はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オーダーブックで現物仮想通貨取引所の流動性を評価:BTC・ETH・XRP

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitfinexが最も流動性が高いか

取引量ではなく、オーダーブックの厚さで取引所を評価するデータをThe Blockが公開した。オーダーブックから算出したデータでは、主要通貨ごとに最も流動性が高い取引所が異なる状況も明らかになっている。

現在、仮想通貨の流動性データでは、ほとんどの取引量が本当でないことは今や広く知られている。報告事例には、ビットコインETFを申請したビットワイズによる研究報告などがある。

The Blockリサーチチームも、48の仮想通貨取引所を対象に分析、報告された総取引量のうち86%が偽物の可能性があることを報告した。

オーダーブックの厚さは、取引所同士を比較する際にはより有効な指標となり、流動性への妥当な代わりとなる。たとえオーダーブックが偽装されたとしても、取引量の偽装に比べるとより困難なためだ。

一方で、オーダーブック全体を見ることは、極端に大きな値のせいで流動性に関して誤った印象を与える可能性があるので実用には向かない。

簡単にいうと、オーダーブックの厚さの分析では、中心の価格からある範囲(1%、2%、10%)にあるオープンな売り買い注文のサイズに限定して見る必要がある。

今回の調査では、どの取引所が最も深い流動性を持っているかを見分けるため、BTC/USD(T), ETH/USD(T) そしてXRP/USD(T) の取引ペアのオーダーブックを18の取引所(Binance、Coinbase、Bitfinex、 Kraken、Bitstamp、FTX、Liquid、Gemini、OKEx、CEX.IO、Huobi、Bithumb、itBit、Bittrex、Poloniex、KuCoin、bitFlyer、 EXMO)を基準に分析した。

Bitcoin

Bitfinexはビットコイン取引ペアにおいて最も流動性がありその注文は計3500万ドル(約38億円)、続いてCoinbase(2480万ドル)、Bitstamp(2180万ドル)、Kraken(1820万ドル)、FTX(1180万ドル)、Binance(1010万ドル)となる。その他の取引所は1千万ドル以下の注文だった。

出典:TheBlock

Ethereum

BitfinexがETHペアでも最も流動性のある取引所になり800万ドルの注文があった。そのあとにKraken(600万ドル)、Binance(540万ドル)が続き、それ以外の取引所はすべて合わせて300万ドル以下となった。

出典:TheBlock

XRP

1位は変わらずBitfinexで、最も流動性のあるXRPペアとなり430万ドルの注文、続いてBinance(350万ドル)となった。他の取引所はすべて合わせて2百万ドル以下となった。

出典:TheBlock

分析の結論

以上の数値はある一つの時点(2019年12月6日)で計測されたものだが、結果は過去のオーダーブックの厚さを分析した結果と整合的だ。つまり、Bitfinex, Coinbase, Kraken, Bitstamp, Binance, FTXはBTC,ETHそしてXRPに関しては最も流動性がある取引所ということになる。そのほかの個人向け取引所で肉薄しているところは存在しない。

評価を行ったすべての取引所の注文を総合すると、ビットコインはイーサリアムの4倍、XRPの9倍の流動性をもつ。

出典:TheBlock

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧