BSVのハードフォーク
ビットコインSV(BSV)のハードフォークが、2月4日を予定している。
本ハードフォークのコードネームは「Genesis」。今回のハードフォークは、アップグレードより、プロトコルの復活が目的だという。
BSVは、BTCのハードフォークによって生まれたビットコインキャッシュ(BCH)から分岐した仮想通貨。2020年に価格が急騰、BTCやBCHと同様に半減期銘柄としても注目された。
今回のハードフォークには主に3つの目的がある。1つ目は「スケーラビリティの向上」だ。ビットコインが本来持っている能力をBSVで解放させるという。現在は1秒に処理できる取引数は1000だが、ハードフォーク後は、理論上は9000まで増加させることができる。この増加で、BSVのネットワークの企業利用まで可能になり、また取引手数料が増えることから、マイニング収益の向上も期待されている。
2つ目は「BTC本来のプロトコルや技術の実行」。「SV=サトシ・ビジョン」の名の通り、BTCの論文を発表したサトシ・ナカモトの設計により忠実に従って技術を向上させることによって、決済利用だけでなく、スマートコントラクト、トークン、企業利用、IoT(モノのインターネット)での活用を目指す。
最後は「プロトコルの安定」だ。インターネットのプロトコルがここ30年ほとんど変化していないように、インターネット世界の規模や今後の利用期間を考えると、プロトコルの安定は不可欠だと説明している。特に金融上の取引記録は長期間の保存が必要である。何度もプロトコルを変更するようでは、時間もリソースもかかってしまう。
参考資料 : Bitcoin SV