートでは、仮想通貨メディア「CoinPost」の新着記事を一覧できる「v0.12.0」がリリースされた。
CoinPostさんの新着記事を一覧できるDECOCHART v0.12.0をリリースしました🥳
— えーす級ぷろぐらまー (@joetheace107) September 23, 2019
連携を快諾頂いた@coin_postさんと、交渉に尽力頂いた@Nishi8maruさんに感謝です☺️
DLは↓noteの記事「2019/09/23更新」をご覧下さいhttps://t.co/1kyuDu5bnO pic.twitter.com/lfrEhfA9eh
CoinPostで発信している最新16記事がサムネイル付きで自動取得できるもので、ツールで膨大な情報を取得しながら、国内外の最新ニュースを最速でチェック出来る優れものだ。
先日の実装について、コインポスト編集長の各務は、以下のように述べた。
弊社のニュース記事をDECOCHARTに表示いただけるのは大変ありがたい。その一方で、身の引き締まる思いもある。記事の速報性や正確性の強化に一層取り組みたい。
DECOCHARTは、『より良い情報を集約していこう』というコンセプトだと認識しており、CoinPostだけでニュースページを独占するのでなく、有用性の高い情報を集めることでユーザーの利便性を高めることができればと。
今後のビジョン
最後に、DECOCHARTとTASKAL開発陣は、今後の知られざる野望を特別に教えてくれた。
現状、トレードツールはアメリカ西海岸のものを有り難いように使っている状況で、『日本発、世界最強のプラットフォームができるのではないか』という夢を見てしまったのかもしれない。
DECOCHARTとは、お互いに「トレーダーに正しい情報を広めて、ユーザーの能力を高めていくという理念」に共通点があった。ブロックチェーンは権力の分散を礎に作られたものであり、排他的などこか1箇所だけが儲かるというものではない。
自分の力ではiOS版しか作れないところに、WindowsとMacでも作れるDECOCHARTが登場した。日本版の国産技術を使い最高峰のトレードツールを造りたいと前々から思っていたなかで、DECOCHARTとお互いの技術を交換することによって、より高みを目指せる気がした。
TASKALは、仮想通貨のMT4などの立ち位置を目指していたが、DECOCHARTは和製ブルームバーグ端末を目指している。夢を語るような話にはなるが、将来的には、ブルームバーグ端末とMT4が合体したような、株や為替の世界にもない唯一無二のアプリになれば。
今の仮想通貨業界には、”ワクワク感”が必要。
そのような気持ちがこれから有志でどんどん広がっていくと嬉しい。2年前の仮想通貨盛り上がり、高揚感を少しでも取り戻したい。
ユーザーのみならず、仮想通貨取引所の方にも賛同いただけるようなものになるのであれば、冥利に尽きる。
DECOCHARTとTASKAL開発陣が口を揃えて言うことは、”日本が世界で最も暗号資産をリードできる環境を作りたい”という「夢」である。この志こそが彼らの原動力となっている。
10/27 DECOCHART v0.13.0リリース
【無料】OIとFunding Rateのリアルタイム表示/通知エリアの分離表示に対応したDECOCHART v0.13.0をリリースしました
— えーす級ぷろぐらまー (@joetheace107) October 27, 2019
DL方法はリプ欄に記載します
盛り上がるBTCトレードを強力に支援できるかと!
来いよGoogle!量子コンピューターなんか捨ててかかって来い! pic.twitter.com/LxJpTCuoxs