仮想通貨市況
世界最大手仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXのアーサー・ヘイズCEOは、旧正月期間中の取引高減について 警鐘を鳴らした。
新年快乐 The year of the rat starts this weekend. Time for #Bitcoin volatility and volumes to nose dive.
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) January 23, 2020
新年快乐は、中国語で「あけましておめでとうございます」の意。
中国にて、大型連休である春節(旧正月)が25日より始まることで、金融市場全体で中華マネーの半減に伴う出来高減少と、その影響が懸念される。
一方、海外投資家Alex Krügerは、旧正月前1週間のリターン率は最低-1.2%のパフォーマンスで、期間内では1日あたり平均0.6%高で推移していたと言及。春節のアノマリーに否定的な見解を示すなど、統計データでは、BTC市場との相関性は認められない。
ビットコイン(BTC)市況
24日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比2.9%安の91.4万円と続落。 アルトコインも全面安となった。
19日の短期天井シグナルの示唆から一旦は持ち堪えレンジ相場へと移行したものの、23日に保ち合いを下方ブレイク。下落トレンド転換を鮮明にした。その一方、短・中期上昇トレンドの押し目であり、19日以降の下落を調整の範疇と見る向きもある。
8300〜8400ドルでは下値支持線を背に反発の入りやすい価格帯であるが、上位足の形状の悪さからも弱気派が勢い付いている印象か。
この辺りや8000ドル付近で止まらず続落した場合、今回の上昇起点となった逆三尊のネックライン付近(7700〜7800ドル)で三尊(ヘッドアンドショルダー)が成立し、7500ドルを割り込むパターンも懸念される。
とは言え、直近の流れからも、一直線に大底を割り込むシナリオは、よほどの悪材料が出ない限り考えにくい。引き続きダウンサイドリスクに警戒しつつ、半減期相場に向けた買い戻しの意欲を見極めたい局面と言えそうだ。
半減期相場の”花火”は起こり得るのか?
仮想通貨管理会社Ikigai Asset Managementの創設者Travis Kling氏は、5年チャートのトレンドから、BTCの歴史上最も期待されるイベント(半減期)と一致する(集束しつつある)との見解を示した。
5 years of trendlines perfecting coinciding with the most highly anticipated event in BTC history. Fireworks in store! pic.twitter.com/RWNcV0cWa3
— Travis Kling (@Travis_Kling) January 23, 2020
同氏は昨年11月、投資会社Pfeffer Capitalsの創設者らと共に、米ブルームバーグのインタビューに出演。
ビットコインとゴールドの比較が議論の俎上に載せられるなか、「ビットコインは特別な性質を持つ”リスク資産”の一つ」だと言及。「世界中の中央銀行および政府が、無責任な金融政策を取るにつれ、その性質はますます魅力的になる」との見方を示していた。
伝統的に、価値を保存する貨幣として扱われるものの特徴として「耐久性」「分割可能性」「携帯性」「統一性」「普及性」「貴重性」の6点を挙げ、ゴールド、及びデジタル・ゴールドとして期待されるビットコインも、これらの側面を共有していると指摘している。