はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)採掘難度調整で新たなシグナル、XRPは織り込み済みか|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン採掘難度に新たなシグナル
リップル(XRP)市場で投機筋の売り圧力が見られるなか、ビットコイン(BTC)も正念場に。7月以降の下落相場でも強気一辺倒だったマイニング状況に”とある変化”が見られ、投資家の注目を浴びている。

ビットコイン採掘難度に新たなシグナル

8日のビットコイン(BTC)は、前日比-0.62%の100.6万円で推移。

9200ドル付近にある日足200MA上で際どく推移しているが、6日に付けた直近高値9600ドルからは日足レベルで4日連続切り下げており上値が重い。一旦反発しているものの、上位足ベースで200MAを明確に割り込んだ場合、売り圧が再び強まるおそれがある。

SWELL2019の開幕に向けて関心を集めていたリップル(XRP)は、イベント直前に一時34円台(参照:bitbank)まで上昇するも、30.3円まで急反落する場面があった。

XRPJPY(bitbank)

今回もセオリー通りセルザファクトの値動きとなったが、大半の投資家にとって織り込み済みか。過去2年間と比較してアルト市況が冷え込んでいた影響により、思惑先行での上昇も限定的に留まった。イベントごとに過剰反応しないのは投機要素が薄れつつある証でもあり、前向きに捉えることもできる。

しかしその一方で、主体性のなさと材料感度の低さに象徴されるアルト市場の冷え込みは、日本のマーケットをはじめとした仮想通貨投資そのものに対する”個人投資家”の関心度低下の表れでもある。

そのボラティリティの高さから、東証マザーズなど新興株式市場の特性と比較されることも少なくないが、仮想通貨バブル2017の崩壊や2018年以降の国内での度重なる規制強化に伴い、イノベーションが停滞。投資意欲の減衰とともに、活況感溢れる他金融市場やより魅力的な選択肢を取り揃える海外仮想通貨市場への資金流出に歯止めがかかっておらず、雪解けが待たれる。

米TheBlockのリサーチ責任者Larry Cermak氏は、37の仮想通貨取引所をリサーチ。今年4月〜9月までの月間アクセス数を算出した結果、一時14000ドルを記録した6月以降、大幅下落した市況変化に伴い37%の減少が確認された。

出典:The Block

関連:仮想通貨取引所へのアクセスが6月から減少傾向に 個人投資家の関心低下か

採掘難度調整にシグナル

今回、ビットコイン(BTC)のマイニングデフィカルティ(採掘難度)が軟化で調整された。

新たなデフィカルティ値は「12,720,005,267,391」で、前期比-7.1%で確定した。2週間ごとに実施される難易度調整では、ブロック生成が10分に1回になるよう調節されているが、過去2週間のブロックの生成時間が10分以上要する場合は難度を下げ、10分以下なら難度を上げるという仕組みとなる。

出典:BTC.com

軟化調整は8月以来初であり、強気一辺倒だったマイニング市場に何かしらの変化が訪れたことを意味する。中国の豊水期終了など季節要因のほか、市場価格の下落に伴う中小マイナーの採算ライン割れ(休止・撤退)など複合的な要因が指摘されている。非効率マイナーから順に、BTCネットワークから淘汰されるためだ。

半減期や価格下落は、マイナーにとってマイナス要因になり得ることから、ビットコイン(BTC)の半減期2020に向けた大規模な稼働見直しを含め、ひと足先に影響を及ぼしている可能性は考えられる。

ビットコイン(BTC)採掘に関するハッシュレート低下は弱気シグナルの一つと見ることができるが、今回が一過性のもので再び反転する可能性もあり、現時点で「マイナー全体が悲観」と断じるには時期尚早か。いずれにせよ明確な理由は定かではなく、次回以降の難易度調整およびハッシュレートの増減が着目される。

関連:仮想通貨ビットコイン、採掘難易度を7%軟化 8月以来初

バーチャル資産分析およびコンサルティングサービスを提供するElement Groupの調査にによれば、ビットコインマイニングのデフィカルティ(採掘難度)低下は稀な動きであり、ビットコイン・ネットワークの歴史上、2018年末時点で約13%しか発生していない。

出典:Element Group

歴史的サイクルから、マイニング難易度の易化は、弱気市場の終盤で見られる傾向にあり、マイニングの損益分岐点がビットコインのサポートラインとして働いているという定説を裏付けているとされる。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/12 土曜日
07:35
ミームコイン『Fartcoin』一週間で75%高騰、関税緩和期待で資金が流入
仮想通貨Fartcoinが30%上昇。トランプ大統領の相互関税停止表明を受け、ミームコイン市場は貿易戦争の軟化を受けて反発ムードに。
07:15
北欧議員、ビットコイン準備金を提案 米国を参考に
スウェーデンの議員は財務相に対し、準備金に仮想通貨ビットコインを加えることを検討しているか質問。米トランプ政権の動向などに言及し、ビットコインの保有することのメリットを説明している。
06:35
ビットコイン84000ドル回復 FRB利下げ観測強まるも市場リスクは後退せず
米CPIの下振れ及び景気後退リスクでFRBの利下げ期待が浮上。仮想通貨ビットコインは84,000ドルを回復するも、米中関税と債券市場の不安が続き、アナリストは市場リスクの継続に警鐘を鳴らす。
05:55
マクドナルド、株主のビットコイン購入提案を拒否、SECが対応を支持
マクドナルドが保守系株主団体からのビットコイン購入検討提案を拒否。SECは「通常業務に関連する」として同社の判断を支持した。
04/11 金曜日
17:22
ライブピア(LPT)の特徴と将来性、おすすめ取引所
ブロックチェーンで動画配信を効率化するLivepeer(LPT)の仕組みや特徴、AI機能、将来性、リスクをわかりやすく解説。
14:15
トランプ関税と貿易摩擦はビットコインに有利に働くか グレースケール考察
関税ショックとビットコイン 米暗号資産(仮想通貨)投資会社グレースケールは9日に発表した市場レポートで、関税と貿易摩擦は中期的にはビットコイン(BTC)の普及にプラスに働く可能…
13:40
金融庁、暗号資産を2分類する新規制案などで意見募集
金融庁が暗号資産規制の新枠組みを提案。資金調達型と非資金調達型の2類型に分け、それぞれ異なる規制を適用する方針。ビットコインなどの非資金調達型と、ユーティリティトークンなどの資金調達型で情報開示等の要件が異なる。利用者保護とイノベーション促進のバランスを重視。
13:00
リップルとSEC、和解に向け法的手続き一時停止を共同申請
リップルとSECが4月10日に第2巡回控訴裁判所へ法的手続き一時停止を共同申請。原則的合意に達し和解へ前進。リップルは同時期に12億5000万ドルでHidden Road買収を発表し、仮想通貨業界初のグローバルプライムブローカーとなった。
11:30
Glassnodeが読み解く仮想通貨市場の構造変化 ビットコインとイーサリアムに広がる格差
Glassnode最新レポート:トランプ大統領の「解放の日」関税発表による金融市場動揺で仮想通貨全体に圧力。オンチェーンデータが示す資本流入減少とBTC/ETH間の歴史的乖離などを分析。
11:20
米トランプ大統領、DeFiの税務報告義務を廃止する法案に署名
米トランプ大統領がIRSによるDeFiブローカー規則を廃止する法案に署名。過度な規制とプライバシー侵害の懸念を払拭したことになる。業界団体は『DeFiの技術的現実を考慮した法整備』の必要性を唱えている。
10:10
米SEC企業金融局、仮想通貨の情報開示に関するガイダンス公開
米SECの企業金融局は、仮想通貨への証券法の適用に関するガイダンスを公開。今回のガイダンスに拘束力はないとした上で、情報開示要件について説明している。
09:45
米SEC、ソラナ基盤の通信系DePIN「Helium」への訴訟を取り下げへ
米SECがHeliumが運営するNova Labsへの訴訟を取り下げることに合意した。Heliumは関連トークンが証券でないことが明確化され、DePIN業界全体に朗報だとしている。
08:35
ビットコイン100万円急落、関税政策混乱による米金利急騰が引き金に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは11日、米政権による関税政策の方針が二転三転したことにより、政権への不信感が強まり米国債が急落したことを背景に、24時間で約100万円幅の下落となった。
07:40
Babylon Genesis始動、6500億円超ビットコインをステーキング
仮想通貨ビットコインのステーキングプロトコルBabylonが「Genesis」メインネットを正式立ち上げ。40億ドル超のBTCをロックし、ビットコインを分散型経済の基盤へ変革。
06:55
カルダノのホスキンソン氏が強気予想「BTCは25年に25万ドル到達の可能性」
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は2025年か2026年に25万ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。その根拠を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧